一部報道機関が先んじて報じているないようによりますと、福島県民健康管理調査で、甲状腺ガン確定が50人、疑いが39人になったそうです。
あわせて89人です。前回が74人ですから、また15人増えました。
前々回は15人増加、前回は16人増加、今回は15人増加と、増えているペースが一定なのが、ちょつと奇異に思っていますが。
数字の評価は、調査の分析が進むごとに、一定数、甲状腺ガンの疑い例を含む数は増えています。
「チェルノブイリでは四年目から増えているから、現在の数値はスクリーニング効果」というのが県立医大側の主張ですが、それでも一定数発生している甲状腺ガンがそうした楽観的見解で説明できるのか、僕はかなり疑問です。
前にも書いたのですが、チェルノブイリでは4年後以降、一万人に一人くらいの発生頻度で、甲状腺ガンが増えたと大騒ぎになりました。
今回は八割の分析がすんでいるので、およそ30万人の分析が終わっています。
そうすると、疑い例も含めると、福島は3年が経過した時点で一万人に三人くらいの発生頻度です。
虚心坦懐にデータだけ見ると、現時点で、チェルノブイリの三倍の状態です。
確かに、歴史的に、これだけの大規模スクリーニングはおこなっていませんでしたが、それでもこの数は多いと考えるのが普通のことと思います。
通常これまでは、こどもの甲状腺がんは100万人に1人の発生頻度とか、多くても10万人に1人程度の発生であるといわれてきました。その知見の300倍から30倍のデータが、僕らの目の前に突きつけられていることをしっかりとは確認したほうがまずは良いと思います。
きのうの札幌での報告会は、満員で、北海道に居る避難者や、この問題を気にかけている道民のみなさんが多数集まっていただきました。ウクライナ報告会というスタイルは、その気分的なウクライナの遠さも影響してか、少し敬遠気味なところも多かったのですが、札幌ではこの被曝問題に関係するいろんな団体や会社、専門家の皆さんがほぼ来られている状態での開催で、そうした熱気は強く感じました。
終了後に二時間近く、お話会も開催しました。そこでは、かなり厳しいお話もいろいろ伺いました。特に福島から、来られている方たちのお話は、世の中が「美味しんぼ」ごときで糾弾する感覚とは、全く位相が異なります。
こういうお話は、メールマガジンでお伝えすることになります。
15号は下記タイトルで配信
【バンダジェフスキー博士見解「放射能汚染された地域の住民に鼻血などの出血性の現象が起こることは十分あり得ます」】
【橋下市長「場合によっては法的措置」問題、大阪市で僕らが抗議記者会見】
メルマガを読みたいあなたは⇒⇒⇒⇒http://www.hoshanobogyo.com/
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【6/1(日) 木下黄太講演会 in 三島 チェルノブイリの今を通して見る食の安全】
静岡東部での放射能防御活動の再構築を考えています。
静岡県・三島市や沼津市エリアでの開催です、是非ご参集下さい。
13時15分開場、14時~16時30分終了予定。
(静岡県駿東郡長泉町下土狩1283-11)
沼津駅から二駅のJR御殿場線下土狩駅隣接。新幹線三島駅よりは1.5キロで、徒歩19分。駐車場有。
終了後、情報交換会があります。
申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/171965/
また、下記のメールアドレスでも申込を受け付けています。
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でも受け付けています。
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をお知らせください。
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しかし、チェルノブイリでは15年後あたりまで増え続けましたから、福島と関東圏はこれから増えると予想できます。特に福島のように大規模な検診を行っていない地域での発見は相当進行してから発見されると思うと、考えるだけで胸が痛みます。