「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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こどもの甲状腺がん、12人確定と15人疑いは、通常罹患率の160倍の恐怖。健康異常が深刻、明確化する福島。

2013-06-05 06:33:00 | 福島第一原発と放射能

甲状腺がん、「共同通信」の独自情報とおもいます。リンク先は下記。

http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013060401002544.htmlより

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甲状腺がん「確定」12人に 福島18歳以下、疑いは15人

 東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べている福島県の県民健康管理調査で、18歳以下で甲状腺がんの診断が「確定」した人が9人増え12人に、「がんの疑い」は15人になったことが4日、関係者への取材で分かった。

 これまで1次検査の結果が確定した約17万4千人の内訳。5日に福島市で開く検討委員会で報告される。検討委の2月までの調査報告では、がん確定は3人、疑いは7人だった。

 これまで調査主体の福島県立医大は、チェルノブイリ原発事故によるがんが見つかったのが、事故の4~5年後以降だったとして「放射線の影響は考えられない」と説明している。

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深川市立病院、松崎道幸医師に早朝から電話取材しました。
 「チェルノブイリは、こどもの甲状腺がんは、4年から5年後で、1万人で1人みつかった。今回は、2年後で1万人で1.6人見つかったことになる(疑い例も含めて)。チェルノブイリと同じか、それ以上の頻度で健康被害がおきはじめていることを、裏付ける結果である。」ということです。

 

 甲状腺がんが12人確定していて、疑いが15人ということです。17万人の検査で、二年経過した、現段階で、すでに疑い例も含めると、申し訳ないですけれども、1万人で1.6人程度、甲状腺がんと言うことになります。

 通常、甲状腺がんは、子どもは100万人で1人あるのかどうかという罹患率です。これと比べると、今回、発見された数は、そのおよそ160倍にもなっています。勿論、こうした形で徹底して、こどもの甲状腺を調べることは初めてですから、単純比較は難しいですし、一定程度、そうした問題がある状態の発見が多くなることまでは、想定しても構わないですが、通常、発症率(罹患率)と考えるレベルの、少なくとも160倍程度も、この時点で福島の子どもたちから、甲状腺がん(疑いも含めて)がみつかっていることは、いよいよ異常事態が鮮明になっていると、僕は思います。しかも、山下さんらがおっしゃっている「チェルノブイリで甲状腺がんが一定数みつかったのが、4年から5年後」であるのが妥当ならば(僕は本質的に違うと判断していますが)、この時点で、ここまでみつかるということは、福島はチェルノブイリ以上の汚染状態である可能性を、裏付けることにつながるかもしれません。

 ぼくがこの前の、「放射線影響に関する国連科学委員会」の安全宣言を、朝日新聞が一面トップで過剰報道したことを、全面批判するのは、こうした状況が、現実に存在するからです。いくら妄想の誤魔化しを言い続けていても、結局のところ、人間の肉体は現実でしかありませんし、放射性物質による汚染は、リアルに存在しています。そうした中で、人は、また一歩、また一歩追いつめられています。

 福島のみならず、南東北や関東、東京では同じことです。度合いの違いはあっても、鋭い刃が突きつけられる人生しかありません。こうした甲状腺がんの報告は、その一歩でしかありません。もっと先には、もっと悲惨な未来しかありませんから。誤魔化せば、それが更に極大化していきます。その恐怖の中で、僕らはリアルを生きないとならないのです。それが現実です。汚染地に居続けると、恐怖は、さらにさらに極大化するだけですから。まともな神経は耐えられない話です。だから、僕は、避難・移住を言い続ける立場に立っています。


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 「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響でさらに蓄積します。食物、飲料のみならず、吸気による被曝は深刻です。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命と健康が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」  

   健康被害相談などもまずはメールでお話し下さい。⇒ 

  nagaikenji20070927@yahoo.co.jp(コピーして貼り付けて下さい)

 

 講演など、何か業務的な依頼をされたい方も原則このメール⇒電話でお話しする順番です。 

  事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。 


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橋下市長リコール問題などにも言及します。皆さんの意見も伺います。

 今週末【6/8(土)木下黄太講演 IN 大阪】残席7席   

 「大阪ガレキ問題から考える放射能汚染」

 橋下市政で揺れ動く大阪市で、開催します、木下黄太講演会。 

大阪市が4人の逮捕者を出しながら、市民の強い反対の中、強硬に推し進めた被災地瓦礫の受け入れ。只今、焼却が小休止しています。 中国から飛来する黄砂やPM2・5の数値の悪化の報道の中、大阪の大気汚染の実態は、ほんとうのところどうだったのか?鼻血、ぜんそくの悪化、呼吸困難、皮膚病の悪化など、健康被害についてのレポートもあります。
がれきの焼却による、水や農産物の放射能の汚染は、どこまで広がるのでしょうか?そのリスクは? 

 

5/25~6/13まで、ガレキ焼却がストップしている期間なので、大阪開催に踏み切りました。  

日時:2013年6月8日(土)13:15開場 13:30開演 16:00 終了予定   

会場:天王寺区民センター ホール   

残席7席ほど。

申込詳細はこちらへ⇒http://kokucheese.com/event/index/91250/


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僕の方でこうしたコメントのうちで、僕が意味のあると判断したものだけ、1と2のみを明記し、ブログ記事の一番後ろに加えてゆきます。コメントの掲載されるのがどの記事なのかに関しては、僕の都合になります。

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①赤林檎

〈福島県は、5日、東京電力福島第一原発事故の発生当時に18歳以下だった子ども約17万4千人分の甲状腺検査の結果を発表した。9人が新たに甲状腺腺がんと診断され、すでに診断された3人と合わせ、甲状腺がん患者は累計12人になった。疑いのある人は累計16人になった。
チェルノブイリの事故ででは、被爆から4~5年後に甲状腺ガンが発生していることから、県は「被爆による影響の可能性はほとんどない」と説明している。
甲状腺ガンがみつかったり、疑いがあったりする28人の年令は11~20歳(事故当時、9歳から18)歳。うち女性は14人。ガンの直径は6~34ミリで平均20ミリ弱だった。
県は事故当時18歳以下だった約36万人について、20歳未満は2年に一度、生涯にわかり甲状腺調査を続ける計画だ。
大半の甲状腺ガンは進行がゆっくりで、治療効果が高い。
(大岩ゆり、野瀬輝彦)〉朝日新聞記事。

 


この小さな記事、二人で書いたんだね。可哀想に。頭がへんになりそうな辻褄の合わないないような文章だよね。きっと名前からして二人は若そう。こんな記事しかデスクは許さないんだね。
おかしい矛盾した脈だよね。
「被爆による影響の可能性はほとんどない」なら、事故当時もへったくれもないもの。

 

職場の民主主義を保障しないなら、ジャーナリズムは終わってるね。
へんちくりんな記事を書かせてすました顔してるなんて、人として、悲しいよ。
治療効果が高いって、なってしまった身にしてみれば、しみったれた慰めは要らないよ。ひたすら本当の事、報道してよ。おふたりさん。職場で頑張ってよ、子ども達の為にさぁあ。





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