タイトルにはこう書きましたが、こんな状況のテレビ放送を見て、違和感を感じていない視聴者がいたら、それもおかしいです。
はっきり書きますが、SMAPというグループは、芸能人グループとして終わったのだということがはっきりわかっただけの会見です。
そして、本来は芸能という世界は、演じ手である芸能人が大切であって、そのまわりの人々なんかどうでもいいんです。
テレビ局も芸能界周りのメディアも、もちろん芸能事務所も一般の人には何の関係もありません。
その中で、何がおきていても、それをむき出しにテレビで伝える必要は全くありません。
先ほどの放送は、そうしたあたりまえのことが全く出来なくなっている日本の現実を、象徴的に気づかせてくれる機会としては、興味深いものだった思います。
まず、フジテレビの演出は酷すぎます。
彼らを、さらし者で立たせる演出。というか、おそらくまともな演出などは全くしていないでしょう。
そして、ただあやまらせて、「ジャニーさんに謝る機会を木村君が作ってくれて、今僕らはここに立てています。」という発言まで飛び出しました。
こんな内輪話をそのままメンバーが話す状態。それを生でただ伝えるテレビ局。
フジテレビという放送メディアを通して、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏に頭を下げるというパーフォーマンスを見せただけです。
肝心要の、激怒しているメリー喜多川氏の名前は出てきていません。
そんなにテレビ局が、一芸能事務所であるジャニーズ事務所に、こびへつらう放送をするのか。
いくらテレビ局の中で、低迷が続いているフジテレビとはいえ、この放送は正気なのかな?
僕は、そう感じています。
(あす視聴率が取れたと喜ぶ局内関係者がいる気がしてならないですが)
特殊な感性であっても、少年たちを華やかに売り出し続けたジャニーズ事務所が、所詮は経営者や幹部の争いごとを、商品であるタレントに謝らせるというパフォーマンス。
なんのために、芸能プロダクションをやっているのか、理解できません。
芸能プロダクションが経営上のために商売が本質としても、内情による争いをさらけ出すことは、何の得にもなりません。
血迷っているのか。
80代半ばではある、立志伝中の芸能業界大物2人の無残な終末が、SMAPのパフォーマンスで全国民に逆の意味で示されたということです。
そして、テレビ局も芸能プロダクションもおかしいのは、この現代日本ではあたりまえの話なのですが(日本政府自体や日本国民の大半が異常事態ですから)。
更に、そういうことが起きた場合に、40歳を優に過ぎたタレントが、自分で自分の道も切り開かないのかという事です。
20年以上、こんなトップにいたタレントでも、独立して仕事をしていけないのかということです。
この年齢になったら、グループも限界になることなども、実はあたりまえの感覚です。
そうしたら、自分の能力でまた勝ち取っていけばよい。しかし、誰一人そんなことはしない。
「長いものに巻かれたことが正しいのです」ということを、この5人が指し示しているだけです。
そして、勝ち誇ったかのような木村拓哉という人物の顔を見ると、そうした保守的な姿勢が、何よりもこの人には重要だったということもよくわかります。
細かいことですが、謝罪生放送は彼が真ん中にいて、番組最後の「東日本大震災支援金」お知らせは、中居正広が真ん中です。ここで、「東日本大震災支援金」が最後に来たのも、「顕在化」という視点で興味深いです。
アメリカの芸能界に置き換えたら、もっとわかります。
所属先と揉めるタレントなんていくらもいます。
そういう人達が、もめても、人気がある人達なら、必ず違う会社や、違うマネジャーに変わるだけです。
それにタレント本人に利益が一番得るのが当たり前で、事務所は二の次です。
それが普通です。
だって、タレント本人たちが一番大切なのだから。聴いている人達にとって。見ている人、支持している人達にとって。
それが、何で芸能プロダクションの経営者が、まるで神のような状態なのか。
日本がこうした芸能文化の側面で、いかに後進的なのかも、改めてよくわかりました。
もっと言いますが、こんな状態で「解散するな」ということを強要する人々の意識も、とても変です。
こんな状態で、そう言うのは、「長いものに巻かれろ」と、強要していることに他なりません。
これがファンと称する日本人のやることです。
挙句に、パラリンピックを理由に、政治家までも言い出す状況。信じがたいです。
こんなだめなものを見せ付けられるのが、2016年の日本。
これは、リアルな現実です。馬鹿馬鹿しい。
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僕はジャーナリストや著述を行っている人間です。ジャーナリスト・記者・文筆家・著述家などに分類される人間です。
2011年3月までは、東京のキイ局(テレビ局)で、20年間それなりの立場で仕事をしていた人間です。
ただし福島第一原発事故以降、個人で情報発信を始め、テレビ局を退社し、このブログと、更に中心となる有料メールマガジンを発信しています。
原発事故以降は、被曝関連のことを書き続けていて、広域ガレキ拡散反対などでは運動の中心的立場にもいたと思います。
このため、メールマガジンは大半が原発・放射能関連の話が多くなりますが、他のことでも情報が簡単に入っていたり、一般情報を確認するだけで僕ならあたりまえに認識できる視座が全くメディアで語られていない時などは、自分のメールマガジンだけで配信することもよくあります。
SMAPは好きでも嫌いでもありませんし、ジャニーズ事務所には、本質的な関心もありません。
しかし、テレビ局で局員として20年間過ごすと、感覚的にわかっている話もあるので、この話の見取り図は、既にメールマガジンでだけ配信していました。
今回は、テレビ放送を確認して、その内容があまりにも酷いため、少し怒りながらブログに書きました。
ただし、フルオープンのブログには何事においても書く限界があります。
僕の情報発信を本当に確認したい方は、このブログよりも、メールマガジンを購読されることをおすすめいたします。
限定したメディアでないと、書けないことは多いです。
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『2016年 木下黄太の大放談(1)』
【 あらかじめ定められた5年間の雌伏、今も続く「工作員」による放射能
汚染意識拡大妨害の末端 】
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派を利するのか」という推進側議論 】
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