「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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郵便の土曜配達を人手不足を理由に廃止する前に、Amazonの取扱を日本郵便は止めるべきだ。

2018-09-12 22:53:15 | 政治

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 人が足りないから、郵便の土曜配達を廃止検討と総務省は言い出しているようです。

郵便物という国民の連絡手段としてアナログ的に根幹を支えているものの機能を簡単に制限する判断をこの国の官僚たちが簡単にしようとしていることに違和感しか感じません。

そもそも、日本郵便がここまで人手不足となっている背景には、Amazonの輸送請負が増加したことが背景にあると、普通に考えます。日本郵便扱いのAmazon配送自体も、他の運送便よりも遅れた経験が多い僕は、日本郵便にはAmazonが相当な負荷となっていることは間違いありません。

日本郵便はもともと国の一部ですし、郵便は国民にとって、通信手段として確実なものの一つです。

なにか異変がある場合でも、人力による郵便で、最低限の意思疎通が図れることは間違いありません。

これを平日と土曜日まで配達があることを前提にいろんな人々が社会的に動いていたシステムなのです。

しかも、かなり安定的なシステムでした。

郵政民営化でそのシステムが変化しても(僕は民営化肯定論者ではありません)、郵便配達が劇的に劣化した状態ではありませんでした。利用する国民感覚では。しかし、「人手不足」という単語で、この郵便システムを弱体化させても構わないという判断を平気で官僚がすることは、本当におかしいです。

Amazonの請負をやめても、日本郵便の人手不足が解消できないなら、土曜配達の廃止も検討せざる負えないかもしれません。しかし、Amazon問題に触れずに、人手不足という単語で、土曜配達をやめようとする政府姿勢は容認すべき話ではありません。

国家はAmazonよりも、郵便の配達システムを守る方を優先すべきです。

こういう国家機能の根幹に関わる異様な変化に対して、保守側の人々が声を挙げないことは、本質的におかしいです。この国が、自分たちの継続してきた価値を捨てる行為に勤しむ構図に、2011年以降で明確化していることは間違いありませんが、こんなことにもそういう流れになると、本当にこんな国にいてよいのかと思います。

小さなことに見えて大切な話です。


来月、札幌で講演会を開催いたします。計画停電という用語が飛び交う怪しさなども話す予定です。

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