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【参院選・神奈川の新たな争点】横浜の小学校に放置され続けている放射能ゴミ問題、全候補者に公開質問を!

2016-06-23 21:38:45 | 福島第一原発と放射能

横浜市の小学校に、放射能ゴミが放置され続けている状態は、実は皆さんは前からなんとなく知っている話と思います。

しかし、今回、神奈川新聞が一面トップで報じたことによる波紋が横浜を中心に神奈川県内では広がっている状態です。

新聞記事にもコメントをされている、ジャーナリストの青木泰さんからのメールを一部ご紹介します。

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放射性物質汚染対処特措法で8000ベクレル以上は、指定廃棄物として環境省が処理処分を定めていた問題で、
最終処分方法が見つからないという理由にならない理由で、
横浜市に保管を頼み、何と学校のポンプ室に保管場所を設け、すでに5年経過しているという問題です。

神奈川新聞が紙面で大きく取り上げています。

総量は3トンであり、例えば、明日にでも東電の原発施設内に移動し、保管することが可能です。

放射能汚染の恐れのあるがれきの広域化にたいして、新潟県の泉田知事は、全国の市町村の処分場を核の処分場にするのかと疑問を投げかけましたが、今回のものは、文字どうり核(廃棄物)を学校に保管するという子どもたちへの影響を考えない、環境省の世界に恥ずべき対応です。

環境省と文科省、横浜市に撤去の声を上げて行きましょう。


注釈1:
この指定廃棄物の問題では、環境省が発生県で、最終処分までの間の中間保管するという方針を出し、
栃木県、群馬県、宮城県、茨城県、千葉県では、保管場所として指定された市町村では反対活動がおこり、中間保管が決まったところはありません。
中間保管とは言いながら、最終処分の目途がついていないため、中間保管がそのまま最終処分になりかねないということと、場所によっては減容化を目的に焼却処理を計画しているところがあるからです。

今回の横浜市での問題は、指定廃棄物の取り扱いについてまったく出鱈目な対応しか行ってこなかった環境省の対応の中でも、特筆されるひどい対応と言えます。

また岩手県の一関市などでは、市が指定廃棄物の届けを出さず、その一方で環境省が指定廃棄物として実証実験(焼却)するなどのおかしな動きを見せています。

注釈2:
環境省は、先ごろ指定廃棄物の処理に困り、その上で、セシウム134は、2年で半減期を迎える事に目を付け、一度指定廃棄物として指定したものであっても、8000ベクレル/kgを切ったものは、市町村で処理するようにと言うびっくりポンの方針を出しています。元々100ベクレル以上は、放射性汚染物であり、厳重保管が務めであり、これを5年経過し、少し下がったから市町村で処理しろと言うのは法的にも通用しない主張です。
環境省の主張に従えば、1000年ぐらい経てば、汚染度が下がり、クリアランスレベル以下になる。それまで大事に保管してくださいということになりかねない。

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これについて、選挙期間となっている参議院の神奈川県選挙区でも、争点になるべき話と僕は思います。

少なくとも、横浜市の小学校などに放射能廃棄物を放置していることをどう思うのか?

これからどう対処すべきなのか?ということを、全ての候補者に公開質問をする価値があると僕は思います。

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