「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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長井健司が救うテレビの未来

2008-08-02 13:05:17 | 署名などの報告(会の活動報告)
今週、民放テレビ業界には大きな激震が走りました。
どのテレビ局も本業でのもうけがわかる
営業利益がきわめて大きく下がっていることが
明白になりました。
それは一時的な現象でないかもしれません。
テレビ広告が全体として
おそろしく売れていないということです。

民放はスポンサーからの広告収入をベースに
企業として成立している構造です。
電博という巨大広告代理店を通して
ながらく護送船団方式にこの集金構造を
維持していました。
長い期間、ものすごく安定していました。
テレビの視聴率というのも
この護送船団方式を維持するための
ある種の「神話」として機能してきました。
ビデオリサーチが電通の関連会社であることは
視聴率というものが実は本質的にどういうものなのか
端的に物語っていると僕は以前から思っています。
この神話をベースにした
護送船団方式は
ここ何年か危ない局面がありました。
視聴率操作問題から雲行きがかげり
ホリエモンの買収騒動、
今も続く楽天の攻勢。
こういった危ない局面が
全体として何度かありましたが
ただし
銀行や建設などの業界と異なり
護送船団はなんとか維持されていました。
2011年のデジタル切り替えもあるためでしょう。

しかしここにきてCM枠という肝心の商品を
金主であるスポンサー企業が
買わないということになると
大半のテレビ局は立ち行かなくなります。
そうするといろんなことがおきます。
すでに起こりはじめていることもあるのですが
こんな感じでしょうか。

番組制作費の大幅カット(半減くらいになるのでは)。
これは大物タレント司会者が消えはじめていることに連動します。

社員給与の一律大幅カット(これも半減くらいでは)。

早期退職の募集などのリストラ(社員も半数くらいになるかも)

太平にあぐらをかきつづけてきた
テレビ業界はどうすればよいのでしょうか。
このブログでなぜこんな話をし続けるかというと
その答えの一端が
長井健司という存在には少なくともあるからなのです。

テレビは何のためにあるのでしょうか。
「放送を公共の福祉に適合するように規律し、
その健全な発達を図ることを目的とする。」と法律にはあります。
簡単に言えば
「テレビは社会全体の利益が目的」ということです。
今のテレビ放送がそうなっているのでしょうか。
楽しい番組を放送すること自体はよいことですが
面白いだけ、楽しいだけの番組が
社会全体の役に立っているのでしょうか。
今のテレビが社会に役立つものだと考えている人は
いったいどのくらいいるのでしょうか。

そうしたテレビを築いてきたテレビ人の中で
社会の役に立ち
誇れることをしている人物は
自戒をこめて書きますが、ほとんどいないと僕は思います。

しかし、この活動を続けている僕にははっきりとわかります。
それが一人だけいます。

長井健司です。

生涯、テレビ放送と共に歩み続けた長井さんは
命がけでビルマの民衆を殺害するミャンマー軍を
ビデオカメラで取材し続け、
自らも命を落としました。
その殺害された瞬間の映像も写真も世界を駆け巡りました。

他者のために、社会のために、世界のために
長井さんは捨身という行為にいきついたとも言えます。

何のために放送しているかわからなくなり、
その収益構造も危うくなったテレビ局。

そのテレビ局と仕事をしながらも、
自らの身も省みず、
他者であるビルマの民衆の幸福のために
身を捨てた長井さん。

テレビが長井さんに寄り添うことで、
テレビの新しい展開が実は開けてくると
僕は考えています。
また、詳しく書くこともあると思います。

やはりこの八月を迎え、局面は変わりました。
僕は今週の木曜日という日は
とても大事な日になりました。
僕はこれからとてもとても忙しくなります。
どんなに忙しくなっても
長井さんのことを考えながら歩を進めます。

東京中野では午後四時から署名活動しています。
全国各地であと19000人必要です。
ぜひお力をお貸しください。

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東京の
六本木の事務所に届いていることを
確認した署名の総数は
69355人です。
また、愛媛の支部に現在11750人分の署名が有ります。
このため2008年7月29日現在、
「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」が
2007年10月以降に獲得した署名総数は
少なくとも81105人になります。
本当に有難う御座います。
なんとか八万一千人は超えていました。
本当に有難う御座います。
しかし、再来月27日までに
まだ19000人ものみなさんに
署名していただかなければなりません。

最近の署名獲得の傾向から見てみますと、
愛媛、東京神奈川、関西の三地区で
あと二ヶ月足らずで
なんとか一万人の署名を集めることは
可能だと考えています。
本音で言うと
それ以外のエリアのみなさんから
全国で少なくとも
9000人の署名をいただきたいです。

全国でトークインイベントや
上映会を行っている地域は
愛媛、東京神奈川、関西をのぞき
すでに20近く有ります。
その地域の大半からは残念ながら
まだ署名が届いていません。


お願いします。
全国各地で僕と長井さんの件で
会話をした皆さん。
ある地域あたり500人ずつでも
署名を送って下さい。
やる気のあるボランティアが
ひとりで一時間半で
200人あまり集められます。
お客が頻繁に来ていないお店に一軒
署名用紙を一週間置いて
五十人獲得できます。
十軒おければ一週間で五百人も
むずかしくはありません。

そんなに苦しいことをお願いしていません。
長井さんがした行為の意味をとらえて
少しでも考える気持ちがあるのなら
とにかく署名を集めてください。
遅くとも八月末までにとりまとめて
九月上旬に署名を東京へ送ってください。

2008年9月27日までに
十万人の署名を集めて
ミャンマー政府へ叩き付けたいのです。
ご協力をお願い致します。
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長井さん殺害事件の署名活動です。
署名の用紙のPDFファイル設置しました。
ダウンロードして手書きで署名する方のためにお使いください。
http://hal.sakura.ne.jp/shomei.pdf
送付先は下記まで郵便かFAXで。
「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
 〒1060032
港区六本木7-8-25永谷リュード六本木306  
FAX 03-3306-5181

肩書きは具体的な所属先でも、
「会社員」などの一般的なことばでもかまいません。

「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/(ブログ) 
nagaikenji20070927@mail.goo.ne.jp(メール)
 〒1060032
港区六本木7-8-25永谷リュード六本木306  
TEL 03-3746-0065
(平日13時から21時で対応)
FAX 03-3306-5181

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インターネット上でこのまま署名できます。
署名フォーム(クリック→)https://hal.sakura.ne.jp/syomeis/sign
携帯電話はこちら(クリック→) http://hal.sakura.ne.jp/sign.html
署名フォームはhttps使用のため、セキュリティアラームがでますが
安全上の問題は何もありませんので、先に進んで署名してください。
署名は未成年でも、小中学生でも、ぜひ署名してください。
もちろん日本国民のみならず、
他国の皆様の署名も歓迎しています。
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