「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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八王子でおきた無差別殺人を調布で考える

2008-07-24 09:59:47 | 署名などの報告(会の活動報告)
トークイン調布は70人の皆さんに
ご来場いただきました。
本当にありがとうございました。
特徴的なのは来場者の大半に
ご予約いただいていることです。
また、多摩地域という特性からか
意識の高い年配の方が大変多く、
こういうものに関心の高い中高年層の
厚みを強く感じる半面で
このひとたちに続く世代の大半が
たぶん無関心という状況をどう考えるかが
問題かもしれません。
(ほとんどの方が六十代以上。一部に五十代。
ごくわずかに二十代前半でした。)

さてこの中で一番話題になったのは
前日におきた八王子の書店での
無差別殺人事件です。
調布と八王子は京王線で結ばれていて近くにあり
(特急は新宿→明大前→調布→府中→聖蹟桜ヶ丘→高幡不動→京王八王子)
心理的にも近接圏です。
しかも事件直後にたまたま所要で講師の島田さんが
現場近くをとおりかかっていて
警察が非常線を張っているのを目撃していたことや
犠牲者の女性が
僕と島田さんがこの三年間非常勤講師をしている
中央大学の学生であったこと。
また現場が京王の駅ビルとはいえ、
八王子で、しかも上層階のため、
このような事件が起きる想定が
とてもできる場所ではないところだということ。
トークインの中でも話が出ましたし、
あとに残って話をしたのが
スタッフと来場者のあわせて女性三人が
全員中央大学の学生だったことから
ずっとこの話が出ました。

こういう事件を起こす類の人間への処方箋は
どちらにしても何かすぐにはありませんが、
長井さんへの銃撃という暴力を否定し続ける
僕らとしては
何の意味もなく、無関係の人間を
こうした暴力にさらす愚劣な人間が
頻発しているということを
どうしたらとめられるのかを
考え続けたいと思います。

暴力をどう考えるのかは
ジャーナリズムにとっても
アカデミズムにとっても
本当に重要問題なのです。