malのあっちこっちブログ

山・旅・料理。。。

気ままに、気張らず、、出来ることを、、、

5月4日・・・

2012-05-15 21:53:44 | 雪山
今回はまだ剱には登れない新人訓練のため、剱沢定着だ。

昨日は12時半ごろ剱沢着、早速テンバの設営に入った。

今年は天候が不順なのでテンバの雪壁作りをより念入りにした。
モチロン、本体もフライもペグでしっかり固定した。



5時起床、7時出発で前剱に向かう。

                

                視界はせいぜい100mと言うところか、、、


尾根に取りついたころから風と雹と雪と小雨交じりの天候になった。

それでもモチベーションの高い新人君はめげない。

2時間半ほどで前剱到着。

           

           上を目指すパーティもいたが、天候を考えてみんな戻ってきた。


アタシ達は降ったりやんだりの天候の中、前剱からの下降で4ピッチのロープワークと

アイゼンでの岩歩きで訓練だ。

              

トップで降りる。
ロープ一杯で支点確保とセルフビレーを取る。
セカンドは新人君。クレイムハイストで確保しながら降りる。
途中2度ほど滑ったが、ロープが止めてくれたようだ。
バックは肩がらみとスタンディングアックスビレイで確保する。
バックが下りる時は半マストで確保。
そんな基本訓練をしながら新人君を下してゆく。

一服剱ではアイゼンの岩トレだ。

              


こんな天候でもライチョウは顔を出す。

                 

しかし、さすがに今日は雷鳥を構っている余裕はなかった。

12時半テンバに戻ったが、全身びしょ濡れ。

このころから風雪が強まり、雹と雪が叩きつける。

風でテントがひしゃげる。

Pはどうしているんだろう・・・

沢の季節到来

2012-05-14 18:10:35 | 
いよいよシーズンイン。。。

早速今週から訓練に入る。



だからって雪山を端折っていたわけではないっすよ。

この1か月、山続きで装備が渇く暇がなくて、洗濯、仕事、主夫と時間が足らなかったってことです。



っで、記憶をたどって整理するには逆算するのがイイかと。。。




5/2 高速バスで信濃大町に入る。
駅舎内で寝られるかと思ったけど、締切で追い出された。
アタシ達以外にあと一人。
慣れたものだとはいえ、駅の軒下で寝ているのを身内が見たら・・・
ここ信濃大町はそれなりの繁華街、酔客や働く女性たちの声が深夜まで聞こえる。
向こうも見慣れているのか、特に構われることもなく朝を迎えた。

5/3 朝目が覚めたら雨が降っていた。
0530予約のタクシーで扇沢に入る。
ここからはトロリー、ケーブル、トロリー、ロープウェイ、トロリーと乗り継いで室堂へ。

当日掲示された天気予報

           

           剱沢は雨だって?

身支度を整えて、食料と共同装備の入った重いザックを背負って出発する。

                                  

                                  室堂周辺の山々

向こうに剱御前小屋が見える。

             

平らな道があればいいのに・・・いつも思う。
晴れていればモチベーションが上がる此処も、曇りや小雨だと厳しい高低差のある道となる。
室堂が2450m、雷鳥沢が2250m、剱御前小屋が2750m、剱沢が2550m。
その累積高低差は900mになる。
雪の少ない今年は、気温も高く、まして小雨が多く、剱周辺ではあまり経験のない踏み抜きも多い。

雷鳥沢には色とりどりのテントが花開く

                  


なんだか富山側は晴れているんだけどなぁ・・・

                      


雷鳥もしっかりお出迎えだ

            


剱御前に着く頃には富山側の視界がもっと開ける。

                      



およそ3時間、剱御前に到着した。

強風の中、ライチョウのお出迎えだ。

                

相変わらず声は悪いがかわいいやつだ。

もう夏毛に変わりはじめている。やはり今年は温かい。