malのあっちこっちブログ

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Medersa Ben Youssef(ベン・ユセフ・マドラサ)・・・

2013-01-23 21:40:20 | 
マドラサとはイスラムの神学校のことだ。
博物館でチケットを買うと、このマドラサと前にある遺跡の入場券がセットになっている。

この神学校は1956年まで使用されていた。
かなり規模も大きく、一時期には900人もの学生が居たと言う。

建築的にも傑作と言われ、元宮殿の博物館のような華美さはないが、質素で剛健な感じがした。
ただ宿坊と言うか学生たちの小部屋は6畳ほどの大きさで130ほどもあるそうだが、
900人を130で割って、朝から夜まで学び続け、なおかつラマダンと言う1か月間の断食もあり、
厳しい宗教の戒律と規律の中で修業を重ねてゆく生活を思うと、つい現代との比較もあって複雑な気持ちになった。

因みに、ここモロッコでは朝4時、午後1時、3時、6時、7時半と5回お祈りをする。
30分くらい前に各モスクのスピーカーから「お祈りが始まるら集まって、、、」と
呼びかけが始まる。
ラマダンは月齢での1か月なので、季節は少しずつ巡る。
夏季など日の出が4時台、日の入りが9時10時で日中は50度にもなる土地、外や車で仕事
している人たちは大変だと言っていた。


薄暗い1階の通路を通って行くとパティオに出る。
                       

             
             
                そのパティオを取り囲むように学生たちの小部屋が並ぶ
                

                        

      各小部屋へは
      
      こんな廊下で繋がっている。

部屋内の天井


      窓
      

             窓越しに向かいの部屋が見える
             

こんな部屋が130もあって、そこで900人からの学生が修行していたことを考える。



建物は

華美ではないがガチっとした天井や

                
                イスラミックモザイクの通路

入り口


   階段
   

     吹き抜けを飾るドーム
     
     どれも華美さはないが重厚な感じを受ける。
     やはり学び舎として建てられたからだろう。。。

      



建物外に出ると、Koubba Ba'Adiyuと呼ばれる12世紀ムラビト朝の遺跡がある。

見てお分かりのように、当時の道は今よりも5mほど下にあった。
この一角だけが発掘されているのだが、あいにくこの日は休みで入れなかった。
900年間に5m・・・土の文化だけに積もる量がすごい。

奈良で聞いた話によると45cm掘れば平安時代、60cmで飛鳥時代とか・・・
木の文化と土・石の文化の違いなのだろう。