malのあっちこっちブログ

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気ままに、気張らず、、出来ることを、、、

小坂志川ウルシヶ谷沢

2011-06-05 20:34:32 | 
5月に入って沢のシーズンが始まった。

毎年、しょっぱなはレスキュー訓練とロープワークを一日かけて復習して、翌日沢に入る。

それが先週だったのだが、あいにく梅雨入りで天候が悪く中止となった。


毎年6月の第一週はクリーンハイクで奥多摩界隈を清掃する。

今年は先週入れなかった沢にした。

場所は南秋川の戸倉三山の市道山に南から突き上げる小坂志川の支流のウルシヶ谷沢。

武蔵五日市から数馬行きのバスに乗って笹平で下車。

小坂志林道を小坂志川に沿って歩くこと1時間ほどで入渓点に着く。



さらさらと流れるウルシヶ谷沢を8か月ぶりで感触を確かめるように歩くのだが、石と足裏との

感触が全然しっくりしない。



しっくりこないまま、転ばないように、挫かないように歩いていると



いきなり5mの滝が現れた。

難しくなさそうなのだが、ぬめっていて滑りそうだ。

まだ始まりの沢シーズンでいきなり怪我も困るのでロープを張った。

前の二人がすべりに滑って4回落ちた。

しょっぱなからそんな光景を見ていると目いっぱい緊張する。

ロープは繋いであるものの基本的にはそれに頼らずに登りたい、中途半端に濡れている場所よりも

水流の中の方がぬめりは少ないので、そこに足場を求めると否が応でも水をかぶる。

沢の水はいつでも冷たい、長時間かぶっていると体が冷えて動きが鈍くなる。

落ちた人たちはロープに繋がっているとは言え全身ズブ濡れだった。

落ちる覚悟で取りついたがなんとかうまく登り抜けた。


短い沢なので立て続けに3m、3m、5mと滝が続いたが、シャワーを浴びながらもフリーで

上手く切り抜けた。

最後に10mの滝が待っていた。

滝がなければブナの新緑がまぶしい静かな沢なのだ。



でも滝はある。あれが捲くか登るかしかない。

10m滝も下から見ていると左程難しいとは思えない。但し、滑らなければの話だ。

ここで落ちると無事では済まないので、ここもロープを張った。



写真で丁度人が登っているところが核心で右上に斜めに伸びているルートの方が優しいのだが、

右にムーブする1歩が結構大股になる。写真の人は1m50あるかないかの小柄な人なので

その1歩が逆に難しく、直登となったのだが逆に22cmのつま先でアタシには拾えない

小さなギャップを拾うことができる。

神様は上手くお作りになる。


2時間の遡行で沢は終わり市道山の西側の支尾根にでた。一旦、市道山のピークに出て、そこから

ヨメトリ坂を通って笹平へ降りた。

下に流れる小坂志川は穏やかに見える。




笹平のバス停に着くとバス時間まで40分以上あったので集めたごみを集積する桧原村役場まで歩いた。

いつバスに追いつかれるんだろうなんて思いながら老骨に鞭打って40分丁度で役場に着いたときは

思わず「勝った!」なんて叫んじゃったけど、ハァ~・・・?って感じかなぁ。。。

因みに全く関係ない話だけど、桧原村って島を除くと東京で唯一の村なんだってね・・・・・