数年前のある日、下山連絡の不備から遭難騒ぎを起こした菰釣山に行ってきました。
ナント、今回の週の下山連絡担当が偶然にもあの日と同じ人間だったため、イヤイヤ恐れ多くて計画書は未提出で出発しましたよ。
道志の森キャンプ場から往復4~5時間の周回コースを選択、最初は西沢から行くことにしました。
林道を3~40分歩くとのり面を工事中の看板が出てきます、そこで西沢を横切ってしばらく林道を進むと
やがて登山道らしくなり
すぐに右岸へのかなりやばそうな橋?っぽいのが架かっていたので、あえて渡らずに河原で渡ります。
一旦、山に入ると思いきや、また河原に下り、今度は左岸にわたって少し進むとまたまた右岸にわたり返す、、なんてことを2、3度すると一応登山道らしきものが出てきたので
そこを登ってゆきます。
ルンゼ状のここはどうやらブナ沢と言うらしく
不明瞭な登山道を登ること4、50分、尾根上の分岐に出ました。
ここを右に進むと
やがて菰釣避難小屋です。
避難小屋を見ると中を確認せざるを得ない習癖を持つアタシ、ガラっと戸を開けると予期しなかった男性が一人何かを食べていました。
「コンニチワ!」と声をかけたのですが、曖昧な反応だったので、、「良い小屋ですね!」とかなんとかお茶を濁してそそくさと小屋を出ました。
時刻は10時半過ぎ、昼飯には早いし、寒い、、って状況でもないし、泊まるには早すぎるしって時間でアタシもちょっと予想外でしたよ。
避難小屋から菰釣山までエアリアでは30分と表記があるのですが、この日のアタシは絶不調、体が思うように動いてくれません。
小屋の少し先は開けた気持ちの良い登山道ですが
登りに入ると、ヒイヒイ、ゼイゼイ、、トボトボ、、、歩き、30分が45分ほどかかってやっと菰釣山に到着です。
折からの好天で
日本一もガッチリです。
ポカポカ陽気で山頂には合計5人、15分ほどゆったり過ごしてから尾根を周回先の今度は東沢の降り口、城ケ尾峠に向かいます。
エアリアでは途中の中ノ丸まで1時間と表記があったのですが、ここに着くまでに小ピークを3つほど越えます。つまり3回もアップダウンがあるってわけっす。
天気はいい、道もいい、、
途中でこんなものを見つけ、アタシはナメコだって採ろうとしたけど相方がyamabukiさんに確認しないと食べないって言うんで撮って終わりにしました。
45分の行程をどのくらいで歩いたのか分かりませんが、アタシはマジで遭難するんじゃないかと思いましたよ。
ねじれたミズナラや
遠くに霞む西丹沢の山々を見ながら「もし、ここで救助を頼んでも金輪際会には連絡するな!」と本気で話しながら、何とか中ノ丸を超え次の45分の行程の城ケ尾峠に向かいます。
城ヶ尾峠の手前に城ヶ尾山があるのですが、中ノ丸から城ヶ尾山までにも小ピークが二つありました。
さほどの高低差ではないのですが、この日のアタシには地獄には変わりありません、登山道の崩落を防ぐために割と新しい土嚢袋で補強がなされ、そこに通し番号が書かれていたので、ひたすらその番号だけを読み続けながら一歩また一歩と登って
やっと、城ヶ尾山に到着、
見通しの良い山頂の向こうには何となく次のピークは見えません。
この下りでブナ沢乗越以来初めて菰釣山に向かう登山者と遭遇、先方も今日初めて登山者と出会った言っていたくらい登山者の少ない山です。
訊けば、この日は菰釣避難小屋に泊まって、翌日は不老山に向かうとのこと、エアリアで計算しても10時間以上の行程、そこで丹沢湖の方に下りるのかどうかは分かりませんが、小屋もないので下山するとは思いますが、ルートによっては12時間も13時間もかかるルートばかり、健脚な人もいるもんだと感心しきりなアタシでしたよ。
この登山者に「峠は近くですか?」と訊くと、「すぐそこです」との答え、5分ほどで城ヶ尾峠に到着。
ここからは下りだけ、工程はキャンプ場まで55分、不明瞭だが軟らかい下山道を3、40分で林道に、そこからしばらく歩くとキャンプ場に到着です。
長かった周回コースを凡そ5時間10分ほどで終了、時刻は2時過ぎ、、サア宴会開始っす。。。。。