◇ 秋の香り―銀木犀―
銀木犀は金木犀に一歩先駆けて咲く。
それはある朝雨戸を開けたときに、ほのかな香りで花の開花を知ることになる。
およそ1週間もすれば花弁は開き切ってしまう。そうなるともはやこのかぐわしい秋の香り
は来年までお預けになる。
今年初めて銀木犀の香りに接したのは27日のこと。
昨年は9月25日が開花日だった。その前は29日、その前は19日。その年の気象の状
況で開花日も変わる。
銀木犀は朝日をふんだんに浴びる庭にある。一方金木犀の方は北側の通りに面している。
そのせいか、あるいは樹種によるのか、開花はいつも金木犀の方が後れをとる。
銀木犀
銀木犀
金木犀
ついでに今年の柿
(以上この項終わり)