
まずはムシマルと麻婆豆腐のことから、話そうか。
ムシマルは実は麻婆豆腐に対して特別の思いを持っていない。
嫌いでなくて好きな部類であるのだが、ムシマルは好きなものがいっぱいあってその中では割と目立たない存在。
麻婆シリーズの中でも、ナス好きのムシマルは麻婆茄子の方が好きだったりしているのだ。
でもヤンガーブラザー(弟)はどうやら麻婆豆腐が好きなようでたまに作ってくれている。
中華ジャンルではチャーハンや天津飯や焼きそばの方が好きということもあって、
そこまで積極的に麻婆豆腐を求めたことはなかった。
※高知時代のブロガー友達さんの中ではふぉんさんという方が麻婆豆腐好きだったような気がするなー。しみじみ。
では、広島の麻婆豆腐のことについて、語ろうか。
情報はやはり、というべきか。さすが、というべきか。
有能後輩Kさんからの情報であった。
「『辣辣』の麻婆豆腐おススメです」的な情報を
ムシマルが広島異動が決まったけれどまだ高知にいる頃、つまり何にもわかんない頃にくださっていた。
しかしほかのおススメ店も気になったり自炊にチャレンジしたり自分で開拓に挑戦したりと、
いろいろあってお店のある場所チェックなどをしながらも行けていなかった。
いろいろ、の諸要因の一つにこのお店が『行列のできる料理店』であることが挙げられる。
四川麻婆専家・辣辣
住所:広島県広島市中区大手町5-4-1
[営業時間]
11:30~14:00
18:00~21:00
定休日:日・祝
電話番号:082-500-9039
何を隠そうこのムシマル、待つのが嫌いでね。
高知の人は“いられ”(せっかちみたいな意味)だからあんまり待たん、行列に並ばんと言われている傾向がある気がする。
それが、ある日、のことだ。
平日休みだったのを利用して中区役所に用事をしに行ってなんだかんだで用事を済ませて、時計を見たら11:30になる寸前。
(あれ、ここから辣辣に行ったら開店まもなくの、混んでいないバッチリタイミングではないか?)
11:30開店ということまでチェックしていたのだ。
少し急いで到着。
お、何回かお昼時に見たあの店先からサラリーマンほか何人もが並んでいるあの光景がない。
そして、営業中。
これは、やったか。
結論から言うと、やっていなかった。そんなに。
行列はできていないものの、店内は満杯だった。
(あと一人早かったら待たずに注文できたのか・・・)
っていうか今11:35になるかならないかですよ。開店5分くらい。
それでカウンター10席とテーブルが8名分くらい?全部埋まるってなーびっくりです。
GWだからかなー。でもGWのなかの平日だから、むしろ通常時より少なくなるのではないかという推測だったのだがそうでもないのか。
えーと、とりあえず『ランチは券売機システム』と軒先に書いてあったので買おう。
ランチメニューは基本4種類。
『麻婆豆腐』と『ホルモン入り麻婆豆腐』と、『油淋鶏』と『酢豚+ミニ麻婆』。どれも定食セットだ。
それに大盛りがあったりなかったりデザート付けたり付けなかったりというものみたい。
後輩Kさんがおススメしてくれている麻婆豆腐にしようか。
また、お店に『四川麻婆専家』と書いてある。
ベーシックは麻婆だ!
購入時、お腹の減り具合お肉欲しさ具合と相談して
ホルモン入り麻婆豆腐(大盛り)セット970円。
無事購入。
ああ、しかしあと問題が。
席に座れて注文できるお客さんと、人が空くの待つお客さんのちょうど区切りになってしまったので、どう動いていいやらわからない。
立ってるのがいいかな?
女将さん?でいいのか店内にお二方いらっしゃるスタッフさんの女性方が「どうぞそちらに腰かけてお待ちください」と指示をくれる。
入り口から言うと右手側。カウンターお客さんの後ろ壁際に3脚の椅子がある。
順番にお願いしますとのこと。そう、いつの間にやらムシマルの後ろにも人が来だしている。
(これは結構待つかなー)手持ちの小説を開いて読み始める。
15分弱くらいのち。
お客さんが二人席を立つ。
(あ、行っていいのかな?)立ち上がる。のそのそ動く。
「すみませんまたお呼びいたしますのでもう少しお待ちください」フライング。
お客さんがいたテーブルを女性スタッフさんが片づけて改めて呼んでくれる。
よっしゃ。
12時前。なのにもう待つお客さんは店内には収まらず、何人か店の外で立っているもよう。
店主なのか料理長なのかなんといったらいいかわからないが二人いる内の男性スタッフさんはもうずっと鍋を振って麻婆豆腐作っては盛り付ける作業を繰り返している。
一人でだ。
ムキムキになられるのではないかしら。きっとムキムキの腕をされているのではないかしら。
二人いて女性は接客配膳片付けを全部。男性はお料理をひたすら作っている。鍋は二つくらい同時にやっていたかもしれない。
(お店が大きくないのもあって、キャパ的に人を増やせないのかなー)勝手に心配する。のんきな立場だからだ。
「食券をどうぞお出しください」あ、テーブルについたこのタイミングで出すのか。慌てて提出。
そしてまたしばし待つ。
といっても、ここからはそんなに長くなかったような。10分かかってないかも。
厳然たる眼前の具現化。
ご飯は大盛り、スープが白薄、ちょっとしたサラダとザーサイが付き、なによりも掛け時計くらいのサイズのジャンボな麻婆豆腐。
一面の麻婆畑だ。
ああ、届いた。自分のもとに。
カウンターから自分の卓上に降ろし、
最初のひと匙ひと掬い。
あ、違う。
今まで食べたことある麻婆と。
最初に気づいたのは。オイリー。
ムシマルが食べなれたような味、それはとりもなおさずヤンガーブラザーの作るお味含めた家で食べる味なんですが、
(最初で言ったみたいに、外食でそんなに麻婆豆腐食べないから)
よく片栗粉入れてとろみを出していたよう。
でもこちらは結構エッキスぽさがある。汁。
賞味する前に、ちょっと立ち合いを変えてサラダ。
ふむ、しゃっきりする。
しゃっきりした後で麻婆豆腐。
ああ、ピントが失敗。
ざぱっと食べる。
豆腐はなめらかで流動化しそう。絹ごし豆腐きっとこれ。
そして挽き肉。
ムシマルはここのお肉の粗びき魅惑に落ちてしまう。
ひと粒ひと粒がややおおきいから肉を食っている自覚を持ちながらいただける。
ぐにんぐんぐにんとする。
ムシマルは、かつてなんか辛い料理を『マグマだ』『開いた溶鉱炉だ』と書いたことがある気がする。
でもこれはこの麻婆はマグマとも溶鉱炉とも違う。
熱量はすごいけれども、火を噴く辛さって程ではない。
あるいは豆腐がなめらかなせいで口と舌が騙されているのかもしれない。
多分後で猛烈に食した熱の報いを受けるだろう。
太陽が3個も4個もある星の、ひまわり畑にいるみたい。
報い。豪熱。欺騙。
すべてが一皿にあるこれは、地獄なのかもしれない無理やり頑張ってたとえるならば。
地獄だとしても、楽しい地獄だ。
もはや白ご飯がいくらあっても足りないかもしれない。
ムシマルに現金がいくらあっても足りないことと似ている。似ていない。
魔性の旨さがあって、この挽き肉も汁も強過ぎない強さのお味。
ここで、やっと。
ホルモンの説明。
色合いがもう、全部基調が赤茶色になっているのでわかりにくけれども、ホルモン肉をクローズ。
ホルモン肉のない方をいただいていないから比較不能だけれど、ある方がより良い(はず)。
豆腐とも挽き肉ともネギとも違う食感と香りが、むはーんとした食べごたえを引き出している(ようだ)。
こっからもう、禁断だ。
半ばから、ご飯on麻婆をしてしまう。
椀上の麻婆豆腐丼。
やってしまった乗せてしまった。
こっからは禁断だぜ。
ご飯をがんがんいただく。盛りご飯が空になる。
ご飯がおかわり自由(ランチ時のみ)。
ごはんお替り自由をカテゴリ:バイキング食べ放題に入れていいのか悩んでいますが、とりあえず今日はこちらに。
よし、お店の人忙しそうだけどおかわりさせてもらうぜ。
「すいません、ごはんください」
「どれくらいの量にされますか?」
「え・・・あ、ふ、普通で」
ボリュウムが選べるとは思ってもいなかったのでちょっと戸惑った。想定してしかるべきだった。
もう一回できるどん!
ぱくぱく食べる。
だんだん汗が出てくる。
いやもうまるったかけてやれ。
かっこむ。
野蛮だ。今のムシマルはよこしまなサル、不当なタンクローリー。
ご飯を、麻婆を食べつくす。
女性スタッフさんが、おしぼりをもう一つくれる。
大量に汗をかいていたからだ。
あーでも、最後までおいしかった。
思ったよりも辛くない。
でも香辛料はけっこうがっつり感じている。
ムシマルは辛いものにはめっぽう弱くて、
ココイチの3辛で汗が止まらない。
でも、そんなムシマルでも最後まで舌がマヒせずに完食できた。
辛さで味覚がストップ高になる非日常感覚も楽しいが、美味しいものをずっと五感を失わずに味わえるっていうのは、良い。
ごちそうさまを言って店を出る。
並んでいる。
並びまくりだ。
夜はどうなんだろうか。
行きたい。
中国酒なんかも置いてあるとか。
でも混むのは怖い。怖いというかゆっくりできない気がする。
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でも、待つのは嫌いです
けっこう早く行ったつもりでしたがぎっちぎちでした。
おいしかったですねー確かに。
でもムシマルも待つのが苦手なので、近くにあるけれど頻回に行けないです。
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広島市民です~
なかなか自分が行きそうにないお店とか、拝見するとぜひ行ってみよう!とか安心していけちゃいます
こちらの『辣辣』はでもよく行きます♪
夕方は並ぶほどじゃないからお仕事帰りに行き易いです
リンクからこちらもブログ拝見させていただきましたー。
『辣辣』、昼の込み具合に比べたら夕方~夜はよさげですね。最初数回前を通ったときの行列を見たら、うわムシマルは並ぶの嫌いだからこのお店いけないかも、って思ったので行けて良かったです。