同僚Kくん(後輩Kさんと別の人)にある日、聞く。
「宇品においしいところってどっか知ってますか?」
「すみません、あんまり一人でお酒に出歩いたりしないんでわからないです」
そうか。すまなかったね。
「あ、でも」
「宇品方面に住んでいるって言うと、よく餃子の店があるところかって言われます」
宇品には餃子名店があるみたい。
その情報をインプットして電車に乗る。
電車中に「宇品 餃子」を検索ワードにして調べると、
「ぎょうざの美和」と、あと「邑」というお店が出る。
(どっちなんだ・・・どっちのことなんだ・・・・・・?)
あるいはどっちも名店で、宇品に2店も餃子有名店があることから宇品と餃子のイメージが結びついたのかもしれない。
ん?もう下りないと。
もはや下車時間。
下りてからもちょっとネット。
なんだか「邑」はお持ち帰りっぽく、そして「美和」は駅から近いっぽい。
よし情報収集度はまだ余地を残しているが、それでも現段階の情報からは「ぎょうざの美和」が行きやすい気がする。
着く。しかし、これは。お店前に人だかり。
ええ。ええ?近づくとお店前の道にベンチがあって、そこで入店待ちしている様子。
その数、ひーふーみーよ・・・えー・・・8人かそこいらはいるのではないか。あんまり数えられていない。
よし、待ちたくない。歩こう。
お散歩をする、周辺を歩く。
「幅うどん」だっけ?なかなかのお姿をしたうどん屋さん、気になる。
「たかや鮨」、ジャンボ巻きとか入口にメニュー書いてあって気になる。
お好み焼き屋さんを何店も見つける。そんなに食べるのかみんな。
下町風情っていう言い方がいいのか、なんだかこまごまとごちゃごちゃしている。
あ、TSUTAYAだ。広島ではほぼ初くらいに見たなー。
広島はフタバ書店が猛威を振るっている気がする。
あと蛇足でいうとムシマルはおまちにある丸善の本屋さん品揃えに感動した。
ずいぶんな若手が出した短歌の歌集が書棚に並んでいたのです。
閑話休題。
そういう風にお散歩をして、しばらくして戻ってきたのです。
お、あの人だかりがない。なくなっている。
近づく。
待っている人はいないが、お店は一人の余地もない状態!
それくらいなら待てそうだとベンチに座る。
時刻は21時近い。
店頭には茹でキビや、天ぷら?なんかそんなものが売られているよう。
「ごめんねー、今一人も入れないけどもうちょっとで空くと思うよー」みたいなお店おばちゃんの声。
予言の通り、10分も待たずに入れる。
カウンターの、レジの正面。
すみっこ族としては落ち着く。
メニュー。とりあえずビールと、餃子、あ、焼き餃子とゆで餃子がある。
どっちも12個600円(たしか税別)。
焼きかな。焼き一人前。
どうしようあと一品くらい。
・・・・・・。
「時間を空けてまたお伺いしましょうか?」とお姉さん店員。
いや!あと一品。そんなかからない、すぐ。待って。
ああでもムシマルはメニューを全部めくるところにもいかなくって。
ホルモン、盛り合わせ。
閃くものがあってそれをお願いする。
「量が多いですので、半分量にいたしましょうか?」「じゃあそれで」
注文終了。
よし。
ごめんなさいねはいお箸、と隣の女性がお箸をとってくれる。
確かにちょっと遠い位置にある。ありがとうございます。
女性と男性の二人連れみたい。
女性「まだ料理来てないんでお箸いらなかったねー(笑)」みたいなほろよい親切テンション。
すぐのビール。それからネギポン酢?ネギだくだ。
お店の人曰く「これは餃子にもホルモンにも使うタレです」と。
万能か。
来る。
間をおかず、追撃のホルモン。
ひゃーー。一気に。
カウンターが満載に。
まずは熱々餃子を行こう。
(なんか、揚げ餃子かな?って思ってしまうような衣生地の具合だ)
店員さんの言う通りネギだれをつけて食べる。
ぱりもぐもぐ。
ほほう。
重くない。
ニンニクはひょっとしたら入ってない?いや入っているかもしれないけれど割とあっさり。
味付けもシンプルめではないだろうか。
具というか中身はわりと質実剛健。
皮の感触に、より個性というか面白さがあります。
ほんとに揚げ餃子みたいな感じがする。
(高知の『安兵衛』餃子みたいな)焼き色の明暗が、こっちにはない。
お日さまで干した、糊のきいた布製品みたいな生地。
パリパリの布みたい、っていうと誉めてなく感じるかもしれないがいやすごく面白く感じている。
餃子を食べた!っていう満足感っていうかひょいぱくひょいぱく箸が進んでしまう食べやすい餃子。
12個600円っていうのは、お安い気がする。
ムシマル、餃子にそれほど積極的でない人間なのでわからないがきっとお値打ち。
ホルモン盛り合わせ。
お隣の女性「あー焼き餃子とホルモン盛り合わせ、私たちグループの注文と一緒ですね」とお声をかけてくださる。
「ほ、ほんとですねー」
若い女性にお声がけしていただいたのはエロい意味でなくうれしいが、
そのお隣に男性いるし女性の手には薬指とそれに嵌っている指輪があるしで、なんか話が間違って弾んで男性(ひょっとしたら伴侶)の妬気を招かないかしどろもどろになった。
もちろん杞憂で、30分後にはデザートアイスを食べてそのお二方は仲良く帰られる。
ホルモン。
ああ、食感のアミューズメントパーク。
センマイは言うほど好きではないけれど、
こちらのタン、豚タンがじっとりと味がしてかつツルツル感もあって、ネギと交えていただくとビール消費量がズガンとくる。
けっこうお腹張る。
このぷりっとしたのはコブクロであったか。
お味はボイルだからあっさり目なんですがこちらも食感違って面白いですね。
日本酒のことを考える。
日本酒専用メニューがある。
「今月の日本酒・辛口」だったか、そんなタイトルのメニュー。
あ!!高知県酒蔵の「南」がある。
広島の地で故郷の酒だ。
注文。
まだおかず残量は結構あるかな。
日本酒が、来たーー!
なんかアルミ?なんか実用度の高そうな容器で来た「南」。
だばだばー。
こくこくとくとく。
ちびちびと。
あ、鼻に抜ける。
広島のお酒は、けっこう辛くないのが多いので、しっとりとアルコールを授与する感覚。
でもそこまで辛口ってわけではない。
でも日本酒が来てしまった今、
ムシマルお刺身がほしくなる。
お刺身?あるのだ。
それも種類多い。
えんがわ(たしかカレイ)700円注文。
(あんまり、エンガワ頼む機会ないかも。ちょい高級魚って感じ)
来るお刺身。
けっこうある。
ひやあ、お醤油にワサビでいただく。
おいしいじゃないか。
700円でこれならお得な気がしてならない。
うまみが潤っている、噛んだら枝先から旨みの汁が出るみたいな。
大雨で歩き回った日の靴がコンクリの上を歩いた時にぎゅっぽぎゅっぽ水が滲むみたいな。
※グルメブロガーとして致命的に、比喩コントロールができない。
お刺身もいけるじゃないか、このお店。
逆に中華がそれほど推されていないというか、メニュー開いた最初の方のページは網焼きとかホルモンとかそんな感じだった。
中華そばは後半のページにあった。
22時ちょい前。
チェックしていなかったが、終電は22時台ではないか?
よし、〆よう。
最後に一品頼んで。
チャーハンを注文。
スープ付きだ。570円だったかと思う。
これが、甘め。
ニンジンの甘さなのか尖って甘い。
でも、単体だと甘く感じるかもしれないが塩気のあるスープとセットでいただくと次々とレンゲが進む。
完食。
お会計をする。
3,900円くらい。
思った以上に食べてしまった。
すぐ駅。
(また行こう)
(ゆで餃子と、焼きそばかビーフン、また別のお刺身・・・・夢は広がる)
比治下?だっけ経由で広島駅に行くやつは中電方向には行くのか?こういうところで慣れ不慣れが出てしまう。
電車はまだあった、が、ちゃんと最寄り駅が来る便があるかよくわからなくてけっこう歩いた。
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高知でいうと、「にこみちゃん」と「安兵衛」が合体したみたいな感じかもしれない。言い過ぎだとしても弁解しない。
2016/8月来訪。