紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫根2016収穫(続)

2016-11-21 20:00:09 | ムラサキの栽培

 「栽培装置の結果考察」
 狭い場所でムラサキを栽培する方法として、その栽培装置を考えざるを得なかった。
 筒型と箱型の2個の栽培装置を想定して素材を検討。
 安くて、作り易く、耐久性があるものをさがす。
 既にパイプとして市販されているものは安くはない。
 自作に依るより安いものは無い。



 筒型栽培装置、ポリカブレダンから紫根の取り出し。
 収穫方法は最も簡単であったが、風化に依る劣化が顕著。筒は45cm長、径は10cm。
 2重になっていたので内部は問題なし。




 タキロンの浪板に依る筒。筒型形成は簡単ではない。
 使用上は堅牢で、素材としては申し分ない。数年は使えそうである。45cm長、径は10cm。
 紫根の取り出しも容易である。




 箱型栽培装置からの紫根の取り出し。箱の中にポリカブレダンを使って仕切りを作った。
 筒型装置の応用で、紫根取り出しが容易になった。




 仕切り入り箱型栽培装置から収穫された紫根。箱高は45cmである。
 底を抜けて50cmに生育。紫根の形は似通っている。




 箱型栽培装置から収穫。用土が不足、生育不足の紫根である。
 根が自在に生育し隣の根と絡まるので苗間隔は50cmが必要か。


箱型栽培装置から収穫。径3cmで2本に分かれて生育。長さ50cm。


 冬の期間は紫草の株は休眠となる。
 秋の掘り出し時期には既に来春の新芽が根元に準備されている。
 根の太さに因って新芽が多い事が判る。春早くに旺盛な勢いで新芽が成長してくる。
 
 それは、紫根からの養分供給に因ると見て良い。
 従って、前年の根は早めに取り出さないと傷んで黒くなる。
 新しい根は前年より大きくは生育しないと見て良い。
 12ヶ月でどれだけ生育させるかが栽培の鍵となる。


   「つちのなか ひきこもごもの ひととせや」


コメント
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