紫草の種「パック内発根方法について」
紫草の種は冷温発芽処理を終えて播種という手順になるが、はたして発芽するのか期待と心配が交差する。
野菜の種でも今春、全く心配していなかったスイカの種が1粒しか発芽せず残念な思いをした。
発芽が難しいと云われる日本ムラサキに至っては、尚更の事である。「パック内発根方法」は発芽の方法というより冷温処理後の単なる種の保存方法である。
がっかりする方もおられると思うが、用土に種を播いてしまってから、今日か明日かとイライラ待つよりこの「パック内発根方法」は安心で無駄の無い「発芽への手順」と考える事ができよう。
昨日10/17の朝のパック内の発根種の様子である。4粒の発根が確認出来る。個体に依って発根の差が見られる。これを2日そのままにして置くと、早い個体は根の先端を痛める心配があるので要注意。
発根種を確認出来たら育苗ポットを準備する。用土に充分に水を吸わせてからピンセットか箸で種を用土の上に移し、根は赤玉土の隙間に向けて置く。乾いた赤玉土を少量置いておく事も肝要か。根がまだ先端のみの場合はパック内で根の伸びを待つか、種の上に土を1粒程置く。
根の生育状況にも依るが3~4日で固い殻の帽子をかぶって伸びて来る。この殻が自然に落ちるまでには更に4~5日かかる。この時に双葉が開いた状態となり、発根してからほぼ10日程を要する。
同日に発根し育苗ポットへ移した8個であるが発根の違いであろう生育に差が出て来た。既に双葉を開き苗の生育を始めた個体もある。
「たねをまき まだかまだかと たねをほり」