労務管理・安全対策向田社会保険労務士in札幌

楽しく、プラス思考で書きますので読んでください。
ホームページ https://anzen.cc

20011年ありがとう

2011-12-29 12:37:18 | ビジネス
今日は今年最後の仕事としてクライアント先の忘年会があります。
毎年余興があり、見ているだけで楽しさが伝わってきます。

さて、今年を振り返っても「震災」「アラブの春」「北朝鮮の後継者」など話題豊富です。
日本が世界、いやアジアから取り残されないよう踏ん張らなくてはいけないと感じる年でもありました。

事務所の方は、26日以降季節労働者の離職以外の仕事が重なりあたふたした仕事納めとなりました。
ともあれお取引様、スタッフのおかげで仕事内容として納得のできる年となりました。
おひとりお一人に感謝します
明年も新しい出会いそして再会と充実した日々が維持できますように!

来年は、札幌東ハローワークの庁舎が完成予定です。
現在は駐車場と仮庁舎との間をトコトコ片道15分程度歩くため業務の効率化が悪くて困っていました。
早く完成することを楽しみにしています。

それでは今年1年ありがとうございました。
良いお年を迎えますように。

年末年始の休業日
23年12月29日~24年1月3日





「時間単位の有給休暇」についての相談から

2011-12-17 11:18:43 | ビジネス
今年も残すところ14日。
大掃除も年賀状作成等が順調に進んでいます。
ラストスパートとなります。

さて、実務相談とし昨年から年次有給休暇の「時間単位」を導入した事業場からの相談が参考になりますのでご紹介いたします。
時間単位の有給休暇の概要として、
①労使協定の締結によって時間単位年次有給休暇を実施する場合には、「休暇」として時間単位年次有給休暇に関する事項を就業規則に記載す る必要があること。

②2時間や3時間といったように、1時間以外の時間を単位として時間単位年次有給休暇を与えることとする場合、労使協定で、その時間数を定 める必要があること

③時間に満たない端数がある場合は時間単位に切り上げてから計算する。
  (例)1日所定労働時間が7時間30分である5日分の時間単位年次有給休暇
   →7時間30分を切り上げて1日8時間とする。
   →8時間×5日=40時間の時間単位の年次有給休暇
   →7時間30分×5日=37時間30分を切り上げて38時間としない

④時間単位で付与される年休の日数は、繰越し分も含めて年5日以内です。

*前年度に時間単位の年次有給休暇を全く利用しなかった場合でも、10日にはなりません。前年度から繰越しがあった場合は、前年度からの 繰越し分も含めて5日以内とされています


⑤時間単位年休は、年次有給休暇を時間単位で付与しているに過ぎませんので、その時効は2年間です。

さて、問題は時間単位年休を取得して、1日未満の端数が残った場合の対応になります。
<例>
所定労働時間が8時間で、入社6か月経過後に10日、入社1年6か月経過後に11日の年次有給休暇が付与され、労使協定にて時間単位で年5日まで取得できるとしている場合


1.入社6か月経過後に10日の年次有給休暇が付与され、その年度に日単位で5日、時間単位で20時間取得した。
2.残りの年次有給休暇として、2日と4時間が翌年度に繰り越される。
3.入社1年6か月経過後に11日の年次有給休暇が付与され、繰り越した分と合わせて、13日と4時間まで取得できる。ただし、時間単位で付与される年次有給休暇は、繰り越し分も含めて年5日以内のため、その年度に日単位で8日、時間単位で40時間取得できるが、さらに余り4時間が残る。
4.この4時間の取扱いについては、事前に労使協定及び就業規則に定めておいた方がよいでしょう。

対処法1
1年目の時間単位の有給休暇4時間を1日として与える(端数を日単位に切り上げ)

対処法2
2年目の時間単位の有給休暇を4日と4時間とする(繰り越し分を含めても5日以内)

対処法1は労働者に有利となり、対処法2は事業場に有利になります。
このように1日未満の端数が生じた場合の対処を熟知したうえで時間単位の有給休暇を検討するとよいでしょう。












議員年金は必要か

2011-12-03 10:43:11 | ビジネス
師走になりました。
通常の月にはない「年末調整」「大掃除」「年賀状作成」「忘年会」などの業務が重荷になり
「せわしさ」を演出させます。

折しも「共済年金の一元化」が議論されていますがなかなか進みません。
利害関係のある政党が故の悩みでしょうか。

そこで、「議員年金」について考察します。
「国会議員年金廃止法案」が成立し、2006年4月1日から施行されています。
しかし、廃止されたのではありません。
勘違いしないでください。

現在も、在職10年以上では退職一時金または年金が選択できます。
在職10年未満は退職一時金があります。
元議員の方も減額はされていますが年金が継続されています。

国会議員の方も国民年金には加入しています。
支給開始年齢は65歳と国民年金と同じです。
国庫負担は国民年金が2分の1に対し、議員年金は70%。
少し不公平感があります。

「魚が魚を料理しない」ように国会議員の年金制度を改革できないようでは「共済年金の一元化」はまだ先のような気がします。

国会議員の方も国民年金のみの加入でよいと思います。
年金が少ないと思えば「国民年金基金」に加入すれば年金も増額できます。
国民と国会議員とを差別する必要はありません。
みんな額に汗して働くことは同じですから。
仕事に優越はありません。

過日、役所に行ったときに職員がほめられました。
厳しい昨今、とてもうれしく感じました。