さすらうキャベツの見聞記

Dear my friends, I'm fine. How are you today?

日本一短いお礼状

2005-11-07 12:50:52 | Monday ゆかいな言葉たち
おはようございます。ぱんだちゃん(いろいろ教えてくれてありがとう)、海と空さん(ホント、便利ですよね。はじめまして)、charyさん、コメントです。


 先週の土曜、読売新聞の編集手帳で、

『作家の中島敦1)は高校生のころ、下宿住まいをしていた。親元から小包が届いても手紙を書かない。着いたと言ってよこせと、父親に叱(しか)られた。
 渋々(しぶしぶ)、はがきに


                   
 と大書して送り、もっと怒られたという逸話(いつわ)が残っている 頂き物に礼状は書きたし、筆は重し、という経験を持つ人には心ひかれる一字かも知れない。・・・』
という件(くだり)があった。
 確かに。私は、かなり、心惹(ひ)かれる。頂いても、お世話になっても、メールなどで失礼するばかりか、次にあったときに口頭(こうとう)で済ましてしまっていることが頻繁(ひんぱん)なのだ





 かく言う私自身、一文字はがきならぬ、一文字メールを頂いたことがある。
 もう、今では、どういう内容だったのか、さっぱり忘れてしまった。

 だが、それが誰からなのか、は覚えている。

 何を言いたくて、送ってくれたのかわからず、四苦八苦したから、なおさら覚えている。


 最初に、一文字だけ、ひらがながあった。

 無造作(むぞうさ)に、ぽつんと置かれたかな文字。
 わけわからん。

 しばらくすると、また同じ相手からメールが届いた。
 違うひらがなが、違う場所にぽつんと置かれたメール。
 やっぱり、わからない。

 そんなことが5~6回、続いた。
 「?」メールは黙殺されて、ただ一文字だけ。

 最後に、こうメールを返した。
 悪かったね。気づかなくて。

 全部のパーツが揃(そろ)ったところで、やっとわかったからだ。



 たまには、こんなのも面白い


【注】
1)中島敦:なかじま あつし、1909 - 1942。日本文学の作家。東京帝国大学卒業。あまり詳しくないので、説明省く。『山月記』だけは、高校の授業で読んだことがある。漢文調でスマートな作品だったような気がする。
 東京で生まれたんだが、中島敦の本籍地は北海道空知郡滝川町になっているらしい。9歳の頃から静岡県浜松尋常小学校にいたらしい。自分・家族・友人などが住んでいる所にいると、多少親近感が湧く。

中島敦 その男 http://web.sfc.keio.ac.jp/~s02784th/nakanaka/index5.html
山月記(さんげつき) http://web.sfc.keio.ac.jp/~s02784th/nakanaka/sangetuki.html

ついでに

青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/ 
        著作権が消滅した文学作品のファイルがダウンロードできます。
表現よみ作品集 http://www.ne.jp/asahi/kotoba/tomo/yomi.htm
        文学作品を朗読してくれます。試聴だから、途中までのやつもありますが…。だそうです。 

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コメント (3)
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