キャベツは、今日、銀を食べるような贅沢をしています。
それは、今日は仕事がお休み
という意味ではありません。
それは、結局9時からの教習所(仮免後の学科教習の一部)をキャンセルして、こたつでぬくぬくしていることでもありません。
それは、目覚めたとき、朝ごはんを食べていた同居人が「ほっけ、Thank you」と言ったような、昨日キャベツが買ってきた焼き魚(ほっけ)と炊き立ての銀シャリを味わうことでもありません。
(これで、お浸しと味噌汁があったら、最高だなぁ・・・「そうだなあ」と答える同居人。すまんなぁ、準備していない。)
さて、キャベツは、ときどき、モネの絵(すいれん)の入った大きなマグカップを手にします。
その中には、
粉茶が入っており
王龍(ワンロン) 1)の老父が見たら、
「茶を飲むのは銀を食うのと同じだぞ!!」
と、怒られそう
。
(←つまり、これ)
とはいえ、この、外は雨の中、屋根の下で、それも、こたつでぬくぬくしながら、静かに読書をしたり、お茶を飲んだり、お風呂に入ったりできるのは、とても幸せだな~~と感じるのです。
それも、同居人が、年がら年中、不満と文句ばかりの奴ではなく、お互い、「ありがと~」と言いながら生活できるというのは。
『すべての事について、感謝しなさい。』
(新約聖書・テサロニケ第一 5:18)
と言われるような・・・もちろん、すべてをそのまま感謝するのは難しいが。
(その事柄の良い面やそれから得られる教訓を見いださないと、さ。
やはり悲しいものは悲しいし、痛いことは痛い!
誰だって「痛い!! ああ、ありがとうございます!」なんて思わないだろう??
←…ただし、Mの人を除く。)
疲れて帰ってきて、暖かいお風呂に入ったときとか。
そもそも、蛇口をひねるだけで、きれいな水が出てくるんだし。
いやはや、なんとも
・・・ありがたいです・・・
【注】
1)王龍というのはあまり珍しくない名前かもしれないが、ここで言っているのは、パール・バック 3)の『大地』に出てくる王龍。昔の中国の北東地方(確実に年降水量800mmライン 2)の北、十中八九、Cw気候の地域)を最初の舞台に、中国の人々の生活を描いている。
王龍の婚礼の日から話は始まっており、その日、王龍は、老父に、いつものように朝の白湯をわたさず、茶を入れて渡したところ、老父はあのように怒ったっけ
(当時は、たぶんそういう感じだったんだろうなぁ・・・話は一応フィクションだけど)
2)参考に:Q1.中国における米作と畑作のおおよその境界に位置している山脈と河川の名前を答えよ。
A1.チンリン(奏嶺)山脈、ホワイ川
(これより南は米作、北は畑作)
Q2.その境界あたりの年平均降水量はどのくらいか。
A2. 800mm。
(ちなみに
日本の年降水量は約1700mm(2005年時点))
3)いまさらながら、・・・38年にノーベル賞(文学賞)を頂いていたんですね、パール・バックさん。
【参考・引用文献】
・聖書 新改訳第2版
・パール・バック作,新居格訳:大地1、新潮社
・高橋睦人他編:一問一答 地理用語問題集、山川出版社
P.S- 実は、キャベツの働いている病棟では、最近、陰部洗浄のとき、「カテキン効果」(どこぞの論文で殺菌効果がある、というのがあったらしい)ということで、お茶をわかして、それをお湯代わりに使っているのですが・・・ついつい、あの老父を思い出してしまったりするのです。まあ、各自不要なお茶の葉を持ってきているだけなのですが。
そういえば、小学校の歯磨きやうがいのとき、緑茶を使っているところもある(虫歯予防)らしいが、それは今もやっているのかな・・・
P.S 2-ちなみに、キャベツが質素に生活しているというわけではありませんよ~もちろん、何かに使うために、別のことではできるだけ倹約することはありますが。