塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ナンバー742号の分析から

2010-05-19 19:38:13 | 日記
 今ナンバーの742号「Wカップ出場32カ国決定」を読んでいます。

 この特集号のなかで特に目をひいたのが、熊崎敬氏のよる「アルジェリア対エジプト」の背後に隠れた両国の緊張の理由を探った記事と、田村修一氏の「フランス対アイルランド」のプレイオフを振りかえりながら、かつて欧州最強を誇ったフランスが、ここまで凋落した要因を述べた記事のふたつになります。

 特に田村さんはフランス凋落の理由を
 「失われたプレーのオートマティズム」
 「ベテランたちが復帰しても、戦術的ディシプリンが戻らない重要さ」

 この2点に集約しているのですが、僕はこの2点は今の日本代表にも当てはまる気がします。

 田村さんは2006年ドイツ大会の欧州予選まで遡り、もうその頃からフランスが蓄えていた「オートマティズム」と「千住的ディシプリン」が欠落していたと述べています。

 僕は特に「プレイのオートマティズム」を、韓国戦を含む残る3試合の調整で日本が会得できたなら、ワールドカップの4強が現実味を帯びてくると思います。

 オートマティズム、つまりチームの約束事が選手各々が理解していれば、日本最大の長所である中盤でのパスワークがより活きますし、同時に余計な体力を消費しないはずです。

 オートマティズム、つまり攻守問わず選手間の意思疎通は、フリーランニングや閃きを活かす土台であり、反比例するものではありません。
 選手が互いに動きを熟知している分、パスミスが減りマイボールの機会が増えることが期待できるはずです。

 リザーブになる選手には申し訳ないのですが、岡田監督は残り3試合を選手の顔触れを固定して戦うべきだと思います。マイボールの率が高ければ失点のリスクが減る事はもちろん、得点の可能性も増します。

 マイボールの時間が長いことと、ゴールを奪う事は等しくありませんし、オランダやデンマークはワザとマイボールを放棄することで、日本の体力を奪い試合終盤に攻勢にでるかもしれません。

 その時オートマティズムが発揮できたなら、失点のリスクも相当回避できると思います。
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