塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

サッカーの数字を額面どうりに受け取るな!!(2)

2010-01-29 14:11:01 | 日記
 前回のブログで「数字」についての僕の考えをお話しましたが、同様の事は守備の選手にも当てはまると思います。

 例えばクラブの失点率が多い場合批判の集中は守備陣、特にGKに集まります。確かにゴールネットを揺らされる瞬間を見てしまえば、ファンはGKを罵りたくなるでしょうし、GKだって同様に悔しい思いをしています。

 でも現代サッカーでは守備の役割は守備陣だけに与えられているわけではありません。
 もちろんGKの技量で防げる失点も長いリーグ戦の中では相当あると思います。しかし「GKと最終ラインの呼吸があっていない」、「中盤と最終ラインの間にギャップが生まれ、相手にその空間を上手く突かれてしまった。」「前線からのプレスが必要な場面で、FWがその役目を怠った。」

 守備が破綻して失点することは、もはやクラブ全体の意思統一の問題といえます。いかに優れたFWやMFにしても、最低限の守備のタスクさえ逃れることはできません。もちろん攻撃陣としてはゴールを奪う事に集中したいと考えるのは当然ですが、そうすると守備陣の体力と集中力が持続しない。結果失点してしまうという繰り返しが起こりえます。

 ですから互いの「自己犠牲」のメソッドがクラブ内に流れていればいるほど、監督は戦術を植え付けるのが簡単になりますし、同時に長いシーズン乗り切れるだけの体力と集中力が維持できるわけです。

 ですからクラブの失点の多さの問題点をGKに押し付けているだけでは、何の問題点も解決できない事になります。もし自分の贔屓クラブの失点が多いのなら、GKのポジショニングだけでなく、試合中の最終ラインの位置取りや、FWとMFの守備の形など、試合を通じての全体像を自分なりに捉えてみたらいいと思います。

 実際僕はパルセイロの試合を観戦している時はそうしています。他の観客と違った方向を見る形ですが、不思議と気になりません。他の皆さんも試合に夢中の為気にかけている素振りはありません。

 皆さんも是非試合中全体像を見る形で眺めてみてください。違った発見があると思います。
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