映画「スイミングプール」で英国人推理作家を演じたシャーロット・ランプリング。
彼女執筆活動のために南仏に滞在することになるサラ・モートンを演じますが、移動するまでは予期しなかった面倒に遭遇し、いら立ちを隠せません。
懇意の編集長が貸してくれている別荘から、近所の飲食店で食事をする際も、食器にフォーク相当な勢いであて、音を立てます。
英国、フランスに限らず欧州では
1・食器の音、麺類をすする音をたててはいけない
2・重大なるマナー違反とちて認知されているのは、食事中の音
になります。
ですからこの場面で監督のフランソワオゾンは、彼女がいかに不愉快かを示すことに成功しています。
渡欧する日本代表、女子代表の面々は
ラーメンや蕎麦をおもきりすすりたいなあ
音をたてずに食事することは、こんなに窮屈なのか
と思うでしょう。
逆に来日してラーメンを楽しむキャスパー・ユンカーは、音をたてての食事が下品でないことに面食らったとも思います。
このように食生活のわずかな違いを、代理人が面倒をみるのであれば、手数料も高額になってゆくのでしょう。
ジョルジュ・メンデスの携帯電話は鳴りやまないといいますし、それだけ顧客を抱えることは収入の大きさと、面倒が正比例であることを染めしていますね。