塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

サントス、鮮やかな3ゴールで貫禄を示す

2011-12-14 23:15:59 | 日記
 酒井のヘディング・シュートがゴール・ネットに突き刺さった瞬間、僕はテレビの前
で、

 「キター」

 と大声で叫んでしまいました。

 結果は1-3の敗北ですが、レイソルは開催国代表としての面子を間違いなく守りまし
たし、豊田スタジアムに駆けつけたファンも、テレビ観戦のファンも惜しみない拍手を
贈ったはずです。

 僕は観ていて本当に面白かったです。

 サントスが決めた3ゴールはどれも唸るものばかりでしたが、

 「組織対個人」

 の争いの中、やはり個人能力が高い選手が存在すると、試合が均衡状態に陥った際に
大変有利だと思いました。

 「キラー・インスティンクト」

 という言葉があります。

 要は試合で相手にとどめの一撃を与えられる能力のことですが、この稀有な能力を与えら
れた選手の多くは自我、言い換えれば

 「プライド」

 が強い為指揮官との諍いを起こす事もしばしばです。

 少し前ならばロマーリオ、現在ではマリオ・バロテッリがその代表格でしょう。

 どんなに組織が強くとも、その組織力は90分維持することは困難ですし、選手個人の
能力にも「差」があって当然です。

 ですから膠着状態の試合、試合を有利に進めたい場合は、やはり秀でた能力の選手が
注目を浴びます。

 サントスはその「個人能力」の大切さを、レイソル戦で教えてくれました。
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練習熱心、おまけに廉価。日本人選手はお買い得?

2011-12-14 19:50:08 | 日記
 日本人選手がドイツを軸に、欧州各地に散らばる形になったのは、廉価であることも
大きく影響しています。

 南米や東欧の市場から選手を発掘することが困難になった今、欧州のスカウト、特に
ドイツでは日本と韓国という

 「東アジア」

 の市場開拓に向けて躍起となっています。

 エジムンドがフォレンティーナに在籍していた1998-99シーズン、

 「オレはリオのカーニバルに出かける」

 と言って、ブラジルに舞い戻ったことがありましたが、南米選手独特の感覚に苦労
するクラブもあります。

 先日お話したバイエルンのブレーノが、自宅に火を放ったのも同様の範疇と言えそう
です。

 エジムンドの場合、契約書に

 「カーニバルの時期の帰国」

 が銘記されていたのでしょう、だから彼はカーニバルの後フィオレンティーナに復帰
しますが、実はこの時彼らはセリエAで熾烈な首位争いをしていました。

 しかし負傷の為、エースのバティが戦線離脱をしてしまいます。

 だからこそエジムンドに寄せられた期待は大きかったのですが、このブラジル代表は
帰国という選択肢を選びます。

 日本人の場合、契約書に記されている事柄でも、

 「場の空気」

 を読んで、自分の希望を胸に仕舞う事が可能です。

 日本人選手が廉価である上、練習にも熱心だからこそスカウトは来日を果たすのでしょう
が、廉価というレッテルがいつまでも付くことがないように、選手も僕たちも奮闘しない
といけません。
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野球のポスティングと、日本人選手の市場価値

2011-12-14 19:35:47 | 日記
 大リーグの有力球団が尻込みするほど、ダルビッシュ有投手のポスティングの金額は
非常に高額の模様です。

 現状では残留と移籍は五分五分という印象ですが、もし仮に契約が成立したならば、
ファイターズの懐には70億円近い収入が入ります。

 ポスティングはサッカーで言うなれば、移籍金と同じ意味ですから、戦力費用として
充分な価値があります。
 そしてダルビッシュ投手の移籍話は、Jリーグからすれば羨ましいと思える点がふたつ
あります。

 その2点とは

 「日本人選手は、そこまでの即戦力ではないこと」
 「日本人は廉価であること」

 ですね。

 日本プロ野球は70年以上の歴史があります。

 アメリカを除けばここまで成功しているリーグは無いでしょう。

 つまり2002年の松井秀喜選手のヤンキース移籍、2006年の松坂大輔投手の
ポスティングでのレッドソックス移籍は、日本の野球がそれだけ

 「成熟」

 していることの証明であり、老舗が高いお金を出す価値があると考えたからこそ、
実現した面があります。

 サッカーで言えばレアル・マドリーやマンチェスター・ユナイテッドが

 「即戦力」

 として日本人選手を得るような物でしょうが、残念ながらそこまでの水準に達している
選手はいないでしょう。
 
 もし遠藤保仁がもう5歳若ければ、

 「マイケル・キャリックの不調」
 「オーエン・ハーグリーブスの退団」

 など、中盤での舵取り役が不足しているユナイテッドから、打診があったかもしれませ
んが、ガンバが彼の移籍を容認するとは思えませんしね。

 金額の大きさは期待の現われですから、いつか日本人選手も数十億単位で移籍して、
クラブの金庫を潤おしてくれるようになったらいいですね。
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コミュニケーション能力について考える

2011-12-14 12:53:24 | 日記
 難解な日本語を、外国の方が操るのは確かに難しいですね。

 ザッケローニ、ジーコ、そしてトルシエの時もそうでしたが、通訳の能力が不可欠に
なりますし、それはクラブ・レベルでも同様でしょう。

 しかし日本人、つまり同じ言語を話すからといって、円滑な話し合いが進むかというと、
僕は違うと思います。

 例えば僕の勤務先にも、すぐに怒る、怒鳴る上司がいて、相談をする、作業内容を確かめ
るだけでもこちらが萎縮し、気を使うことが度々あります。

 寡黙な日本人監督もいるでしょう。

 ですので

 「同じ言語を使うことは、コミュニケーション能力とは関係が無い」

 というのが僕の考えです。

 また来日した外国人指揮官や、企業の頭取たちは

 「僕の部屋のドアはいつでも開いているから、話がある時はいつでも来て欲しい」

 と述べる事が多いですね。

 ですので国籍問わず、選手や部下が監督と上司と情報を共有しあうには、言語能力では
なく、監督のパーソナリティの方が重要な気がします。

 ザッケローニ監督は率先して日本語を覚え、和食も好んで口にしています。

 それはピクシーも同様です。

 言葉よりも彼らの姿が共感を呼び、選手達やフロントが距離を縮めていく。という関係
が、現在成功しているクラブ、代表の形に思えます。

 確かに言語は大事ですが、言語はサッカーを構成する分野のひとつと捉えた方が、人事
がうまくいくのではないでしょうか。
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レッズの監督人事、1995年の代表監督を巡る動き

2011-12-14 12:45:23 | 日記
 今回の監督人事に対し、多くのレッズファンは冷ややかに見ていると考えます。

 橋本社長が日本人指揮官に焦点を絞った背景には

 「コミュニケーションが取りやすいこと」

 が挙げられたはずです。

 しかし実際に就任するのは、日本での生活が豊富であるにしても、ペトロビッチ氏と
いう外国籍の方なわけです。

 「辻褄」

 は合っているようで合っていない。

 レイソルの優勝を見届ける形になった最終戦、ファンの前に立った橋本社長に対し、
観客席からは痛罵の嵐がこだました。と聞きましたが、僕が彼らの立場でも同じ事を
したと思います。

 この監督人事で思い出すのは1995年の日本代表監督の座を巡る攻防です。

 加茂監督の続投に対し、ネルシーニョ監督がサッカー協会に対して

 「腐ったみかん」

 と罵った話は有名ですが、レイソルの指揮官として再び脚光を浴びる彼が、ザッケロー
ニ監督との契約終了後、日本代表監督候補に再び挙げられるのは間違いないでしょうし、
何とも皮肉な話です。

 加茂監督、そして今回のレッズ共に、現場はそれぞれ

 「コミュニケーション」

 を引き合いに出していますが、この言葉の中にボタンの掛け違いがあると、僕は思うの
です。
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