癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ


広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

女性と母性

2017-05-12 16:00:44 | 社会・生活
子供たちから、1000冊の本をダウンロードできる
キンドルをプレゼントしてもらったので
「もう毎回母の日のプレゼントとかはいいからね」と
断っていたら、娘から「お茶を飲みにおいで」と電話が来ました。

「それでは」ということで、チャリで15分ほどの娘の家へ。
娘はダンナさんと、黒と三毛の、二匹の長毛ニャンズと暮らしています。
私が、プレゼントを断ったので
「生きている猫をなでなでする」を、プレゼントにしてくれたようです。
三毛ちゃんのほうは、ちょっと性格がアレなので、触らせてくれないのですが
黒ちゃんは、優しくて大人しいニャンコなので
「このおばさん誰?」という顔をされながらもなでさせてくれました。

1時間ほどお茶しながらおしゃべり。
その中で「男の人って、赤ちゃんが生まれれば、女なんだから
育てられるやろう。何とかなるだろうって思ってるよね」という話がでました。

「全ての女性には母性がある」という、いわゆる母性神話。
昔、桐野夏生さんが、コラムで
「女には、どこか命を引き受ける覚悟がある。
命の始まりを見た畏怖とよろこびが遺伝子に組み込まれているせいかもしれない。
その感覚は、微妙で、個別的である。しかも、荒々しく、うっとうしい」
と書いておられるのを読んで、自分の、子供に対する感覚にすごく近いと思いました。

妊娠と出産は、男性には絶対に理解できない
純粋に、まさに動物としての命がけの体験ですし
そうして生み落とした新生児は、自分では泣くことと眠ることしかできない
24時間、すべての世話をしなければならない
あまりにも無力な生き物ですから
出産を経た女性は、妊娠する前とは、何もかもが180度変わります。

そういう子育ての大変さを、子供に対する無条件の愛情で乗り切っていける人もあるでしょう。
でも、みんながみんなそうかと言われたら、それはどうかなと思います。
確かに、メカニズムとしては、出産すれば母乳が出るようになるといった変化はありますが
それじゃあ、子供産んだら、いきなり本能が覚醒して
完璧に子育てができるようになるかというと、そういうわけでもないと思います。

動物の世界でもそうですが、多くの動物は群れで生活していますから
本能だけではなく、見よう見まねというところも大きいはずです。
けれど現代の、人間の子育ては、どちらかの両親と同居でもない限り
本当に孤独で、未経験のことを手さぐりでやっていく作業になります。

「まあ、何とかならなくはないけど、お母さんの場合は
そんなにキャパが広くないもんだから
もう母性だけになっちゃった感じなんだよね。妻でもなければ、女でもなくなって。
とにかく子育てしなきゃっていう、義務感と責任感オンリー。
だから、子育てをそんなに深刻には考えない
それこそ、何とかなるさのお父さんとの間に埋められない溝ができたんだと思う。
しかも、こんな理詰めで考えるタイプなもんだから
赤ちゃんが笑ってくれたらとにかく幸せみたいな、愛にあふれたタイプじゃなくて
「なんで泣いてるんだろう」とか「どうすれば笑うのか」とか
いちいち考えるような母親だったし、あんたたちには心から悪いことしたと思ってるよ」と
今さらながら懺悔したら、娘は笑っていました。

「でも、女だから、母親だからって、ひとくくりに言われるのは困るよね。
それは、男性が父親になる場合だって同じなんじゃないかな。
それぞれの性格もあるし、自分が育ってきた環境の影響もあるだろうし。
男性は自分の父親、女性は自分の母親が一応基準になるんだろうけど。
ああなりたいっていう場合も、あんな風にはなりたくないって場合もあるだろうしね。
あと、落ち着いて子育てをするには、父親の協力とか、経済的な安定とかも大きいし。
全部、女性の母性とか、母性愛でなんとかなるというものではないと思うよ」

まあ、私のアドバイスは、いつもこんな感じです。
桐野さんも書かれたように、女性の内なる母性とは言え
それはあくまで「微妙で、個別的な」感覚で、ひとくくりにすべきものではありません。
子供を産んだら、自分はどんな母親になるのかは、実際に産んでみない限り分かりません。

以前娘に「小学校の時、お母さんに母の日の話をしたら
「あれは花屋の陰謀」って言われて、ものすごくショックやった。
あとクリスマスも、「あれはおもちゃ屋とケーキ屋の陰謀」って言ったよね。
もう、こんな人、母親じゃないって思った」と言われたのも今では笑い話になっていますが
そんなんでも母親と思い続けていてくれる子供たちにこそ感謝ではあります。
(ただしクリスマスは、世間並み、人並みにケーキも、チキンも、プレゼントも
準備しましたから、それほど恨まれる筋合いはありません)

ずいぶん回復してきましたが、どうも不調になる前の体調にはもう戻らないようです。
告知からは3年ですが、最初の症状が出てからは丸4年で、5年目に入り
当然のことながら、少しづつ進行している感じです。
ダンナにも「今年は、去年までみたいに、イケイケで出歩いたりはしません」と宣言しました。
そろそろ、周囲に迷惑をかけずに、せめて家のことは自分でできる、のを
当面の第一目標にしたほうがよさそうだからです。

ランキングに参加してみました。よろしければクリックをお願いします!


にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 依存症へにほんブログ村


にほんブログ村 病気ブログ 乳がん ステージ3・4へにほんブログ村


ジャンル:
ウェブログ
コメント (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« Good News Bad News | トップ | ギャンブル依存症対策の行方... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
娘がいるっていいですね (があこ)
2017-05-13 09:19:27
私は、週1で母と電話で話し、たまにランチをしたりしてます

旦那母にも、たまに電話してますが、やはり義母なので会話が弾まず、向こうから締めの言葉を言われます

息子二人は、話し相手にならろうとしないし

娘がいない私も、いずれこうなるんだろうなと、思います

りょうさんの体調
現状維持は難しいのだと思いますが、本屋映画にのめりこんだり、文章を書くことができる力の維持は継続してくださいね

息子出産時、全身状態が悪かったとき、まともな思考ができず自分にいらだったことを思い出しました
やっぱり女性は大変ですよね (りょう)
2017-05-13 15:13:55
があこさん コメントありがとうございます!

確かに、年を取ると、女同志はぶっちゃけた話でも
できるなと思います。ただ私は、子供の家庭の問題
には深入りしたくないので、抽象論になってしまいますけど。

体調心配かけてすみません。インドアだったら、まだ全然大丈夫なんですけど、あまり調子に乗らず自重しようと思います。

があこさん、お産大変だったんですね。私も、短期でしたが、長男で、産後うつを経験しました。やはり、女性にしかわからない大変さですよね。

コメントを投稿

社会・生活」カテゴリの最新記事