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癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

パチンコと著作権について

2010-10-10 16:18:56 | 依存症
たまに民放でスポーツ番組を見ていると
出る。
お化けや妖怪の話ではない。そう、パチンコのCM。
ドラマや芸能人やありとあらゆるものとタイアップして
よくまあこんなにと思うほど次々に新台の広告が流れる。

採用しているキャラクターで
ターゲットにしたい年代層がわかる。
「これは若者向け」とか「これは中高年向け」とか
「冬ソナ」なんかは韓流狂いのおばさん向けなのか。

芸能人やドラマの場合は著作権を持っている
事務所なりTV局なりにお金が入る仕組みに
なっているのだろう。
そう理屈では分かっていても
パチンコのキャラクターになったり広告に出演している
俳優さんへの私の好感度は急降下する。
「この人プライベートで莫大な借金でもこしらえて
いるんじゃあ」などと考えてしまう。

パチンコになっているアニメも多いが
漫画家やクリエーターの人たちは
もし自分の作品に幾ばくかのプライドを持っているならば
すでに400万人もの人間がギャンブル依存症になって
家族や周囲の人間を苦しめている現実を理解して
お金のためだけに安易に自作のキャラクターの
パチンコやスロットへの使用を認めないでほしい。

親が苦労して教育資金を準備し
県外の大学に進学させたあげく子どもが知らない間に
ギャンブル依存症になっていたなどというのは
もはや悲惨を通り越してあまりにも残酷だ。
20代から依存症になってしまったら
完治することはない病気を抱えて
生き続けなければならない人生は長すぎる。

そして依存はギャンブルのみならず
酒やセックスやドラッグなど
要は本能的に強烈に快感を感じることができて
ギャンブルに近い高揚感のあるものになら
何にでも移行していく。
一度変化した脳の機能はもとに戻ることはないから
こうした依存の無限ループの泥沼で
周囲の人間たちを巻き添えにしながら
あがき続けるしかなくなるのだ。

これほど恐ろしい「ギャンブル依存症」の情報は
マスコミが大手スポンサーであるパチンコ業界に
遠慮して新聞やメディアなどでは取り上げないが
ネットの世界などではまだある程度情報を得ることができる。
もし自分の周囲に年齢や性別に関わらず
「依存症なのではないか」と疑われる人がいたら
なにはともあれこの病気についての
正確な知識を手に入れてほしい。
依存者を助けるためというよりも
何より自分や家族が巻き添えにならないために。