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依存症と脳の話(2) 神経細胞

2015-08-08 15:18:57 | 依存症
色々なこころの病気や依存症の話では
「セロトニンが足りない」とか「ドーパミンが出過ぎて」とかいう
説明が出てきますが、よくよく考えてみると
断片的な知識ばかりで、全体像がよくわかりません。

それで脳の構造とか働きとか脳内物質といわれるものについて
大体でいいから理解したいなと思ったわけです。
ただし今から分厚い専門書を何冊も読んでというのでは
それこそ間に合わないし、専門用語満載の解説を
理解できるような頭でもありません。

で、あちこち探していたら「脳の講座」というサイトがありました。
イラストで、会話形式で説明されているのでわかりやす~い。
しかも内容は相当に専門的なところまで丁寧に書かれています。
そのサイトの内容を中心に、さらにざっくりとまとめてみようと思いますが
私の未熟な説明では分からない、不満だよという方は
リンクをしておきますので「脳の講座」を見てみてください。

脳は、視覚や聴覚や嗅覚、記憶や判断、言語の理解
運動や感情や意思など、すべての生命活動の中心である。

脳には約1000億個の神経細胞がある。

「思考」「感情」「記憶」「行動」などは
すべて脳が作り出す情報である。

脳に伝えられる情報とは電気である。

細胞は体内に栄養と酸素を取り入れてエネルギーを作り
このエネルギーが電源の役割をして
エネルギーを消費させて、電気を発生させている。

例えばりんごを見て「りんご」と名前を答えるためには
目で見て認識し、過去の記憶からそれが「りんご」だと判断し
「りんご」と答える行動をする。

たったこれだけのことをするのでも
「視覚」→「認識」→「記憶」→「判断」→「行動」という
脳のいくつもの部分に次々と情報が流れて
「りんごを見てりんごと名前を答える」という行動が成り立っているわけです。

この電気を伝える役割を持った細胞が神経細胞で
神経細胞には、電気の流れ方を自由に調節できる働きがある。


 ○覚 (知覚・味覚・嗅覚・聴覚・触覚・痛覚など)
 ○○神経 (交感神経・反射神経・運動神経・反射神経など)はすべて
神経細胞の集まりである。

ボールが飛んできて、ぶつかって「痛い」と感じるのも(痛覚)
「あぶない、よけろ」と情報(電気)が流れて
ボールにあたらないようによけるという行動をする(反射神経)のも
「ボールを取れ」という情報(電気)が流れて
手を出してボールをキャッチするという行動をする(運動神経)のも
すべて神経細胞が、脳の中で瞬間に
とても複雑で迅速な働きをしているわけです。

 神経細胞はこのように個々に機能するのではなく
お互いに繋がって協力し、ひとつのまとまりとして機能しています。

このような繋がった神経細胞のまとまりを『神経回路(ニューロン・ネットワーク)』といい
人の脳の中には、このような最新コンピューターの
何十万倍も優秀な回路ができあがっているわけです。

こうしてとても大ざっぱに要約しても
人間の脳の構造や働きは、宇宙にも匹敵するほどの広大さと
複雑で無限大の広がりを持っているように思えます。
けれど、精密な機械が、精密であればあるほど
一旦壊れたら修理が難しいように、人間の脳も
どこかに不都合が生じると、簡単にはもとに戻せないことも納得できます。

NHKの日曜日の夜「ダーウィンがきた」という番組が放送されていて
様々な生き物の生態、交尾や妊娠、出産、子育てがドキュメントされています。
自然界に生きる者は、自分の命を守るために必要なノウハウを
我が子に伝えていきます 。

けれど人間は文明が進んだ分、生きていくために必要とされる情報や学習の量が
千年前、あるいは百年前と比べたら、けたちがいに多くなってきています。
それがさらに日進月歩のテクノロジーの進歩によって
もはや生物としての人間の脳が処理できる限界を超えてきているのではないかと
ふとそんなことも考えてしまいます。

私の口癖は「急がば回れ」ですが
改めて脳について勉強を始めてみると
言葉をしゃべれなかった赤ちゃんが言葉を覚え
リンゴを見てりんごと言える、それだけでも
実はすごいことだなと改めて思います。

スーパーコンピューターを超える能力を持った脳を持つ一方で
本来は生物というか動物の中のひとつの種である人間をどう育てるのがよいのか。
あるいは脳の働きに不都合を生じてしまった人間の脳を
どうすれば生きていきやすい状態にすることができるのか。
脳について知ることで
少しでも見えてくるものがあればと思って書いていきます。
けれどはたして依存症の話にまで行きつくんだろうか。









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