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命がある限り希望を持つということ

お盆と新種のゾンビの話

2017-08-17 16:11:00 | 社会・生活
介護の仕事をしているダンナは
お正月やお盆はほぼ通常勤務で、お休みはありません。
福岡は、去年も暑かったですが、今年も連日34度とかの猛暑で
私も、通常のスケジュールを何とかこなすのがやっとという状態なので
ダンナの実家へのお参りも、子供たちに会うのも
もう少し涼しくなってからということにしました。

長男一家は、7月にふらりとお昼ご飯を食べにきたし、
娘とは2週間に一回くらいは顔を合わせるので
「お盆だから実家に」という話は、今回も免除してもらいました。

で、家にある私の実家のほうのご先祖様の仏壇に
こじんまりお盆の飾りつけをして
日本酒と、父の好物だった黒ビールをお供え。
取りあえずお酒さえ供えておけば、祟られなさそうな仏様です。
しかし、遠路はるばる来られるのに
2泊3日は、ちょっと短いんじゃないか
せめて1週間くらい逗留してもらえばいいのにと
相変わらず、しょうもないことを考えながら手を合わせていました。

ルナは、猫だからお盆は関係ないのか
そもそも、あのものぐさな猫が
わざわざ遠くから来るとも思えないし、来たら来たで
そのまま居座ってそうなのですが、まあそこは気持ちの問題で、
新しいペットフードとお刺身なんかを供えておきました。

お昼ご飯を食べて、2時ごろダンナが出勤し
それから近くのスーパーに買い出しに行って
そのあとの2,3時間が、映画を観たり、ブログを書いたりする自由時間。

7月に亡くなられたゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ監督の
大ヒット作「ゾンビ」久しぶりに見ましたが、面白かったです。
ゾンビ物には、不動の固定ファンがいて、映画もドラマも
いまだに新作が作られるのも、わかる気がします。

ところで「歩きスマホ」のことを
英語で「スマートフォン・ゾンビ」というらしいです。
新聞記事ですが「スマホ断食」の著者藤原智美さんは
「人間は、歩いているとき、周囲の状況に目を配り
頭の中ではさまざまな思いや考えをめぐらす。そんな二足歩行を
始めて以来のあり方が変わってしまった」と書かれています。

映画「ゾンビ」では、ショッピングセンターに立てこもった人間たちと
センター内を徘徊する、ものすごい数のゾンビたちとの攻防戦が繰り広げられます。
人間は、ショッピングセンターの中にある、高級な服や装飾品
上等な食べ物、武器やお金などに目を輝かせ、飛びつきますが
ゾンビは、そういう何物も目に入らないし、反応もしません。
ゾンビが求めるものは、ただ一つ。生きた人間を捕らえて食べること。

「歩きスマホ」をゾンビに例えるのは
ひたすらスマホを見つめ、ゆらゆら歩いていく姿が
人間らしい思考も感情もなく
うつろな表情で集団で動き回るゾンビたちの姿とかぶるからなのでしょう。

スマホやネットの浸透は、人間の歩行のあり方を変えただけではなく
24時間、わずか手のひらほどの液晶画面に人間の脳が支配され
脳の機能に大きな影響を及ぼしているかもしれません。
スマホやネットやゲーム以外の何物にも興味を示さず
感情を動かすこともなくなったとしたら
それは、生きながらにしてゾンビになったのと何も変わりがありません。

私が、ホラーやSFに魅かれるわけ。
それは多分、人間にとって、あるいは社会にとって
本当に怖いことと、恐怖とは何なのかを
極めて暗示的に見せてくれるからなのだろうと思います。

普通に街を歩いている人の、8割とか9割とかが
ゾンビ化していると、想像しただけでもかなり怖いことです。
意味不明の落ち武者の幽霊とか生首なんかより数段恐ろしい。
そういう自覚がない人は
ロメロ監督の名作「ゾンビ」で
徘徊するゾンビたちに、自分の姿を重ねながら
一回じっくり観てみるのもよいかもしれません。



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