癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

雨後の竹の子状態

2012-06-13 09:46:54 | 依存症
先週「コンプガチャ」という耳慣れない言葉を聞いた。
「射幸心をあおる」とか「規制」という表現もあったので
改めて調べてみた。

「コンプガチャ」「ガチャ」というのはネットでのカードゲームで
どうやらPCや携帯でアクセスしてカードを入手するというもの。
カードをめくるたびに課金され、レアなカードを入手するために
未成年者までが多額な利用料を請求され、どうやら国が規制に
乗り出したらしい。

少し前には「サクラサイト商法」というものがあって、例えば
占いのサイトから入ってしばらくすると「某有名芸能人の
相談に乗ってあげて」などと勧誘され、その芸能人とメールを
しているつもりで頻繁にメールをやり取りして利用料を請求される
もの、出会い系サイトで知り合った証券マンに「メール交換
してくれたらウン百万円あげる」と言われ有料サイトに導入されて
やはり多額の利用料を請求されたもの。

しかも前から気にはなっていたがやはりネットを舞台にした
新たな依存症が広がり始めているように感じる。
そもそもなぜこれほどに携帯一辺倒なのかという疑問は当初から
あった。私はアナログな人間なので、ビジネスマンならともかく
いまや幼稚園児までもが携帯を持つようない現今の風潮にはどうしても
なじめない。
安全性の面でこどもに携帯が必要なら必要最低限の機能だけを搭載した
子供用の携帯を作ればよいのではないか。携帯一つで音楽も聴ける
映画も観れる、ゲームもできる。次から次から色んな機能を搭載して
「人間は携帯一つあれば生きていける」みたいになるのは何かが
おかしい。第一あんな小さな画面で観るのを映画だなんて言わない。
しかも若い人が案外PCが使えない。今の時代どこで働いても最低限の
PCの操作ができるのは常識だが、それさえもままならない。

その一方でネットの防犯対策はおざなりのまま、まるで雨後の竹の子
のように新種のネット犯罪が生まれてくる。それに取り込まれて
新たな依存症も発生してくる。被害にあう年齢もどんどん低下してきた。
新種のネット犯罪はもはや私の想像する範囲をはるかに超えている。
「情報や知識を持っている人間が持たない人間から搾取する」
搾取だけですめばいいが、新しい依存症の病態やら全体像が
クローズアップされてくるとしても、
ギャンブル依存症の場合から考えても、五年後とか十年後で
しかもそれが脳の病気と分かっても何の規制もかからなければ
病気の解明もいっこうに進まない。
福島の事故は終息などしてはいないのに
国民の苦しみなどどこ吹く風で再稼動に舵を切る。
政治は自分たちの利益になる人間以外は守らない。
この国はそういう国で今はそういう時代なのだということを
肝に銘じて置かなければならないのだと思う。