思想家ハラミッタの面白ブログ

主客合一の音楽体験をもとに世界を語ってます。

人間とのデュエットを果たした「量子コンピューターの歌声」

2019-12-30 13:49:23 | 思想、哲学、宇宙論
https://wired.jp/2016/08/07/quantum-computers-music/



2016.08.07 SUN 11:00

人間とのデュエットを果たした「量子コンピューターの歌声」

7月下旬、英国でメゾソプラノ歌手ジュリエット・ポーチンによる公演が行われた。デュエットの相手は、量子コンピューター。この世界では見ることのできない量子ビットは、ポーチンの歌声に合わせてどんなハーモニーを生み出したのか。音源も紹介。

TEXT BY CADE METZ
TRANSLATION BY TOMOKO MUKAI/GALILEO

WIRED (US)

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英国の南西沿岸にある城のような館で、7月29日(現地時間)、ウェールズ人のメゾソプラノ歌手が量子コンピューターとのデュエットを披露した。

量子コンピューターは実際にそこにはなかった。それは約8,500km離れた米ロサンゼルス郊外の研究室にあった。インターネットを使うことで共演が実現したのだ。

この公演は、英国プリマス大学の「Interdisciplinary Centre for Computer Music Research 」(ICCMR:コンピューター音楽研究学際センター)の上級研究者であるアレクシス・カークが企画したものだ。

カークは、現代的なデュエットの企画でよく知られた人物だ。電離放射線とともに演奏したヴァイオリン奏者や、iPadが作曲した楽曲を伴奏したフルート奏者の公演などが有名である。

異なる世界の法則

だが、今回のデュエットはこれまでのものとは違った。

量子コンピューターは、デスクの上にあるPCやポケットの中のスマートフォンのようなものではない。PCやスマートフォンは古典的な物理法則に従っており、コンピューターメモリーの各「ビット」は1か0の状態をとる。だが量子コンピューターの場合、原子や光子のようなものを扱う物理学、量子力学の魔法のような原理に従っている。

量子コンピューターでは「量子ビット」と呼ばれるものにデータが記憶されるが、各量子ビットは同時に1と0の状態をとることができる。つまり2量子ビットは、 00、01、10、11の4つの値をとることができる。そのため量子ビットを追加し続ければ、従来モデルよりも飛躍的にパワフルなマシンをつくることが可能なのだ。まだこれは完全には実現されていないが、プロトタイプはできている(日本語版記事)。

これまでの説明がまったくわからなくても心配しなくていい。とにかく量子の世界は、わたしたちの世界とは異なる振る舞いをするということだ。

「これらは通常の理論では説明できないことです」と、IBMの量子コンピューター研究者であるジェリー・チャウは言う。量子ビットを見ることはできないし、実際に想像してみることもできない。事実上、古典的な世界であるこちらから量子システムを読み解こうとすれば、それは「デコヒーレンス」する。つまり、多相的な状態からひとつの状態へと崩壊するのだ。崩壊すれば、量子ビットは0と1の状態を共存させることができなくなる。


クオンタムの歌声

だが、量子ビットが見えなくても、カークは少なくともそれを聴きたいと考えた。

7月29日の公演で、彼は量子コンピューターを使用して音を奏でた。カークによる15分間の3楽章のタイトルは「Superposition」(重ね合わせ:量子ビットが1と0の両方の状態をとる性質)だった。

コーンウォール州で行われた「ポート・エリオット・フェスティヴァル」の開催地となった城の中で、ウェールズ人のメゾソプラノ歌手ジュリエット・ポーチンが歌うなか、彼女の声はインターネットによって世界中、そしてロサンゼルス郊外のマリナ・デル・レイにある南カリフォルニア大学情報科学研究所(Information Sciences Institute, ISI)に設置された量子コンピューター「D-Wave」へと送信された。

カークは南カリフォルニア大学のダニエル・ライダー教授と協力し、ポーチンの声を取り入れ、D-Waveの量子性を経由させることで新しい音を生成するアルゴリズムを構築した。その後、マシンはこれらの音をコーンウォールへと送り返し、館内のノートパソコンから再生された音がポーチンの歌声と重ね合わせられた。



カークによるとこのプロジェクトは、D-Waveの重ね合わせ状態(量子領域においてはすべての状態が共存する)を、ひとつの和音へとマッピングするものだという。それぞれの状態は異なるコードへとマッピングされ、それらのコードがひとつに統合された。「これらのコードは『超コード』へと融合します」とカークは言う。「重ね合わせ状態に最も近い、この世界での表現だと考えています」


あらゆる量子コンピューターと同じように、D-Waveはデコヒーレンスを処理しなくてはならない。量子ビットを崩壊させることなく重ね合わせを読み解くことはできないが、D-Waveは多数の量子システムを用いて、その崩壊から学習することができる。まずD-Waveが量子システムを見る。するとデコヒーレンスによって、これらのシステムは何らかの状態へと崩壊する。それからD-Waveは、これらの崩壊状態から、重ね合わせがどのようなものだったのかを推測する。

これこそ、カークが行っていることでもある。彼のオペレッタは、量子コンピューターの意味不明な設計を読み解くためのミニレッスンなのだ。

生きるか死ぬか、は問題じゃない

この楽曲は楽しさにも満ちている。D-Waveの量子性は、「ニオブ」という金属に依存している。そしてニオブという名前は、ギリシア神話に登場する悲劇の女性・ニオベにちなんで名付けられている。そこでカークは、第1楽章をニオベを中心に組み立てた。

また、第3楽章はハムレットが中心だ。ハムレットは自分の母親とニオベを比較しているからだ。オフィーリアが死んでいるのと同時に生きている状態である、という歌詞は「重ね合わせ」を意味する。ちょうど「シュレーディンガーの猫」のような感じだ。

カークはまた、「量子もつれ」を表すことを意図したいくつかの音も追加した。量子もつれとは、離れた場所で2個の粒子がつながっているという状態だ。量子もつれにより、2つの量子システムの間で、たとえそれらに物理的なつながりがなくてもデータを動かすことが可能となる。情報テレポーテーションのようなものである。

公演が行われた部屋は小さく、ライヴで体験した人たちはごく少数だが、SOUNDCLOUDでD-Waveがつくり出したハーモニーを聴くことができる。重ね合わせが聴こえるかもしれないし、聴こえないかもしれない。映画『2001年宇宙の旅』の一場面で使われた音楽のように感じる人もいるかもしれない。

いずれにしてもこれは、量子コンピューターから生まれたものなのだ。



作曲の量子力学的解釈

2019-12-29 17:13:14 | 思想、哲学、宇宙論


あらゆるメロディーは複数の状態の重ね合わせとして

既に存在していると仮定すると

作曲者は一つのフレーズを選択すると次のフレーズを

重ね合わせ状態にある複数の選択肢の中から一つ選択する。

この繰り返しによって曲が作られるのではないか。

前のフレーズの生み出す世界に調和し、それを発展させるものを

次のフレーズに選ぶのが基本だろう。

このように考えると創造とは選択の繰り返しと言える。

「死後、あなたの意識は次の人の脳に張り付く」

2019-12-27 15:28:18 | 思想、哲学、宇宙論

「死後、あなたの意識は次の人の脳に張り付く」

TOCANA

2017年2月9日 07:30 1


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輪廻転生が実在することが量子論で判明! 専門医「死後、あなたの意識は次の人の脳に張り付く」







 輪廻転生(リーインカーネーション)は実在するのだろうか? オカルトや宗教の世界では当たり前のように語られてきた超自然現象であるが、現代科学では未だに迷信として退けられている。しかし、この度ついに前世の存在を決定づける研究が報告されたのだ!


■意識は前世の記憶を引き継いでいる

 今回のニュースを報じた英紙「Express」(2月4日付)によると、米ヴァージニア大学医学部精神科のジム・タッカー博士の研究により、前世の記憶を持つ子どもの存在が決定的になったという。

タッカー博士は、前世の記憶を持つ子どもたちに15年にわたりインタビューを続けてきた、少々変わり者の研究者として知られる。その成果は、経験したはずもない出来事の記憶や、前世の傷や痣などを持つ、輪廻転生したと思しき2500人もの子どもたちの記録を収録した著書『Life Before Life: A Scientific Investigation of Children’s Memories of Previous Lives』にまとめられている。

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2017/02/post_12259.html】

 タッカー博士によると、意識は量子レベルのエネルギーであるため、輪廻転生の説明は科学的に可能であるという。これまでトカナでも報じてきた通り、現代の多くの科学者が、意識の謎を解く鍵は量子力学が握っていると信じている。例えば、米「タイム」誌の「世界で最も影響力がある100人(2014年度)」にも選ばれた、再生医療の専門家ロバート・ランザ博士は、「生命中心主義(biocentrism)」を標榜し、物質ではなく生命と意識こそ現実理解のための基礎的な要素であると断言、意識は肉体的な死とは別物である上、脳が意識を生み出しているわけではないと主張している。

 博士も「生命中心主義」のテーゼを受け入れ、意識は肉体の死後も生き残り、次の宿主の意識として活動すると語っている。

「量子論の創始者であるマックス・プランクなど、一流の科学者は物質よりも意識が基本的であると語りました。つまり、意識は脳が生み出したのではないのです。脳や肉体の死後も意識は生き残り続けます」(タッカー博士)
「ですから、意識は前世の記憶を保ったまま、次の人の脳に張り付くのです」(同)


■前世の記憶を持つ少年

 輪廻転生の証拠として博士は、前世の記憶を持つジェームズ・レイニンガーくん(当時2歳)をあげている。ジェームズくんは、おもちゃの飛行機に異常なまでの執着を持ち、飛行機事故の悪夢を見るという不思議な経験を繰り返していた。そこで、タッカー博士はジェームズくんに悪夢について尋ねたところ、「自身はパイロットで、とある船から飛び立った」と語ったという。さらに父親が詳細を尋ねると、Natomaと呼ばれる船から出撃したこと、硫黄島で日本軍に撃墜されたこと、ジャック・ラーセンという友人がいたことまで克明に記憶していたという。

 その後、第二次世界大戦当時の記録を調査すると、当時たしかにUSS Natoma Bayと呼ばれる航空母艦が配置されており、硫黄島の戦闘にかかわっていたことが判明。その上、ジェームズ・ヒューストンという男の戦闘機が、ちょうどジェームズくんが描写した通りに撃墜されていたことまで記録されていたというのだ! まさに、前世の存在を決定づける証言であるが、ジェームズくんの記憶は5~7歳ごろまでにすっかり消えてしまい、現在は全く覚えていないという。タッカー博士によると、この年頃で前世の記憶が消えるのは典型的だそうだ。

 輪廻転生が存在するとすれば、前世の因縁や人間関係が現在の生に影響を及ぼしていることもあるかもしれない。実際、長いスパンを持った生命観は数千年前から仏教やヒンドゥー教で受け入れられてきた“事実”である。ついに現代科学も狭い殻を抜け出し、広大なオカルトの世界へ足を踏み入れる準備が整ってきたようだ。
(編集部)


意識と現実

2019-12-26 22:39:48 | 思想、哲学、宇宙論
意識とは、あなたの現実を生み出す場でありエネルギー空間である。

従って意識が変化すればあなたの現実も変化する。

音楽は意識を大きく変化させる力を持っている。


宇宙の現実は宇宙を包み込む巨大な意識によって

創造されてきたのではないだろうか。

感情と思考の共同作業でDNAに影響

2019-12-25 16:43:41 | 思想、哲学、宇宙論

https://ameblo.jp/psychi1208/entry-12392813499.html


心臓干渉(ハートコヒーレント)



2018-07-25 07:00:00
テーマ:ブログ



この実験はカリフォルニアのハートマス研究センターで実施された研究成果で、感情の状態と心臓のリズムには特定なつながりがある事を発表したのです。恐れや怒りの感情を持っている時は心臓の鼓動はみだれますが、逆に肯定的な愛や喜びの感情を抱いてるときの心臓の鼓動はとても安定して落ち着いていると言うのです。これを心臓干渉すなわちハートコヒーレンスと呼んだのです。







ハートマス研究所は心臓干渉の実験を通してDNAに影響を与えるかを行った。3種類の実験の結果を見比べることで度の組み合わせが一番良い効果を得るのかが分かったのです。第1グループは愛と感謝と言う感情を強く心に抱いてDNAサンプルの入って試験管を2分間持っていただきサンプルを分析したが、主だった変化はなかった。



だ2グループは、第1グループがした愛と感謝の感情移入とと同時に、DNAのらせんを解くあるいは強く巻き込むという意志(思考)を同時にいだくようにした。その結果DNAサンプルの組成に顕著な変化を引き起こした。



そして第3グループはDNAを変化させる明確な意思を持ち、しかし肯定的な感情を創らない様に支持を与えた。その結果DNAの変化は起きなかったのです。



この実験の結果、感情だけでは結果を出せないし、同じく意志だけでも結果を出すことは無かった。感情と意識は一体となって働く時に結果が現れたのです。



意図を伴う志向エネルギーには高揚した感情というエネルギーの媒体が必要になる事が導き出されてきたのです。言い換えれば、感情と思考の共同作業によって、一つのこころのありようを生み出し、わずか2分間の実験がDNAに影響を与えたのです。



とするならば、感情と意識を併せ持って働く心は、私たちの現実を創造する能力を持っているという事になるのではないでしょうか。





ビッグバンと量子もつれ

2019-12-24 14:25:02 | 思想、哲学、宇宙論
>量子もつれとは、2つの粒子が強い相互関係にある状態であり、粒子のスピン、運動量などの状態をまるで「コインの裏表」のように共有する運命共同体のような状態を指す。

>このような量子もつれにある2粒子間の状態は、どれほどの距離──たとえ銀河の端から端という途方もない隔たりがあろうが、維持されるのだという。

>量子もつれ(quantum entanglement)の状態になった2つの量子(粒子)は、密接に結びついていて、もしこの2つを物理的に遠くへ引き離したとしても同じ振る舞いを見せることがわかっている。この2つは、まさに時空を超えて“一心同体”になっているということになる。

>理論物理学者のナシーム・ハラメイン氏は、ホログラフィックとフラクタルをかけ合わせた“ホロフラクトグラフィック宇宙論”を提唱しており、それによればビッグバンによって出現した今の宇宙は、すべて同じ1点から発生したものであり、その意味ですべてはつながっているという見解を示している。


以前紹介したクラウスシュルツのVelvet Voyageはビッグバンを表現したものだと
思っていますが、ビッグバンが起こっているときの宇宙は量子もつれによって
全体が、時空を超え“一心同体”となった運命共同体だったと考えられます。


一曲目のVelvet Voyageは、全てが運命共同体のように一体になって
宇宙に広がっていく感じが出ていますね。無数の波がうねるような分厚い音は
あらゆる状態の重ね合わせを表現しているのでしょう。
宇宙の始まりは、あらゆる状態の重ね合わせのまま展開していったのです。


「量子もつれ」の瞬間を世界で初めて画像に記録、英研究チームが成功

2019-12-23 14:02:31 | 思想、哲学、宇宙論
https://wired.jp/2019/07/16/quantum-entanglement-photo/

2019.07.16 TUE 18:00

「量子もつれ」の瞬間を世界で初めて画像に記録、英研究チームが成功

2つの粒子が強い相互関係にある「量子もつれ」と呼ばれる現象を、英大学の研究チームが世界で初めて画像に記録することに成功した。今回の実験で得られた画像処理の技術は、量子コンピューティングや量子暗号の進化にも貢献することが期待されている。

TEXT BY SANAE AKIYAMA



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quantum

PHOTOGRAPH BY SCHOOL OF PHYSICS AND ASTRONOMY, UNIVERSITY OF GLASGOW

ミクロの世界を正しく説明するうえで欠かせない量子力学に、「量子もつれ」と呼ばれる現象がある。量子もつれとは、2つの粒子が強い相互関係にある状態であり、粒子のスピン、運動量などの状態をまるで「コインの裏表」のように共有する運命共同体のような状態を指す。

例えば、一方の粒子を観測したときのスピンが上向きであれば、もう一方は瞬時に下向きになる。このような量子もつれにある2粒子間の状態は、どれほどの距離──たとえ銀河の端から端という途方もない隔たりがあろうが、維持されるのだという。この同期の速度が光の速度を超えるという、まるで空間など存在していないかのような非局所性から、偉大な物理学者アルバート・アインシュタインが、かつて「不気味な遠隔作用」と呼んだほどだ。

そんな量子もつれの状態を画像に収めることに、このほど英国のグラスゴー大学の研究チームが成功した。量子もつれの状態にある光子の様子を捉え、オープンアクセスの科学学術誌『Science Advances』で画像を公開したのだ。これは、量子もつれの判断基準とされる「ベルの不等式」の破れをもとに量子もつれを実験的に可視化する技術で、もつれ状態にある粒子ペアがひとつの画像に収められたのは今回が初めてだという。

かくして「量子もつれ」は画像に記録された

マクロの世界における物質の状態は、観測者がいるかどうかに関わらず、すでに決定している。対してミクロの世界では、量子が実際にどのような状態にあるのかは、何かに“観測される”まで不確定だと考えられている。これまで量子もつれ現象は実験的には立証されていたものの、「観測されるまで状態が決定されない量子もつれ」を、いかに画像に収めるのかという実験的セットアップを考案するのは至難の業だった。

今回の実験では量子もつれ状態を確認するため、「ベルの不等式」と呼ばれる式が使用されている。「ベルの不等式」は、古典的に説明できる粒子の相関関係の上限を示した数式で、これによって実験が「量子的」なものなのか「古典的」に説明できるものなのかを区別できる。「ベルの不等式」の上限が破られると、実際に2つの粒子が量子もつれの状態にあることが示される。


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研究チームは自発的パラメトリック下方変換(SPDC)と呼ばれる手法を用いて量子もつれ状態をつくりだした。IMAGE BY SCHOOL OF PHYSICS AND ASTRONOMY, UNIVERSITY OF GLASGOW

研究チームは、自発的パラメトリック下方変換(SPDC)と呼ばれる手法によって、まず光子をもつれ状態にした。次にビームスプリッターによって光子対を2つに分割する。光子1の通路には通過の際にランダムに位相が決まるフィルター(0°、45°、90°、135°)を設置してあり、光子2はフィルターを通過せずにまっすぐに進む。研究チームは、光子1と、もつれた光子2の両方を同じタイミングで捉えたときにのみ検出できる超高感度カメラを設置し、これらの可視記録を作成した。

4つの異なる位相において見られる量子のもつれ画像は、実に4万フレームを組み合わせたものだ。光子ペアはフィルターを通る前に分割されているにもかかわらず、両方がフィルターの位相と同じ相転移をしているのが見てとれる。

つまり、光子1が位相フィルターを通過した瞬間、対になる光子2の状態が決定されたことになる。研究チームは、これらの位相データを「ベルの不等式」でテストしたところ、2つの光子がほかでもない「量子もつれ」状態にあったことを報告している。

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4つの異なる位相において見られる量子のもつれ画像は、実に4万フレームを組み合わせたものだ。光子ペアはフィルターを通る前に分割されているにもかかわらず、両方がフィルターの位相と同じ相転移をしているのが見てとれる。IMAGE BY SCHOOL OF PHYSICS AND ASTRONOMY, UNIVERSITY OF GLASGOW


量子コンピューティングへの応用も可能に

「わたしたちが捉えた画像は、自然の基本的性質をエレガントに表現したものです。しかも、それを画像として初めて見ることができたのです」と、論文の筆頭著者であるポール=アントイン・モロー博士は語っている。「これは量子コンピューティングの新たな分野を前進させ、新しいタイプの画像処理に役立つ素晴らしい成果です」

この量子イメージング技術は、光の量子的状態のあらゆる可能性にアクセスできることを実証したものだ。「ベルの不等式」は、量子コンピューティングや暗号化の分野ですでに応用されているコンセプトである。それゆえに今回の実験で新たに得られた画像処理技術は、量子を用いたシステムのパフォーマンスを推し量るうえで有効な手段になるだろうと、研究チームは考えている。



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「すべては物質でなくエネルギー」「何もかも繋がってる」 量子力学で判明したこの世の真相とは?

TOCANA

2017年5月22日 11:00 0


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「すべては物質でなくエネルギー」「何もかも繋がってる」 量子力学で判明したこの世の真相とは?







 我々のこれまでの世界認識に、根本から再考を迫っている理論がある。最先端物理学の基礎となる量子力学だ――。そして研究の進展に伴い、我々が受ける衝撃はますます強まっている。

【その他の画像と動画はコチラ→http://tocana.jp/2017/05/post_13238.html】


■“本当の姿”を見るためには“観察”してはいけない?

 街で偶然に好みのタイプの女の子を見かけて、路上を歩く姿を思わずジーッと見つめてしまったことはないだろうか。向こうもこちらの視線に気づいたのか、少し歩き方がぎこちなくなってきたように感じられるも、引き続き凝視していると足元がおぼつかなくなり、なんと路上で転んでしまった……。この女の子の転倒はたまたま起こった偶然なのか?

 きっとこちらの食い入るような視線(!?)がなければ、この女の子が転ぶことはなかったように思えてくるのだが、いかがだろうか。そしてこの現象を科学的に説明するには、いくつかのアプローチが考えられるものの、従来のサイエンスではあまりクリアには解説できないかもしれない。

 しかし、量子力学ではこの現象を明快に説明できるようだ。なぜなら、量子力学では“観察”によって量子が振る舞いを変えていることを明らかにしているからだ。つまり見られることで、対象物の様子や動きが変化するのだ。

 有名な「二重スリット実験」では、細長く切り抜かれたスリットが2本ある板に向かって電子を飛ばしてその動きを検証する実験が行われた。一連の実験
の結果、電子とは波であり粒子でもあり、しかも“観察”によってその振る舞いを変えていると結論づけられたのだ。つまり、見る者がいるかどうかで、電子のあり方が異なっているのだ。

「二重スリット実験」の衝撃的な実験結果は、我々の世界認識を大きく変えるものになったといえるだろう。つまり、物事の“本当の姿”を見るためには“観察”してはいけないということになるからだ。路上の女の子の自然体の姿を眺めるためには凝視してはいけないというのは、なんとなくわかるような気もする(!?)。しかしある程度“観察”しないことには我々は物事を認識することができないのもまた事実だ。

 だが、量子力学は物事を見て理解しようなどという考え方自体をナンセンスなものにしてしまう。そもそもこの世界は確固たる物質で構成されているのではなく、突き詰めればすべてはエネルギーであるというのが量子力学の理解なのである。もはや我々は今すぐにでも、この世界に対する認識を改めなければならないといえるだろう。


■ハラメイン氏「宇宙のすべてがつながっている」

 量子理学は、このほかにもさらに興味深い理解を提示している。そのひとつが「量子もつれ」と呼ばれる現象だ。

 量子もつれ(quantum entanglement)の状態になった2つの量子(粒子)は、密接に結びついていて、もしこの2つを物理的に遠くへ引き離したとしても同じ振る舞いを見せることがわかっている。この2つは、まさに時空を超えて“一心同体”になっているということになる。

 この働きを利用して瞬時に情報を伝達させる「量子テレポーテーション」がこれまで何度も実験で成功しており、将来の実用化に向けた取り組みが行われている。

 従来の物理法則をまったく無視したこの量子もつれの現象には驚かされるばかりであるが、一部専門家からは、そもそもこの宇宙全体が量子力学的にすべてつながっているのだという主張が唱えられていて、説得力を持ちはじめている。

 理論物理学者のナシーム・ハラメイン氏は、ホログラフィックとフラクタルをかけ合わせた“ホロフラクトグラフィック宇宙論”を提唱しており、それによればビッグバンによって出現した今の宇宙は、すべて同じ1点から発生したものであり、その意味ですべてはつながっているという見解を示している。

 ちなみに、映像ディレクターのマルコム・カーター氏が、このハラメイン氏の理論をベースにして制作したドキュメンタリー映像作品『The Connected Universe』を昨年公開して話題を呼んでいる。

 まだまだ謎が多い量子力学の世界であるが研究は着実に進んでいて、今後も我々は、興味深くもあり空恐ろしくもある驚くべきこの世の“真相”を次々に突きつけられそうである。
(文=仲田しんじ)


※イメージ画像:「Thinkstock」より





brothers-voices-14/

2019-12-22 16:45:11 | 思想、哲学、宇宙論
https://ascension21.com/brothers-voices-14/


運命創造の分かれ道





起きたこと起こってしまったこと

やったことやってしまったこと

運命に生じた様々な状況を前に

何を想い語りどう行動するか

そこが運命創造の分かれ道だよ

その選択の時を

苦痛だってとらえて

苦悩の末に立ち止まるのも

前向きに道を選ぶのも

自由意思による自由選択

暗黒化の道を選ぶのも

光明化の道を選ぶのも

全ては自分みずからの

選択 決断 実行 という

運命を創造する現実化の瞬間