思想家ハラミッタの面白ブログ

主客合一の音楽体験をもとに世界を語ってます。

人はなぜ「冷たい」を「痛い」と感じるのか ―活性酸素と痛みセンサーTRPA1がカギを握る―

2020-04-29 13:26:29 | 思想、哲学、宇宙論

人はなぜ「冷たい」を「痛い」と感じるのか ―活性酸素と痛みセンサーTRPA1がカギを握る―

2016年09月16日




 中川貴之 医学部附属病院准教授、金子周司 薬学研究科教授、三宅崇仁 同博士課程学生らの研究グループは、冷たいものに触れたときに感じる痛みに似た感覚が、痛みのセンサーであるTRPA1というタンパク質が活性酸素に対して敏感になることで引き起こされることを発見しました。

本研究成果は、2016年9月15日午後6時に「Nature Communications」に掲載されました。


研究者からのコメント




左から中川准教授、金子教授、三宅博士課程学生






 ヒトがどのようにして「冷たさ」を「痛み」と捉えているか、実はこれまではっきりとは分かっていませんでした。私達は、抗がん剤オキサリプラチンが、冷たいものに触れると痛みに似たしびれを起こすという変わった副作用を起こすことをヒントに研究を行い、酸素濃度の低下などによりプロリン水酸化酵素の活性が低下した状態ではTRPA1が非常に敏感となり、冷たいものに触れた時に生じるごく少量の活性酸素にも反応することで、「冷たさ」を「痛み」へと変換していることを明らかにしました。本研究成果は、温度覚に関する研究をより一層推進するとともに、オキサリプラチンの副作用や冷え性の治療薬の開発に役立つのではないかと期待しています。
.
概要

 私たちは環境に適応して生きてゆくために、体外の情報を「感覚」として私たちは認識していますが、そのひとつとして温かさや冷たさといった「温度覚」があります。温度覚のおかげで、私たちは春のぬくもりや冬の寒さを感じることができます。既に、熱い、ひんやりとするといった温度覚の分子メカニズムはかなり明らかにされつつあるのですが、氷水に手を入れ続けたときに感じる「冷たい!」という痛みにも似た感覚をどうして感じるかは未だにはっきりとは分かっていませんでした。

 本研究グループは以前、抗がん剤のひとつであるオキサリプラチン が冷たい物に触れたりすると突然痛みにも似たしびれを起こすという変わった副作用を示すことに着目し、マウスでは、ワサビを含む様々な刺激性化学物質に対する痛みセンサーであるtransient receptor potential ankyrin 1(TRPA1)と呼ばれるタンパク質が関与することを突き止めていました。実はこのTRPA1は発見当初、17℃以下の冷刺激に反応し、「冷たく痛い」感覚を発生させるセンサーであると考えられていました。

 しかし、その後の研究により、確かにマウスなどげっ歯類のTRPA1は冷刺激に反応するものの、ヒトのTRPA1は冷刺激には反応しないとする報告も出され、発見されてから十数年間、TRPA1が本当に「冷たく痛い」感覚を担っているかどうか、世界中の温度覚研究者の議論の的となっていました。

 本研究グループは今回、オキサリプラチンの副作用が実際にがん治療中の患者で生じることを手掛かりにメカニズムをさらに詳細に解析しました。その結果、オキサリプラチンがプロリン水酸化酵素という酸素依存性の酵素活性を抑制し、正座後のしびれと同じような環境を作り出すことによりTRPA1が非常に敏感な状態となり、冷刺激によってわずかに発生する活性酸素と呼ばれる生体内の刺激物質がTRPA1を刺激することで、「冷たさ」を間接的に「痛み」に変換していることを明らかにしました。




【頭痛・肩こり・手足の冷え】そのお悩み、活性酸素が原因かも❗

2020-04-28 17:25:03 | 思想、哲学、宇宙論
https://tomo-chiro.com/blog/20200316-1531/

【頭痛・肩こり・手足の冷え】そのお悩み、活性酸素が原因かも❗




今回は、カラダの中の活性酸素について書きたいと思います。



冷え・肩こり・腰痛などの主な原因は血行不良によるものもあるのをご存じですか?

その血行不良には、実は、活性酸素が大きく関係しているんです。



なぜ起こるの?血行不良ってなに?

血行不良とは、血行=血液の流れがスムーズじゃない状態のことです。

血液の流れがドロドロと滞ってしまったり血管の壁が硬くなって血液が流れにくくなってしまうんです。

水道のホースを思い浮かべて欲しいんですが、普通に持った状態だと水は勢いよく出ますが、先端をギュッと握ると水は出ずらくなりますよね?

このようになると、血液の供給を受けている臓器もダメージを受けて激化してしまうと心筋梗塞・脳梗塞など致命的な病気にもなりかねないんです。

血行不良の原因としては、冷えによる血管収縮で血流が下がってしまったり、血管の細胞自体が硬くなってしまうものだったり、血管内の老廃物など様々ですが、その大きな原因が活性酸素による細胞の酸化(錆び)です。


内臓や皮膚と同じで血管も細胞でできています



悪玉活性酸素はいろいろな細胞を錆びさせてしまうんですが、血管の細胞も例外ではないんです。

脂質でできている細胞膜は、カラダの中で発生した活性酸素で酸化され、細胞膜まで壊されると細胞は正しく機能しなくなってしまうんです。

この悪玉活性酸素によって錆びてしまった細胞が、血管の細胞の硬化や、血管内の老廃物などになってしまうんです。


あなたのカラダ全身に悪影響を



血管はカラダ全身に張り巡らされているので、血行不良の影響は全身に及んでしまいます。

特に女性に注意していただきたいのが、婦人科系の症状。

血行障害で腰が冷えると、骨盤内がうっ血して骨盤にゆがみがおきて、子宮の病気や不妊症などを発症しやすくなるようです。

血行不良は体内の老廃物の代謝も低下させてしまうので、お肌のターンオーバーも狂ってしまうので、大人ニキビ・お肌の乾燥、シミ、シワといった肌トラブルにもつながってしまうんです。



バシャール :心と行動の一致

2020-04-28 13:04:36 | 思想、哲学、宇宙論


バシャール :心と行動の一致



2020-04-28 01:42:04NEW !
テーマ:新しい地球のスターシード達へ


現在世界中で繰り広げられている出来事は、私達の総合意識体の合致で創られている事を知ってください。つまり、私達人類全体の意識の反映が繰り広げられているのです。



すべての物事はニュートラルであり、目の前に展開される出来事はさほど重要ではありません。それよりも、それに対する貴方の反応が極めて重要になります。なぜならば、貴方の反応によって引き寄せる体験が違ってくる事になるからです。例えば、ポジティブな反応はポジティブな体験を引き寄せますし、ネガティブな反応はネガティブな体験を引き寄せる事になります。



しかし、貴方の心がネガティブに傾いていながらポジティブな行動だと一般的に言われる事を体現したとしても、宇宙は騙されません。自分の中の想いを冷静に見つめ直し、手放すエネルギーは手放して統合します。そして、貴方の心と行動を一致させて体現してゆきます。


バシャール :未来へ



2020-04-27 00:38:18
テーマ:新しい地球のスターシード達へ


世界中で危機と言われる状況が連鎖的に繰り広げられている中、誰もが平和な世の中を望んでいます。誰もがより良い世界に生きたいと考えています。しかし、貴方が直接外の世界を変える事はできません。それよりも、貴方自身が変わる事で降り立つ世界が変わってくる事になるのです。つまり、貴方の”あり方”が変わる事で、そのエネルギーに沿った新しい平行世界へと移動する事ができます。



古い世界と新しい世界のちょうど中間地点に降り立つ私達は、各々が向かう世界に向けて種まきを始めています。古い自分のままでいる選択をする人は、古い世界を再び体験すべく”古い種”を撒いています。

新しい世界に進む選択をする人は、新しい世界に向けた”種”を撒いています。

今ここの貴方を接点に、『平和な世の中を生きる”未来の理想とする自分”』に想いを寄せ始めてください。そして、ポジティブでワクワクな平行世界へスピーディーにシフトしてゆきましょう!

「酸化LDL」は真の悪玉コレステロール

2020-04-25 18:32:20 | 思想、哲学、宇宙論
「酸化LDL」は真の悪玉コレステロール
http://mhlab.jp/calendar/seikatsusyukanbyo_01/2008/07/002722.php
2008.07.02

 心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患の原因のひとつとして、血中コレステロール値の上昇が知られている。動脈硬化を進行させる主要な要因は、「悪玉コレステロール」とも呼ばれるLDLのごく一部の成分である「酸化LDL」であるという研究が発表された。

 この研究は、片桐秀樹・東北大学大学院医学系研究科創生応用医学研究センター教授、岡芳知・分子代謝病態学分野教授ら研究グループによるもの。
 実験マウスを使い研究を行った結果、酸化LDLだけを減らしたマウスでは動脈硬化の進行が予防され、酸化LDLが真の「悪玉コレステロール」であることを確かめた。

 研究グループは次の研究実験を行った――
(1) 高脂血症モデルマウスに遺伝子導入することで、血中の総コレステロールやLDLの値をほとんど減らさず、酸化LDLだけを減らすことに成功。
(2) 4週間後、高LDLコレステロール血症のマウスと比較した。この対照マウスは実験前より動脈硬化の病変部分が約4割増加した。酸化LDLだけを減らしたマウスは動脈硬化が悪化しなかった。
(3) マウスを詳しく解析することで、LDLが酸化されて生じる酸化LDLが、全身に酸化ストレスをもたらして動脈硬化を引き起こすことをつきとめた。

 心筋梗塞や脳梗塞などの発作は、動脈硬化病変が破裂して血管が詰まることが引き金となり起こる。今回の研究により、酸化LDLは動脈硬化病変を破裂しやすくする働きがあることもあきらかになったという。

 片桐教授らは「酸化LDLだけを減らす治療法を開発すれば、動脈硬化の進展を止め、発作の発症も予防する動脈硬化の改善も可能になる」と話している。




https://kenko.org/about_test/lox-index_test.html

近年、日本人の死因の1位はがんですが、動脈硬化が原因とされる心疾患は2位、脳血管疾患は3位と、いずれも上位となっています。
動脈硬化の予防として、LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪をコントロールすることは、広く認識されており、検査も保険適応として実施されています。
それにもかかわらず、動脈硬化が原因の疾患は、年々増加の一途を辿っているのです。

つまり、動脈硬化を防ぐには、LDL(悪玉)コレステロールに注意するだけでは不十分であると言えるのです。

ガンより怖い?動脈硬化。動脈硬化が原因の疾患患者数が圧倒的に多い。


動脈硬化が起こるメカニズム

もちろん、動脈硬化の指標として、LDL(悪玉)コレステロールは重要な項目です。
しかし、LDL(悪玉)コレステロールは、身体の細部にコレステロールを運搬する重要な役割を担っており、LDL(悪玉)コレステロールのすべてが動脈硬化の原因となるわけではありません。
動脈硬化の原因として注目すべきなのは、酸化してしまった、さびついたLDL(悪玉)コレステロール、「酸化LDL」なのです 。

動脈硬化の原因を知ろう!前述したように、LDL(悪玉)コレステロールは、身体の細部にコレステロールを運搬する役割を担っているのですが、同様に、酸化LDLも身体の細部に運搬されてしまいます。
酸化LDLは、LOX-1(※1)と結合し、血管内に慢性的な炎症状態を引き起こし、動脈硬化の原因となるのです。

LDLが酸化変性を受けてから血管内皮に作用するメカニズムが明らかになったことは、動脈硬化の原因を把握し、動脈硬化を予防するという点で極めて重要です。


オレガノオイルの抗酸化力

2020-04-23 17:41:04 | 思想、哲学、宇宙論
オレガノオイルサプリを飲むのをやめ

匂いを嗅ぐことを試したところ効果がありました。

数回嗅ぐだけで呼吸が深くなり声も出やすくなって

階段も昇りやすくなりました。

活性酸素が減り、ミトコンドリアのエネルギー生産が増えたのだと思います。

それにしてもすごいサプリです。


ここまでは良かったんですが、その後何度もやったら吸い込んだものが逆流して、

のどが少しひりひりしてきました。

ストレスと活性酸素

2020-04-23 11:47:28 | 思想、哲学、宇宙論

ストレスと活性酸素


心理的ストレスや肉体的ストレスを受けると、体内に活性酸素が大量発生し、脳内で活性酸素が過剰になると、脳機能が低下します。また、脳内の活性酸素が過剰な状態でさらにストレスを受けると、不眠を引き起こすコルチゾールというホルモンが分泌されて脳機能がさらに低下し、うつ状態につながることも。そして脳内の活性酸素は物忘れや学習障害の原因にもなり、脳が損傷を受けて認知機能障害を発症することもあります。



脳内の活性酸素を消すことが、不眠・うつ状態軽減のポイント

脳内の活性酸素を消すことで、不眠やうつ状態を生じさせているコルチゾールの分泌を減らすことができます。活性酸素を消す働きを持つ物質は抗酸化物質と呼ばれていますが、抗酸化物質はその特徴によって3つに分類されます。

水溶性抗酸化物質(水に溶けて脂に溶けない)

ビタミンCには抗酸化作用がありますが、水溶性のため脂成分が多い細胞膜で弾かれ、なかなか細胞の中にまで入ることができません。

脂溶性抗酸化物質(脂に溶けて水に溶けない)

ビタミンEは脂溶性の抗酸化物質のため、脂成分の多い細胞膜に入りこみ、細胞膜中の活性酸素を消すことができます。しかし、脂であるビタミンEは水成分の多い細胞質内へはなかなか入りこめません。

細胞の奥深くの活性酸素を消す両親媒性の抗酸化物質

脂成分の多い細胞膜にも、水成分の多い細胞質の中へも入ることができる抗酸化物質は、細胞の奥深くまで入りこみ、細胞内の活性酸素を効率よく消すことができます。水にも脂にも溶けるこのような抗酸化物質は両親媒性の抗酸化物質と呼ばれています。

自然界に存在する希少な両親媒性の抗酸化物質CG7

両親媒性の抗酸化物質は自然界にはほとんど存在しないのですが、(株)渡辺オイスター研究所と北海道大学の共同研究により、カキ肉から抽出したエキスから両親媒性の抗酸化物質が発見され、CG7と名付けられました。しかもこのCG7が活性酸素を消す力がビタミンCやビタミンEのおよそ2.4倍もあることがわかったのです。
この抗酸化物質CG7は国内外で特許を申請し、世界的に権威ある科学論文であるJournal of Agricultural and Food Chemistry(2012)とFood Chemistry(2012)にも発表され、注目を集めています。

CG7は脳内に浸透する

血液中の成分が脳細胞に入るためには、血液脳関門という関所を通り抜ける必要があります。
(株)渡辺オイスター研究所と大阪バイオサイエンス研究所が行った共同研究で、両親媒性の抗酸化物質CG7の性質を血液脳関門装置で調べたところ、CG7が血液脳関門を通過できることが確認されました。
CG7は両親媒性であるため、血液脳関門を通り抜けた後に脳内のすみずみまで浸透して活性酸素を消去し、脳機能を保護することが期待されています。

亜鉛・銅・セレンは脳内の活性酸素を消す酵素を強化する

体内で過剰になった活性酸素は、SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)やGSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)という酵素によって消去されていますが、これらの酵素が効率よく働くためには、酵素の力を強化する微量ミネラルの亜鉛・銅・セレンが必要不可欠。もし脳内で亜鉛・銅・セレンが不足すると、SOD・GSH-Pxの働きが低下してしまうのです。
さらに、加齢とともに脳の各部位の活性酸素を消去する酵素の数は減少することが報告されています。したがって年をとるごとに脳内の活性酸素が過剰になりやすく、脳機能が低下して不眠、うつ状態、もの忘れなどを生じるようになります。加齢とともに食が細くなっていきますが、亜鉛・セレンなどのミネラルを十分摂取し、酵素の働きを保つように心がけましょう。

ストレスに強くなる栄養素・亜鉛

亜鉛不足はストレス過敏、不眠・うつ状態を招く

ストレス社会に生きる現代人は、職場や学校の人間関係、仕事や家事などで、さまざまなストレスにさらされています。これらのストレスを受けたときにミネラルの亜鉛が不足していると、ストレス過敏になり、不眠・うつ状態を誘引するホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌されやすくなります。
亜鉛の一日所要量は男性で12mg、女性で9mgであるのに対し、現代人の摂取量は男性で8.7mg、女性で7.0mgとなっており、充足率は男性72.5%、女性77.8%と、不足傾向にあります。不足しがちな亜鉛をしっかり摂取し、ストレスに負けないよう、心がけたいものです。


老化のメカニズム

生体分子に起こる加齢変化

01-活性酸素とミトコンドリア

私たちが呼吸している空気の中には21%の酸素が含まれています。 酸素はラジカルの一種ですが、特殊な分子構造をしているため他の物質と反応することほとんどありません。しかし、高い熱が加わると活性化されて他の物質と反応し易くなります。木片を長い間擦っていると摩擦熱で燃え出すのはこのためです。

呼吸で肺から取り込まれて組織に運ばれた酸素は、生体内の穏やかな条件下で反応し易い不安定な形に変わることがあります。この不安定な酸素種を活性酸素種 (Reactive Oxygen Species、略してROS)といいます。

活性酸素は他の物質と反応して安定になろうとする性質があります。そのため活性酸素はタンパク質・脂質・核酸などと反応し、酸化して変性してしまうことがあるのです(酸化傷害)。この点では、活性酸素は“悪玉”ということになります。

代表的な活性酸素にスーパーオキシドラジカル、過酸化水素、ヒドロキシラジカル、一重項酸素などがあります。このように活性酸素はラジカル*であるものも、そうでないものもあります。
活性酸素は、生体内では主にミトコンドリアや種々の酵素反応で産生されますが、酵素が関わらない反応(還元された鉄イオンや銅イオンが触媒になる反応(フェントン反応)でも生じます。過酸化水素から金属イオン触媒で生じるヒドロキシラジカルは極めて反応性が高くもっとも危険な活性酸素と考えられています。生体内には鉄イオンは沢山あります(その多くはヘモグロビンなどにあるヘム鉄という形になっていてそれ自体は危険どころか生命に必須の役割を果たしていますが)。また、過酸化水素が生じる反応は細胞内で常に起こっていますから、いつも危険と隣りあわせで生きていることになります。

ミトコンドリアは、活性酸素の産生源として特に注目されています。私たちが呼吸で取り込んだ酸素の90%以上はミトコンドリアで使われます。ミトコンドリアの最も重要な機能は、その酸素を使って成長や生存のためのエネルギー(ATP)を作ることです。この過程で酸素の0.1-2%が活性酸素に変わるのは避けられないと考えられています(酸素の2-3%が活性酸素になると書いてある文献が多いのですが、これは初期の報告に見られる不正確な数字を使っているためと思われます。実際はもっと少ないようです)  生きるために必要な過程で生命を脅かしかねない物質が出来てしまうのは皮肉なことです。ミトコンドリアからの活性酸素の産生は老齢動物で増加するという報告が多くあります(図15を参照)。



ミトコンドリアから産生される活性酸素はミトコンドリア自身も傷害します。損傷ミトコンドリアからは一層多くの活性酸素が産生され、それがさらに傷害を増幅するという悪循環が形成されると考えられています。
このように活性酸素の発生源としてはミトコンドリアがもっとも注目されていますが、細胞内の種々の酵素反応でも主産物あるいは副産物として活性酸素(過酸化水素、スーパーオキシドラジカル)が生成しています。

活性酸素は、しばしば悪者扱いされますが、身体にとって必要な場合もあります。
例えば、私たちの身体にバクテリアが侵入した場合、生体防御の第一線で働く白血球は活性酸素を産生・放出してこれを殺そうとします(なお最近、活性酸素が 直接バクテリアを殺すのではなく、間接的に関わっているという報告も出ています)。この機能が損なわれるとひどい感染症を起こすことになります。リンパ球の一種ナチュラルキラー(NK)細胞が、がん細胞を殺す場合も活性酸素を使っています。また、生体内には、情報伝達、遺伝子発現の調節
やプロスタグランジンの合成などのように活性酸素が関わる重要な反応も起こっています。このような機能に関わる活性酸素はいわば“善玉活性酸素”と言えるでしょう。従ってすべての活性酸素を悪者扱いにして、これをむやみに抑え込もうとするのは得策ではない、ということになります(→「抗酸化サプリメント」の項参照)。何事もバランスが大事というわけです。

ディアナチュラ CM 「いいかんじ」篇 15秒 榮倉奈々

2020-04-21 18:15:50 | 思想、哲学、宇宙論
ディアナチュラ CM 「いいかんじ」篇 15秒 榮倉奈々


途中で世田谷線とすれ違うシーンがありますが、画面の手前は赤松公園です。

私は2005年ぐらいまで、この近くに住んでいました。

彼女が走っている道は自転車で良く通りました。

この公園ではドラマの撮影を何度も見たことがあります。

体の疲労「脳が原因」 交感神経酷使、細胞にダメージ

2020-04-20 11:47:02 | 思想、哲学、宇宙論
Recommended by





体の疲労「脳が原因」 交感神経酷使、細胞にダメージ

2017/3/9

健康づくり


















PIXTA

PIXTA




仕事や生活上の疲れがなかなか取れないという人が多い。疲労の原因は脳の神経細胞にダメージが蓄積するためであることが国内の研究でわかってきた。疲労のメカニズムや、上手な睡眠の取り方など疲労との付き合い方を専門家に聞いた。


なぜ疲れるのか。長く言われていたのが「乳酸原因説」だ。運動すると筋肉中に増える乳酸が疲労の原因という見方だが、この説は10年ほど前に否定された。今では乳酸は筋肉の活動を促進する有用な成分と考えられている。








これに代わるのが「脳原因説」。臓器の働きを調節し、体のバランスを維持する自律神経を酷使した結果が疲労だと考えられている。大阪市や大阪市立大学、食品・医薬品メーカーなどが進めている疲労に関する共同研究「疲労プロジェクト」などにより、そのメカニズムが解明された。



あわせて読みたい





PIXTA

すべての疲れは「脳の疲れ」 脳疲労をためない新習慣




PIXTA

時間医学で解明 脳リズムを生かす最強の24時間生活


自律神経系は活動時に活発になる交感神経と、夜間や安静時に活発になる副交感神経がセットになっている。運動時には体温や心拍の調整をするため交感神経が活発に働く。すると神経細胞内に活性酸素が大量に発生し細胞にダメージを与える。これが疲労の原因だという。


疲労プロジェクトの代表を務める梶本修身さん(大阪市立大学特任教授)は、こんな例え話で説明する。「同じゴルフコースを回っても、暑い日と涼しい日では疲れ方が全く違います。暑いと体温調節などに交感神経を酷使するので疲労が増すのです」


運動による疲労のほか、長時間のデスクワークなどによる精神作業疲労や、目の眼精疲労がある。事務作業に集中しているときは、やはり交感神経が活発に働く。また、パソコン画面など近距離を見続けると、自律神経のバランスが崩れやすくなるという。


ただし、実際の疲労の度合いと、自分で感じる疲労感の間にはズレがあることが、疲労を把握しにくくしている。疲労感をもたらすのは「疲労因子」と呼ばれるたんぱく質だ。自律神経などの細胞が活性酸素によって酸化されてダメージを受けると、老廃物の増加が合図となって疲労因子が発生する。その情報が大脳に伝わって疲労感を生む。


だが人間は、脳の働きでこのアラームを感じなくしてしまうことがある。仕事や運動への意欲や達成感が強いと、疲労感を感じなくなってしまう。これは「隠れ疲労」と呼ばれている。梶本さんは「過労死になってしまう人は、疲労感を感じなくなっている場合が多い」と、隠れ疲労の危険性に警鐘を鳴らす。



良質な睡眠 唯一の回復法






いびきを防いで睡眠の効果を高める「疲労回復CPAP」

疲れをためないため、どんな生活をすればよいのか。梶本さんによると「疲労を回復してリセットする唯一の方法が良質な睡眠を十分にとること」という。就寝中は大脳も自律神経も昼間の重労働から解放され、疲労回復因子と呼ばれるたんぱく質の働きで、脳の疲労が回復する。




睡眠の質が悪いと、この仕組みがうまく働かない。特にまずいのが、いびきをかいている状態。気道が狭まった状態で無理に呼吸をしている。血圧や脈拍を上げて酸素供給を維持しようとするので、交感神経が懸命に活動して「寝ながら運動をしている状態になっている」(梶本さん)。


いびきをかかないよう、体を横向きにして寝るのがよいという。睡眠外来では「終夜睡眠ポリグラフ」という装置を使っていびきや無呼吸の程度を検査することができる。症状が重ければ、呼吸を楽にする器具を就寝時に使う手もある。梶本さんらは「疲労回復CPAP」という装置を開発。睡眠時の疲労回復の効果を確認している。






終夜睡眠ポリグラフは睡眠の質を検査する

疲労の原因である酸化ストレスを緩和するには、抗酸化作用のある成分を食事などでとるとよい。抗疲労プロジェクトでは、ビタミンC、クエン酸、コエンザイムQ10など23種の成分について疲労回復の効果を評価した。最も効果が高かったのは「イミダゾールジペプチド(イミダペプチド)」という成分。脳の中で作用しやすいのが特徴だ。鶏の胸肉や豚ロース、カツオなどに豊富に含まれる。


オフィスでの仕事では、「隠れ疲労」にならないよう注意したい。仕事中に「飽きた」と感じたら、それは脳が疲労のサインを送っている証拠。無理に集中しようとせず、休息を入れるのがよいという。


適度な運動は疲労回復の効果があるが、過度の運動は禁物だ。大脳の働きで達成感や爽快感が強くなり、疲労を自覚しにくくなる。「息は弾むが切れない」程度が目安。入浴も熱い湯に長くつかると、体温や血圧などを調整するため自律神経の疲労がたまる。就寝1~2時間前にぬるい湯で半身浴をするのがよい。


(編集委員 吉川和輝)