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~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

命を頑張る

2012-01-17 23:11:36 | 日記
今日は1月17日、阪神淡路大震災から17年が経ちました。

17年経っても、あの震災前日に見た、大きな赤い月が私の脳裏に

くっきりと残っています。

これも又、消えない記憶の一つかもしれない…

神戸の震災で、子供を亡くしたお母さんが、いつか娘に会ったら

頑張って生きて来たよと言いたい。と言っているのを新聞で見て

私も「いつか創に会った時、母さん悲しみに負けないで頑張って

生きて来たよ」と言いたいと、それを支えに必死に頑張っていた

時がありました。

まだ、初女先生とは巡り合っていなかった頃です。

寒風の中、背筋を真っ直ぐにして咲く水仙の花を見ると

私も頑張って生きて行こうと思いました。

今は、「頑張れと言ってはいけない」とか「頑張らなくていい」と

言いますが、あの頃は頑張らないと一日も生きられない気が

してました。

 福島の詩人、和合亮一さんが3月11日深夜のことを記して

いました。

「3月11日。相変わらずの余震。

震度5、6、強、弱。私たちは時には声をたてて静まるのを

祈った。ラジオを点けたまま暗闇を見ていると、アナウンサーが

震えながら告げた。「仙台市若林区では津波の後に、300人の

遺体が見つかりました」

日付が変わる頃に、このことを耳にして背筋が凍ったことを

思い出した。

生きていること、感謝しなくちゃいけない。

ありがとうございます。 命を頑張ります。

暗闇で、震えて、家族みんなで手をあわせたことを…」

和合さんのこの文章を読んだ時、命を頑張ります。が

胸に響きました。

人は、本当に頑張らなくては生きていけない時があるから…

頑張って頑張って、これ以上頑張れないくらい頑張って…

でも、その悲しみや苦しみを丸ごと受けとめて貰えた時に

初めて、そんなに頑張らなくても生きていけるんだ!と

分かりました。

今、私たちのこの国で、どれ程頑張っている子どもが・大人が

いることでしょう…

「頑張らなくていいよ」という前に、その人達の話に耳を

傾けることが、大切なのかもしれない…

人は、自分のことを本当に分かってくれる人が一人いれば、

生きていけるから…
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人生の大先輩の言葉

2012-01-16 00:40:42 | 日記
人間は、生物学的にみれば120歳まで生きられる、生き物であると

聞いたことがあります。

私たちが体験したことがない震災…人生の大先輩たちの言葉に

耳を傾けてみると…

96歳のジャーナリストむのたけじさんは「平凡な人間一人ずつが

動くしかない。みんなの苦しみ、悲しみはみんなの努力で

なくしていく。

喜び、希望はみんなで作る」と、言われています。

そうか、一人ではなくみんなで悲しみや苦しみを、喜びや

希望にかえていくことが出来るのか…

97歳の詩人、杉山平一さんが復興を祈り出した詩集は「希望」

だそうです。

その中の「いま」という詩の末尾の一節は「終わりはいつも

はじまりである。

人生にあるのは いつも今である。今だ」

むのさんと杉山さんは、個ではなくみんなで、この今を

生きて行くということを、言っているようです。

思えば、私たちの祖先は農耕民族

助け合い支え合って生きて来たその生き方は、私たちのDNAに

刻まれている筈…

そして、90歳の初女先生は

「今までは、お年寄りはお年寄り、若い人は若い人でかたまって

いましたが、こういうときだからこそ、つながっていくと、

お互いの良い処伝わっていくのではないでしょうか。

個々にやるとそこで完結してしまいますし、自分だけ守ろうと

していると、つながり合う事ができません。

繋がり合って、絆が結ばれていきます。みんなで力を合わせる

ことが大事です。出会いに感謝してください。

出会いは未来を開きます。

私たち一人ひとりは大きなことは何もできないけれど、

小さな事ならばできます。ひとりの小さな力が大勢集まれば

大きな変革をおこすとことができると、信じています。

私もそのようにしていきたいですし、始めています。

その気持ちを忘れずに、心をひとつに合わせて進んで

いきましょう。」

3人の人生の大先輩の言葉を読んでみると、何か進むべき道が

見えてくるような気がします。
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息子の一言

2012-01-15 22:58:34 | 日記
先日の夜中にやった初女先生の番組を、息子は観ていたようです。

朝、「お母さん、初女先生がテレビに出ていたよ。」と言うのです。

夜中に放送しても、観る人がいるのかなーと、思っていましたが

案外こんな近くにいました。

うちの子も、何か感じてくれたかしらと、密かに期待をしていたら

「お母さん、初女先生はよく人の話を聴くよ。

お母さんと全然違うじゃん。」と言われてしまいました。

確かに、私はよそ様の話は聞くけれど、息子や主人の話は最後まで

聞かないので、いつも最後まで聞いてから判断しなよと、

言われているのです。

初女先生の番組を観て息子は、「お母さんは、初女先生の

言っていること何にも分かってない!」と思ったようです。

いやー、子供に一本とられてしまいました。

今回はただの再放送ではなく、大林監督も出演して感想を

言われていました。

監督は「故郷に帰るというのは、自分に出会うということだ」と

言っていました。

初女先生に会いにイスキアに行くということは、本当の

(自分も忘れているような)自分に出会う事かもしれません。

おむすびがソウルフードであることを、監督も感じ

監督の言葉に置き換えてそのことを、語られていました。

私が5月にイスキアに行った帰りの飛行機の搭乗口で、

前に並んでいたのが、何と大林監督でした。

その時から、初女先生と大林監督は繋がって

いたのかしら…

おむすびは、やっぱり人と人を結ぶんだ!と思いました。

木更津では、どんなおむすびが結ばれるでしょうか…

     

       
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フクシマを福島に

2012-01-13 22:55:08 | 日記
仕事の帰り、商店街に何とか踏ん張っている唯一の本屋さんに

行きました。

辺見庸の「眼の海」が欲しかったのに、思った通り置いてなくて

それでも、何となく帰る気になれず…

やっぱり、福島が気になり、和合亮一の「詩ノ黙礼」と小出裕章さんの

「原発のウソ」を買ってしまいました。

家に帰って、テレビをつけると天気予報で「今日の放射線量」を

言ってました。

ふと、こんなことにも慣らされてしまうのかなー私たちは…と

思ってしまいました。

ある人が言ってました。

「私たちは、私達の国の真ん中に住めない処を作ってしまい、

難民を出してしまったと…」


福島をフクシマにしてしまった責任は、私には何もないと

言えるのだろうか…

私はこの事故が起こるまで、この狭い日本に原発が54基も

あるなんて知りませんでした。

小出さんが40年前に、原発は危険だと思った時には、

日本にはまだ3基しかなかったそうです。

原子力は「未来のエネルギー」「原子力の平和利用」

という言葉を前に、「原発反対」と声を大にして言って

こなかった…

小出さんは「起きてしまった過去は変えられませんが

未来は変えられます。これから生まれてくる子ども達に、

安全な環境を残して行きませんか。

皆さんの一人ひとりが「危険な原発はいらない」という

意思表示をして下さることを願ってます。と言っています。

私たちは、もう気づかなければいけない

黙っていることは黙認することになることに…

忘れてしまうことは、過ちを繰り返すことになることを…

フクシマを福島にしなければ…







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神様の計らい?

2012-01-12 11:22:00 | 日記
10日にBsで、「初女さんおむすび」の再々…放送がありました。

ブログでも紹介していたので、たくさん方が観て下さり、メールも

頂きました。

観ていると、イスキアを訪ねる人にかつての自分が重なり

心に重い荷物を抱え、イスキアを訪れたあの日が立ち上がって

きました。

その時、初女先生と撮った写真は息子を亡くしてから初めての

笑顔の写真でした。

私も先生もエプロン姿で、親子みたいと言われた写真です。

ビデオの中で、なおさんが「心にぽっかり空いた穴をうめてくれる

のではない、穴の空いた私をしっかり抱きしめてくれるんです」

と言っていましたが、初女先生の愛の深さをなおさんは一瞬にして

感じとっています。

イスキアを後にする、なおさんの後姿を見守る初女先生の

眼差し…

私たちは、先生のこの眼差しに見守られて来たのですね…

「苦しみを乗り越えた時に、恵みはやってくる」

先生のこの言葉が、静かに心に降りてきました。

初女先生の前でどれ程泣いたでしょうか…

そして、大きな苦しを乗り越えた時に、深い恵みが私を

包んでくれました。

苦しみを乗り越え歩きだし、初めて初女先生の講演会を

主催した時に、この番組が放映されました。

そして今回、森のこだまさんの講演会直前の放映…

まるで、神様の計らいのようです。

神様は、会わせたい人にはどんなことをしても会わせる!

というのを聞いたことがあります。

1月22日の木更津の講演会では、どんな出会いが待っている

でしょうか…

初女先生の「出会いは未来をひらく」という言葉が

今、私の心に広がっています。





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飛行機雲

2012-01-10 20:50:27 | 日記
昨日、木更津の空に飛行機雲を見ました。

一緒にいたこだまさんと、「あ!飛行機雲!」と言って空を

見上げていました。

一瞬のうちに、子どもの頃見た飛行機雲が重なり、見ているだけで

あの頃の心までもが、返って来るようでした。

私は、この飛行機雲は木更津近辺でだけ見えたのかと思っていました。

そしたら、今日「ローズマリーのポレポレ日記」ここを

を見たら、彼女もふる里で飛行機雲を見ていたのです。

あの飛行機雲は、限られた地域の人だけが見ていると思っていたのに…

山崎まさよしの「僕らはいつだって、同じ空を見ているのさ」と

いう歌は、本当にそうだったんだ!

空も心も繋がっているって思えたら、それだけで

大丈夫って思えるのです。

辛い時、悲しい時、空を見上げよう

だって、みんな同じ空を見ているのだもの

それだけで、もう繋がっているじゃない…


   「だれでも 空を飛べる

      風に守られて」
   
              晴佐久昌英

        (10日の日めくりカレンダーの言葉)
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おむすびからおむすびへ

2012-01-09 22:52:55 | 日記
今日は、森のこだまさんの処へ行ってきました。

遠いと感じる木更津も、横浜からバスで45分。

アクアラインの橋を渡ると、何だか世界が違って見えるのです。

空がとにかく広いのです。

高い建物がなく、丸ごと全部空って感じに感激してしまいました。

美味しいという肉まん屋さんに行くと、店頭に初女先生の講演会の

チラシが置いてあり、その上に何気なく先生の本がありました。

ここのおばさんが、あの三浦の時に先生の卆寿のお祝いのカステラ

を焼いて下さった方です。

「また、カステラ持っていこうか!」と言う笑顔のおばちゃんに

陽だまりのような、あたたかさを感じ嬉しくなりました。

こだまさん誘われて、今日は親子のためのお芝居を観に行ったの

ですが、会場のあちこちから「こだまさん、こだまさん」と

まるで森のこだまが返って来るように、声がかかるのです。

こだまさんの地道な活動の一端を見たような気がしました。

1月22日の森のこだま主催の講演会が、益々楽しみになりました。

1月10日は午前9時半と翌日の深夜1時と二回、Bsプレミアムで

「初女さんおむすび」が放映されます。

そして、22日は森のこだま主催「おむすびの祈り」です。

おむすびからおむすびへ…

初女先生との出会い、そして繋がりあう心を感じます。

新しい年の始め、初めの一歩を初女(さん)の一歩で

心を通わせ、スタートが切れそうで、今からわくわくして

います。

みなさーん、木更津へ来て下さーい!待ってまーす!


     






       



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人生は想定外

2012-01-08 12:24:09 | 日記
3・11の後、どれ程この「想定外」という言葉を耳にした

ことでしょう…

発信する方の「想定外だから無理もない」という意図が、刷りこみ

されるくらい聞かされ、その気にもさせられたが、三陸の津波は

過去に何度もあったし、福島原発については随分昔から

高木仁三郎さん達が警告を鳴らしていたのに、それを聴こうとも

せずに、こんな大惨事を起こし想定外とは…

想定外へのこだわりを心の中で燻ぶらせていた時、ふと人生もまた

想定外なのだと思えたのです。

子どもが親より先に逝ってしまうという私の人生は、まさに

想定外の極みでした。

でも、想定内の人生を送っている人は、いったいどれだけ

いるのでしょうか…

昨日私は、友達の息子さんが卒業制作した(日本映画学校)映画が

今村昌平賞を受賞し、その後再編集した

「Coming Out Story 」→ここを
を観に行きました。

トランスジェンダー(性別を越境して生きる人々)の高校教師を

追ったドキュメンタリー映画です。

私の人生で、そういうものは全くリンクすることではなかったので、

何の関心も有りませんでしたが、生まれた時から知っている友達の

息子の成長を見たくて行きました。

映画は、トランスジェンダーと気づいた(その時は男性)教師が

自分らしく生きて行くために、カミングアウトし、行動していく

姿を描いたものですが、その彼女の勇気ある行動に観ている側も

励まされるのですが、普通ならここで終わってしまう映画を

より深いものにしていたのは、この映画のスタッフの学生が

この映画を制作する中で、自分の忘れていた過去の記憶が

突然立ちはだかり、自分もトランスジェンダーであることに

気づくのです。

人生の想定外の出来ごとに、うろたえ苦しみもがく青年の姿に

この映画は、ある特定な人の問題としてではなく、人生の

想定外に遭遇した人間の問題として、観ている側に迫ってくる

のです。

そして、カミングアウトした教師は自分の人生の「想定外」を

受け容れ、前を向いて毅然として生きているのです。

この二人の姿に、自分の人生を重ね合わせて観てました。

卒業制作というレベルを超えた映画に、色々な意味で勇気を

もらいました。

人生の「想定外」が大きければ大きいほど、その人生は深くなる

ことを感じさせてくれる映画でした。


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なんか変

2012-01-06 22:14:38 | 日記
新年の市の広報に「おじいちゃん・おばあちゃんのための平成

子育て教室」というお知らせが出てました。

何だろうと思ったら、これから祖父になる人が対象と書いて

ありました。

これって、孫の接し方の講習会?

なんでこんなものが、開催されるのでしょうか…

おじいちゃん、おばあちゃんになるのに、そんなことが必要なの

かしら、生きて来た人生があるのですから、おじいちゃんや

おばあちゃんの大きな心で、ゆったりと孫を受けとめてあげれば

それでいいのではないでしょうか

なんか変?と思って新聞を読んでいたら、また又おかしなことが

でてました。

復縁専門「恋愛相談マスター」

始めて聞く言葉ですが、ネット上では有名な方とか…

その人は、給料の手取りが少なかったので、ネットの副業なら

出来ると始めたら、予想以上の反応があり、専用ブログを開き、

相談に応じているそうです。

(メールのみのコースで1週間2500円、電話相談も含むと1カ月

1万5000円)

その人自身は未婚で交際経験も少ないそうですが、親身な励ましが

相談者の心をつかんでいるそうです。

これを読んで驚きました。

失恋した時って、先ず一番親しい友達に話しませんか

会ったこともない人に、メールや電話でそんな話が出来ると

いうことが、私には不思議でなりません。

その方は「みんな不安を抱え、応援されたい、勇気づけられたいと

求めているんだと思う」と言っていました。

震災のあと、新聞でもテレビでも、「絆」という言葉を

聞かない日はありません。

これだけ「絆」と言われると、絆ってなに?と思ってしまう

ことがあります。

ネット上のこんな仕事が成立してしまう社会って、

変じゃないのかしら…

市の広報で、おじいちゃん・おばあちゃんの子育て教室を

募るなんて、変じゃないですか…
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母の心はすべてに

2012-01-05 22:23:09 | 日記
初女先生の新刊についてブログに書いたところ、お母さんの介護を

されている方から、素敵なコメントを頂きました。

介護も子育てに似ていると言うから、先生の本を読んでみようかと…

子どもはいない代わりに、母が色々経験させてくれているのかなと、

ちょこっと思えました。というコメントに嬉しくなりました。

私も子どもを授かり親になり、子育てしてみると子どもではなく、

自分が育てられているんだと、いろんな場面でよく感じていました。

ある人は、女性は子育てで自分を見つめる機会が与えられるから

成長するけれど、男性はそれがないから成長しないのよ。と

言っていた人がいましたが、子育てによって、親は子どもに

育てられるのかもしれません。

そして、親はいくつになっても子どもの成長と幸せをを願って

いるものです。

たとえ痴呆になって、子供に介護をしてもらっても…そしてそれは

もしかしたら子どもの(すっかり大人になっている)心を成長

させることになるのかもしれない…

大きな意味で、それも親の愛情なのかもしれませんね。

目の前のことに追われていると、とてもそんなふうには

考えらませんが…

男性にも、母性が必要だそうです。

初女先生は「母の心が希薄になっていると、どこへ行っても

うまくいきません。

反対に母の心で物事を行うと、どこも間違えません。

母の心はすべてに通じるのです。」と言われています。

人の一生の課題は「母の心」かもしれないと、初女先生の

本を読んで思えました。
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