~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

魂に 言葉が…

2012-01-20 17:26:08 | 日記
作家の藤本儀一さんのところに、東日本大震災のあとすぐに

新聞社から、阪神からどう見えたか という原稿の依頼がきた

そうです。

藤本氏が二日がかりで書いたのは、震災のことではなく、戦争中友達

6人と鉄橋を渡っていた時、グラマンの機銃掃射を浴び、先頭にいた

K君が、即死したことを書いたそうです。

藤本氏は、大津波もストロンチウムも阪神にはなかった。比較すら

できない。阪神の体験がそのまま東北の被災者に安らぎを与える

とは思えなかった。

ただ、大切な人を失った人達に伝えたかったので、

「人間、生きて行くためには、生きることを教えてくれた人を

思い出さなくてはいけません。」と、書いたそうです。

この言葉を目にした時、言葉がいきなり魂に飛び込んできました。

一人の私の周りに、どれだけ生きることを教えてくれた人が

いただろう…

そして、今もいる…

息子が亡くなった時、あの子はいのちを掛けて私に、生きるという

ことを、教えてくれていると思いました。

あの時、直感のように思ったことは、真実だったんですね。

人は一人では生きていない、亡くなった人達にも支えられ

導かれ生きているんですね。

初女先生が、亡くなった人を復活させてあげなくちゃと、言われて

いるのは、そういうことだったんですね。

今日は、ものすごく寒く、息子が生まれた年も寒い冬だったと

そんなことが、ふと思い出されました。

そして、その後に藤本氏のこの文章と出会ったのです。

明日は、天国の息子と共に初女先生に会いに行こう!

そして、私も「おむすびの祈り」を結ぼう…



コメント
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