~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

吉本ばななさんの言葉

2019-04-10 14:06:14 | 日記

今日の田口ランディさんのTwitterの言葉に納得!

立ち直りに必要なのは情報でも

ノウハウでもなく、心を許せる他者。

必ずしも友だちである必要はない。』

Kさんからまたお便りが届きました。

人は一人で生きている、故に支えてくれる

何かが必ず存在する!このことが心から

信じられる気がします。

Kさんから送られて来た吉本ばななさんの

言葉が、とても心に響くので少し長いですが

記してみたいと思います。

『生きていくということは、少しずつ汚れを

ためていくことかもしれない。

それでも、中年過ぎると経験をくぐり抜けて

強く優しくなり、だんだんきれいになって

いくものもある。

色々な人たちの若い時からの写真を見ると

だいたい20代~30代に暗く重い、余計なものを

一杯抱えた顔だ。

眉間のあたりに険があり、自分のことばっかり

考えている顔だ。

それが30代から40代になると、人によっては

まだ重い顔をしているのだが、大抵の人が

すっと抜けた顔になる。

ぱっと開けた顔、こだわりのない、

何かをぎゅっと握ってない顔だ。

きっとその顔はだんだんに、もっともっと

抜けていって、人は天にかえっていくのだろう。

自分の思い、自分の悲しさ、分かって欲しい気持ち

欲しい気持ち、そういうものを自分の中で

ぐっと解決して、自分だけを一番にしてない

時間が多くなればなるほど、その上で

自分というものに良く馴染み、

自分のダメなところも受け入れて、それなりに

自分を大事にしている時間を持っているほど

人はいい顔になる気がする。

いつか、もちろん私も死ぬだろう。

どれだけの小説を残したかでもなく、

どんなに有名になったかでもなく

少しでも抜けた顔で、あの美しい人みたいな

目をして、こだわりの分量をなるべくゼロに

して、去っていきたい、そう思う。

   吉本ばなな(人生の旅をゆく2)    』

コメント
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