桜の花ほど人の心を映す花は無いと思います。
今年の桜は、なぜか淋しく感じるのは、私の心の
あり様なのでしょうか…
先日、母に桜を見せたら「随分白っぽいね」と
言ってました。
日本の桜が、少しエネルギーが無くなって
きているのでしょうか。
春は旅立ちの季節でもあります。
息子も昨日この家から旅立って行きました。
家から10分の職場なのに、1時間半かかる
市街に引っ越しました。
息子が居なくなると、自分がどんなに子離れ
出来ていなかったかが、よく分かりました。
これまでも、いないことは年中でしたし
毎日帰りも遅く、いつ帰ったのかも分からない
状態でしたが、今はそれと全く違い
家の中が何とも言えず淋しくなったのです。
子供は旅立って行くものだから、慣れなくては…
初女さんの講演会を手伝っていた息子を見て
初女さんが「自然によく育っているね~」と
言って下さったことが思い出されます。
母が施設に入り、息子が家を出て…
今年の桜は、どんな満開の桜を見ても
何だか淋しく、私には映ります。
『桜は散っていって、また来年に向かって
いくんだよね。だから、「今年の桜は精一杯
咲いていて、とにかく皆を楽しませているなあ」
って嬉しく思うようになった。
力の限りに咲き誇る桜を見ながら、ぼくも皆に
楽しまれたり、喜ばれたりするような生き方を
してみたいなあ、そんな生き方ができたら
最高だなあ、なんて思ったんだ。
酒井雄哉(一日一生より)』