~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

幼子のような心でおむすびを…

2012-04-16 22:41:40 | 日記
今日は講演会の下見で、宿に行こうと予定していたのですが、

都合がつかない人がいて、日程を替えた為にぽっかり時間が

空きました。

そうしたら、なんの計らいでしょうか?朝、急に初女先生と

羽田で会えることになったのです。

長野の大鹿村での講演会を終えられ、高速バスで戻られた先生は

さぞやお疲れなのではと思っていると、私を見つけた先生は

優しい柔らかな笑顔でした。

一緒にお昼を食べた後で、空港のベンチに座って色々おしゃべり

していたときに、やっぱりおむすびの話しになりました。

私が「先生、おむすびって結び方かと思うけれど、本当は

ご飯の炊き方が大事なんですよね」というと、「そうなんだよ」と

先生が言われ、大鹿村ではお米を計るところから始めたと言われ

三浦の時もそこからだ!と思いました。

去年は研ぎ方からやったのですが、参加者はやはり結び方と

思っているので、そちらの方に集中していました。

先生のお話を聞いて「そうか、計り方からやるのか」と

思った時、初女先生が人の話を聴く時に、真っ白な気持ちで

聴くと言われていたように、子供がお母さんのやることを

じっと見るように、お米の計り方から研ぎ方、お米の給水など

幼子のような心でおむすびと向き合わなければと思いました。

大鹿村のおむすび講習会に参加した中学生は、家に帰って

お母さんに20分もおむすびの作り方の話をし、湯がいた

ほうれん草は手で絞らないんだよと、お母さんに教えた

そうです。

そんな話しの後で、「直さんところでは、お料理もするの」

と聞かれ、「したいけど…」とシドロモドロになってしまい

ました。

先生の方が私よりずっとパワフルで、「にんじんの白和えも同

大きさと言ってもなかなか同じに切れないんだよ。

ほうれん草を切るときは、包丁を押して切ってはだめなの

日本食が見直されているっていうけれど、基本が分かって

ないのよね」と…

初女お母さんの傍でお料理を習いたい!と思いました。

先生に弘前に帰ったら少しはゆっくりできるのですかと、聞くと

「すぐにイスキアにお客様が来るから、飛行機の中で献立

とかやること書いて、帰ったらお魚や野菜が届いているから

準備をしなくっちゃ…」

「人に任せても、10ある過程で1つでもちゃんとできないと

それは違ってきちゃうから、やっぱり自分でやらなくっちゃ」と

言われたのを聞いて、私は先生のお料理の美味しさは、先生の

食材に対しての、人に対しての誠実さにあるんだと思いました。

料理には、その人の生き方がでると先生は言われていました

ものね…

「疲れた」というお言葉は、一言もなく先生は帰っていかれ

ました。





コメント (2)
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