~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

子どもと「書」

2012-04-01 17:59:21 | 日記
金曜日、春休みの「書」の体験のお手伝いに行きました。

子ども達が、畳1畳ぐらいの紙に大きな筆で「書」を書くのです。

墨を含んだ筆の重さは、半端なものではありません。

5歳の漢字をを知らない、幼稚園生も参加していました。

子どもの凄さは、ひるまないことです。

大人は、大きな紙を前にして重たい筆を持った途端、怖気づくのに

子どもは、「重てえ~」なんて言いながら、へっちゃらなんです。

名前と書く字を言ってから書きだすのですが、元気のいい男の子が

「鈴木の鈴の字を書きます」と言って、勢いよく一画目に筆を

置いたら、まるで水溜まりに飛び込んだように墨が飛び散り

見ている人から「きゃー」と声が出るほどでしたが、本人は

平気で、画数の多い「鈴」を書き切ったのです。

全く子どものエネルギーには感服します。

その子の勢いが伝播して、みんなの字が堂々と元気いっぱいに

なって行きました。

赤ちゃんの弟がいる女の子は、最初に「弟」を書き、2回目は

「姉」と書きました。

真っ黒になった「姉」の字を見て、「線が見えない」と落胆

していましたが、私は「この子は、ちゃんと線を見ようと

していたんだ」と、逆に感動してしまいました。

やっぱり、子供はどの子もきらめくものをもっている!

大人がいくら頑張っての太刀打ちできないなーと、やる度に

子どもに感動と刺激をもらいます。

先生が「他の人の作品も見て下さい」と言われ、皆で

見て廻った時、一人にお母さんが漢字の読み方を一つひとつ

教えているのです。

私は「あ~親って余計なことするな~」と、がっかりして

しまいました。

「感じること」が大切なのに…

子ども達のきらめきを、大人がいつの間にか曇らせて

しまっているんですね。

子ども達の筆との最初の出会いが、「お習字」というのも

すごく残念です。

内なるエネルギーの躍動を書く「書」に出会ってもらえたら!

と、心から思います。

お習字の時間が大嫌いだった私としては、子供の頃に「書」に

出会っていれば…なんてこの歳になって思うのです。

いつか、子供たちの迫力に負けない「創」を書きたい!です。

コメント (2)
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