猫ひろしさん

31日の土曜日、家族で赤坂に行った帰り、主人が赤坂サカスに

寄って見ようかと言い、行くとすごい人が出ているので、何かと

思ったら、テレビの番組の中で芸能人達がＴＢＳの周りを走ると

いうのです。

カンボジア代表でオリンピックに出る、猫ひろしさんも走ると聞き

猫ちゃんの走り見てみようかと、私たちも沿道に並びました。

すぐに走ると言っていたのに、40分近く待ってやっと始まり

この寒い中、走るなんて仕事とはいえ大変だなと思い観てました。

ハンデのある人から、スタートを切るので、猫ちゃんは当然のこと

一番最後のスタート

待ちに待った、猫ひろしを目の前で見た時、私が驚いたのは

彼があまりにも小さかったことです。

確かに、テレビで観ていても小さいけれど、実際の猫ひろしは

想像以上に小さかったのです。

小学生のようでした。

猫ひろしが、カンボジア国籍をとって、オリンピック出場を

決めた時、マスコミはそこまでしてオリンピックに出ることに

カンボジアに人からも反感がでるのではないかと、言ってました。

私も、マスコミと同じように思っていましたが、目の前を

通り過ぎた、小さい猫ちゃんを観て、あの身長で、あの足で

猫ちゃんがオリンピック目指したということは、すごいことだと

思ったし、猫ちゃんがどんなに努力を重ねたことかと…

猫ちゃんはテレビで「ニャー」と明るくおどけているけれど

ここに至るまで、子供の時からきっとたくさんの辛い嫌な思いを

してきただろうな、と思いました。

もしも、猫ちゃんが普通の身長だったら、ただのマラソン好きの

大人で、オリンピックを目指すなんてことはなかっただろうなと

思った時、自分は猫ひろしのことを何も知らず、マスコミが

言っていたように思っていたことが恥ずかしくなりました。

初女先生なら、絶対にこんなふうに人を見ないでしょう。

その人をそのまま受け入れる筈です。

猫ちゃんの走りは、真剣そのものでした。

私は猫ちゃんの小ささを知り、そしてその猫ちゃんの大きさを

知りました。