IHIのグループ会社であるIHIエアロスペースが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に提出した「イプシロンロケットの国際競争力を強化するための開発及び打上げ輸送サービス事業の実施」に関する技術提案に対し、このたび、JAXAから事業者として選定された。
IHIエアロスペースは,現在運用中のイプシロンロケットの機体システムの開発・製造を担当するとともに,4号機からは,従来JAXAが行っていたロケットの全製造工程の管理などの業務を担う製造プライムメーカーとしてプログラムに携わってきた。
イプシロンロケットは、小型衛星の需要拡大および多様化に対応していくために、組立・点検などの運用を効率化し、コンパクトな打ち上げシステムを実現するために開発されたロケット。M-VロケットやH-ⅡAロケットの固体ロケットブースタ(SRB-A)など、日本で培われた固体燃料ロケット技術が適用されている。
今後、イプシロンロケットの国際競争力強化のため、現在開発が行われているH3ロケットとのシナジー対応およびコスト低減を考慮し、JAXAとともに設計を進めていく。