宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、超小型月探査機「OMOTENASHI(オモテナシ)」について、ロケットから分離された以降、11月22日(火)2時00分(日本時間)までに通信が確立できず、月着陸に必要な月着陸マヌーバ(DV2)運用の実施ができないと判断したと発表した。
目的の一つである月面着陸を果たすことはできないが、探査機航行中に実施可能なもう一つのミッションである、地球磁気圏外での放射線環境測定のほか、月面着陸以外の技術実証を目指し、引き続き復旧作業を実施することを明らかにした。
また、宇宙科学研究所宇宙科学プログラムディレクタをチーム長とした対策チーム「OMOTENASHI運用異常対策チーム」を11月22日付で設置し、第1回の会合を開催した。同チームにおいて、原因究明、今後の対応及び超小型衛星開発分野の知見等の取りまとめを行っていく予定としている。