●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●アイスペースのHAKUTO-R、宇宙空間において月着陸船に搭載したカメラでの地球の撮影に成功

2022-12-16 11:35:07 | 天体観測施設

 アイスペースは、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1において、ミッションコントロールセンター(管制室)からランダーの安定した運用を行っており、このたびランダー(月着陸船)に搭載したカメラによる地球の撮影、画像の取得に成功した。

 カメラはランダーの天面に設置しており、今後もミッション運用中に計画に沿って撮影を行う。

 顧客の荷物(ペイロード)を月へ輸送する月面輸送サービスと並んで、月面データサービスはiアイスペースの重要な収益の柱となることが期待されている。

 アイスペースは、中期的に多様な月のデータ(画像データ、環境データ、テレメトリ、資源情報など)を収集し加工した上で顧客に提供し、月面開発に役立ててもらうことを計画している、アイスペース所有のカメラで撮影したデータが管制室で取得できたことは、将来の月面データサービス確立に向けた記念すべき第一歩と言える。

 また技術的観点からも大きなマイルストーンと捉えており、同画像データの撮影に当たっては、宇宙環境に耐える光学カメラの自社開発に加え、カメラを目標物に向ける姿勢制御や画像データを地球に送信する通信など、多くのランダー自身の技術要素も関わっている。

 また、ペイロードのひとつである、カナダ宇宙庁によるLEAPの一つに採択されたCanadensys社のカメラが撮影した画像の取得にも成功した。同社のカメラはランダーの外部側面に搭載されており、今後もミッション運用中に計画に沿って撮影を行う。

 ランダーは2022年12月14日16時(日本時間)時点で地球から約44万kmの地点を航行しており、既に月軌道を一度通り過ぎた。ミッション1で輸送する顧客ペイロードについては現在一つずつ確認作業を行っており、一部については確認作業が完了している。全て完了次第、Success3の完了として改めて発表する。

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