赤い靴日記  (子宮頸がん ステージ3bから20年)

がんで来てくれた方は、カテゴリーから「がんで来てくれた貴女へ」をクリック、
直接メールはメッセージをクリックしてね。

『アルゼンチンババア』

2010-05-05 09:31:15 | 映画
『アルゼンチンババア』

2007年 日本

監督 長尾直樹
出演 ユリ  鈴木京香
   みつこ 堀北真希
   父   役所広司

街の外れの野原の真ん中に、アルゼンチンババアと言われる女の人が住んでいた。昔はタンゴやラテン語を教えていたらしいけれど、一風変わっていて、子供たちには魔女のような存在に見られていた。
みつ子が高校生の時、母が病気で亡くなり、ショックで父はその日から行方をくらましてしまう、ところが半年後、ユリと同居していることが発覚し、みつこは取り戻そうと乗り込んでいく。
母の死を受け止められない父と、血を吐いている母を見て「もういい、早く死んで。」と思ってしまったことを悔いているみつ子。二人が向き合うまでの時間にユリがいた。
そして、ユリは子供を産んで死んでしまう。みつこと父はその子と一緒にまた新しい生活を始める。


みつこが母にたいして、「もういい、早く死んで。」と思ったことをずっと悔んでいた気持ち。辛かっただろうな。人は何かしら後悔しながら生きているのだと思う。それを一人で抱えなくてはいけないのが辛い。だれかに共感してもらえて、その痛みを少しずつ取り除いて、もしくはその痛みを分かち合いながら忘れて、乗り越えて行けるものだと思う。

だれかに話しても理解されないと、だんだん打ち明けること自体ためらってしまいがちになる。それじゃぁなんの解決にもならなくて、かえって自分で抱え込むことになってしまうのだけれど、話して理解されなかった時の重苦しさを思い返すと、もう二度と人には言うまいとかたくなになってしまう。

でも、それは避けたい。もなみ自身もそうだけど。もなみのとことに来る人にもそうであって欲しい。痛みはわかちあおう。自分と違う考えであっても、自分にとっては何でもない取るに足らない痛みや後悔であっても、その人にとっては辛いことなんです。

もし、心に痛いことが残っていたら、もなみに話して欲しい。
その痛み 抱え込まないでね。

映画からずいぶん離れてしまったかな。
アルゼンチンババアは、そういう方向ではなく、ユリが父を癒しつつみつこも受け入れていくというお話でした。

しかし、アルゼンチンババアは夏木マリのほうがいいんじゃない?
鈴木京香 若過ぎ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« お義母さん | トップ | 『アリス・イン・ワンダーラ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事