ももすけの日記

品良きは背筋伸びたる夏帽子
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

子育て

2004年02月08日 14時12分00秒 | 日記
今、ラジオで子育てのことを言っていました。

5年生の子どもが髪の毛を自分で抜くようになって、それから不登校が始まった。お父さんが単身赴任で、お母さんがパート勤めを始めた、という状況だそうな。

それを聞いていて、ぼくのおかあさんは胸が締め付けられそうに苦しくなってきました。
ぼくのおねいちゃんは6年生のとき同じように髪の毛を抜き出していました。前髪をおでこのほうが禿げ上がりそうになるくらい。その頃から、おかあさんには反抗的でした。
中学1年のとき、ふとしたきっかけで不登校になり(本人は勉強が嫌いだったから、と後になって言っていますが、、)でも、4ヶ月ほどで登校できるようになりました。

それから、長い道のりがまだ続いています。
ぼくんちはおとうさんは単身赴任ではなかったけれど、いつも”母子家庭”でした。
女の人は子どもを産むと強くなる、っていうけど、ぼくのおかあさんは子どもを産んでも強くなれなくって、だめなお母さんでした。さびしがりやで、いまでもこどもなのです。
おねいちゃんをいろいろな病院や診療所に連れて行ったり、自分でもいろいろな本を読んだりしました。
その本のなかに”子育てで失敗しても自分を責めてはいけません”と書いてありました。そういう類の本には、そのような事が書いてあります。単純なおかあさんはますます自信を持ってしまっていたのです。私はできる限りのことをしているんだ、って。

でも、おねいちゃんは”やさしいお母さん”がよかったんだよね。じっと、いっしょにいるだけでよかったんだよね。ごめんね、おねいちゃん。ただ、おろおろ、じっと、抱きしめていればよかったのかもしれない、って今ごろわかってきたんだよ。
今はもう大きくなったんだから、これからのことを考えなさいよー、っていつもおかあさんは言うけれど。そりゃそうでしょう、おねいちゃんはおねいちゃんしか、自分の人生を歩く人はいないのだから*(メガホン)*