ももんがのつぶやき

ミニチュアダックス3わんこ+居候の1わんこが家族のももんがの独り事。

たばさ、病院へ

2008年08月24日 17時32分33秒 | 病気,ケア
リハも無くクラスも無い今日こそ、病院に行くチャンスと思ったのに朝起きたら、雨、、、。

今日行きたい病院は、電車で15分なのだけれど、駅から遠い。
おまけに自宅から駅までも雨なので歩いて行くと20分はかかる。

気持ちブルーが入るし、よけいな荷物の傘が増えるけれど仕方ない。


たばさは自分だけがお出かけ~と思っているらしく嬉しくて仕方ない様子。
電車に乗るのは久しぶり。
バッグにちょこんとおさまって大人しい事。
普段と違うからか、緊張していたのか、一度も声を出さなかった。




駅のホームでバッグから顔を出して外の様子に興味津々なたばさ。


病院は今年の4月にリニューアルしていて4階建てのビル全体が専門の病院になってい
『ひゃ~。おっきくなってる』とびっくりしました。



2階が受付&診療室(7つもある)なのだけれど、1階には、飼い主さんに宛てた色んなサービスの案内があった。



3階は、手術室と歯科処置室、運動場やペットホテルがあった。
4階は会議室
5階は入院患畜用のドッグランになっていた。

同じビル内にあったトリミング室は道路を隔てた相向かいに独立した建物に移っていた。

ここの院長先生は『歯』の専門で著書も書いている。
まさか、歯でお世話になろうとは思ってもいなかった。

時間をかけてやって来たのに、、なんと院長先生は海外研修のため不在だった。

しかし、せっかく来たのだからと、他の先生に診療をお願いすることにした。


結果は、私も思っていた通り。

『全身麻酔で歯石除去の手術。ぐらついている歯は抜糸するか、残すかは麻酔してレントゲンをかけてみないと今は診断できない』
と言う事だった。

たばさは発作がある為、出来れば、全身麻酔は避けたい。
でも、このまま、ほっておくわけにも行かない。

担当してくれた先生は、たばさの発作の事を聞いた上で、ここ2年頻繁に発作を起こしているのではないから心配ないと言う。
麻酔も慎重にやるから大丈夫だと言う。
何だか、あまりにも簡単に言うので、余計に心配になった。

結局、歯磨きしても歯石を根本からやっつけないと治療にならない事は私もよくわかっている。
ぐらついている歯も、もしかしたら残せないかな、、、との危惧もあるし、もうそうだとしても仕方ない。
見た目よりも健康第一だもの。

結局、今日はお薬を出してもらって、手術の事を考える、、、と言う事で病院をあとした。
次回は手術の決心がついたら、電話で連絡。

歯石除去の手術はした方がいいのはわかっているのだけれど、問題はそれに伴う麻酔の危険だ。

確かに、麻酔の前には検査をしっかりしてくれると言うのだけれど、絶対の保障はない。
そして、手術を決心したら、あの嫌~~な、誓約書みたいな紙にサインさせられるんだよね。

決めるのは自分だけれど、だからこそ、怖い。


緊急でない限り手術だけは避けたいと思っているので暫くは歯磨きでのプラークコントロールとお薬で炎症を抑えてみるしか無いかな。

幸いにも未だたばさはフードを食べるのに痛みはないみたい。
歯は目や頭に近いので、酷い症状だと目のしたなどに腫れが出ちゃうんだって。

いただいたお薬。




手術の決心が出来るまで、この薬と歯磨きで進行を食い止められますように。

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19 コメント

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経験犬の飼い主です。 (みなみ)
2008-08-24 18:56:55
こんばんは、コメントはお久しぶりです。
エルミナはスケーリングも歯髄炎も経験済み(数回)なので、
経験犬の飼い主からの意見を書きますね。(^-^;A

歯垢の付きやすさは、ヨダレの粘りに比例するそうです。
サラサラしたヨダレのコは、特にケアをしなくてもそれほど
歯垢は付かないのに、粘着質のヨダレのコは放っておくと
どんどん酷くなる(犬の歯垢が歯石化するのは、48時間後!と
いう説があるほど。)結果歯周病に至る…とのことでした。

エルミナは数年に一度のペースで歯髄炎他にかかっていて、
一番重症だった時には眼の下に穴が開きました。
今年の春先にも手術をしたので、記事をリンクしておきますね。
http://minamiya.livedoor.biz/archives/2008-04.html?p=3#20080405
(エルミナ、来週手術です。)

ボルゾイも麻酔に弱い犬で、初めて全身麻酔をかけた時は
飼い主の方がドキドキでしたけどね。(^-^;A
有り難いことに先生が麻酔医の免許をお持ちなのと、
犬種的な特性を良くご存知のおかげで、危険性の高い
気道からの吸引ではなく、量の加減が出来る注射での麻酔
(なので、醒めるのも早い。)でかけてもらってます。
全身麻酔が怖いのは麻酔をかけることそのものでなく、
担当医が麻酔に馴れていない(加減が分からない。)ことで、
必要以上に多量の麻酔を使ってしまう場合だそうです。
このあたりは執刀なさる先生と、納得出来るまで話し合い
なさることをお奨めします。
(麻酔については、mixiのボルコミュのゆぎさんのお話が
参考になりますので、リンクしておきますね。)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=22747551&comm_id=98368

それから手術をせずに歯のグラつきを緩和したい場合、
液体のプロポリスを歯茎に垂らす(歯ブラシにつけ、
ブラッシングするともっと効果的かも。)そうです。
これでシニアの柴犬の歯のグラつきがなおったという、
掲示板の書き込みがありました。
http://www.kenko.com/product/item/itm_6621887072.html
(ペット用の液体プロポリス)

後は…、自分で歯石を落とせるサンドペーパー▼とか。(^-^;A
http://www.fushimiwashi.jp/wanko/
(ワンコ歯石トルン)

私はスケーラーまで買ったけれど、小型犬の歯石には
100均の精密機器用ドライバーセットがお奨めだそうです。
お試しください。

(わ、めちゃくちゃ長くなってしまった。ごめんなさい!)
返信する
みなみさんへ (ももんが)
2008-08-25 00:23:01
コメントありがとうございます。
エルミナちゃんの経験談、とても参考になります。
麻酔の事もあり、まだ手術の決心がつきませんが、、、もう少し考えてみようかと思ってます。
サラサラしたよだれの子は、歯垢がつきにくいってよくわかります。
うちでは、むぎが7歳にも関わらずしかも歯磨きを殆どしてないのに、綺麗な歯です。
反対にたばさ、ギズモはあっという間に歯垢がついちゃって、、、。
ギズモは歯石除去したのに、飼い主がポケ~ッとしていたらもう既についてました。

液体プロポリス、興味ありです。もしも手術をしない場合少しでも良い状態にもっていけたらな、と思ってます。

ドライバーセット、チェックしてみますね。
本当にありがとうございます。
返信する
Unknown (nina)
2008-08-25 22:08:26
こんばんは、はじめまして。
misakoさんからSOSをうけて、ちょっとだけアドバイスを書かせていただきました、歯周病医(人間w)のninaです。

犬の全身管理についてはまったくもってシロウトなのですが、歯周病は人間も犬も変わらないのでそちらのほうのアドバイスは可能な限りさせていただけると思います(;゜∀゜)=3

まず、歯石が病原性がないこと、歯石を取ることと歯周病の治癒には関連性がないことは、もう20~30年まえから世界的に信頼できるレベルの論文で言われていることです。
これは、ちょっと勉強したことのある歯科衛生士なら必ず知っていること。
昨日も師匠に聞いたのですが、歯石の上に新たに骨ができることもあるんだよ~、ということです。
歯石を取るメリットは、プラークコントロールしやすいことと、再発したときに緩慢に進むこと。それだけの違いだよ、と。

しかし、歯科医師となるとちょっと事情が違いまして…
歯科医師の中にも、というか多くの歯科医師は、歯石を取ること=歯周病の治療といまだにカンチガイしている人が多うございます。恥ずかしい限りです。
もしくは、保険治療の流れに沿うと歯石除去をやらざるを得ない(しないと報酬がもらえない、架空請求になってしまう)という気持ちも確かにあります。保険治療のシステム自体が矛盾だらけなのでございます。
ですので、そんな歯科医師たちが「歯石は取った方がいい」とささやき続けるので、一般の方々にも間違った知識が蔓延しているのです。

あたしが言いたいのは、たばさちゃんの場合、歯石を取ったからといって歯周病が治るわけではないですよ、ということです。
逆にそこまで歯が移動しているのなら、安易に歯石を取ってしまうと歯が持たなくなる可能性もあります。歯石が歯を固定しているのです。

あたしの患者さんも、歯石なんて取らなくても歯周病は改善します。
だいたい、歯石を取っても中等度以上の歯周病は元通りの状態にならない病気なので、進行をストップできるというのがゴールになるのです。


misakoさんのメールにもお書きしましたが、プラークコントロールが唯一の治療方法です。
薬でも、歯石除去でもありません。
ですのでいま一生懸命がんばって歯磨きをされているももんがさんは、歯周病の治療をわんちゃんたちに施してあげてるのです。
すばらしいです。

毎日100%磨く必要はありません。
リスクの高い所を優先に、継続することが大事です。
ですので、最初にはりきりすぎちゃって息切れしやしないか心配です(´▽`)

リスクの高い全麻をしてみるよりも、ももんがさんの毎日の歯磨きのほうがずっとずっとずっと治療になるんですよ!
歯石にこだわらずに、ばい菌が悪者なんですから、ばい菌を毎日できるだけ落としてあげてください。
大変だと思います。
どうかももんがさんも、ご自身のお体も大切にされてくださいね。
返信する
ご無沙汰しております (クルエラ)
2008-08-25 22:09:51
たばさちゃんがなぜ病院?と思ったら、歯が原因だったんですね…。
自分は全然フラニーの歯磨きをしていないので、
ドキッとしました(汗)。
全身麻酔をかけるのは、心配ですよね。
あの誓約書、ほんと嫌~ですもの。
結局は、何があっても知りませんみたいな…。
でも、手術しなければよくならないのであれば、
しないわけにはいかないし…。
たばさちゃんの事を一番考えているのはももんがさんですから、
ももんがさんが決めた方法が、たばさちゃんにはベストの方法なんだと思います。
返信する
ninaさんへ (ももんが)
2008-08-26 04:47:29
ご訪問&コメントありがとうございます。
misakoさんからninaさんのアドバイスをメールして頂きました。
お礼が言えずにいてすみません。
ここにカキコして頂きレスでお礼が言えて嬉しいです、本当にありがとうございます。

>多くの歯科医師は、歯石を取ること=歯周病の治療といまだにカンチガイしている人が多うございます

私もそう思っていました。ただ今、自分も歯の治療中ですが、検診の後はからなずお掃除の歯石除去をします。

でも、
>歯石を取るメリットは、プラークコントロールしやすいことと、再発したときに緩慢に進むこと。それだけの違い

との事ですので、悪い事でもなさそうですね。
が、、、歯石が病原性がないこと、歯石を取ることと歯周病の治癒には関連性がないこと、、、、
これは、初めてお聞きしました。
歯石をとっても歯周病が治るわけではないのですね。


毎晩、今後のたばさの治療をどうするか、悩んで答が出ないのですが、昨日訪れた病院では手術で歯石を取りそして治療、、と薦められましたが、いくら麻酔の心配は殆どないと言われてもやはり怖いのが正直な所です。
歯の専門の院長先生不在で他の先生に診て頂いたのですが、、、、もう一度院長先生に見て貰うべきか、考えてますがきっと同じだと思うのです。
ならば、決心出来るまで,進行を少しでも食い止めるのは歯磨きしかないかと、素人考えですが、頑張ってみました。

ninaさんの
>リスクの高い全麻をしてみるよりも、ももんがさんの毎日の歯磨きのほうがずっとずっとずっと治療になるんですよ!

このお言葉にどんなに救われたか。ありがとうございます。
進行してしまった歯は元には戻らないけれど、これ以上悪化しないでくれたら、と願うばかりです。
頑張り過ぎないように、たばさの様子を見て毎日コツコツやるようにしたいと思います。


ところで1つ質問です。
歯磨きをしていたら、たばさの歯石が何だか浮いて来て取れそうな感じになって来てるのと、歯石までは行かないけれど黄色く変色している部分が薄くなってきました。
このまま歯磨きしていていいのでしょうか?
歯石は取れたら取れちゃった方が良いのかな?
実は、犬歯の上の方にガッツリと歯石があったのですが以前カリカリとしてとった事もあります。昨日の先生は素人が無理に歯石を取る事は良くないとちょっと叱られました。

それから、もう1つ、
私が昨日行った病院の院長先生の記事をサイトで見つけました。
もし時間があったら、見て頂きたいのですが、、、

「あなたの愛犬,歯は大丈夫?」と言う記事のなかの藤田先生がそうなのですが、、、。
http://allabout.co.jp/pet/dog/closeup/CU20030120/
正直、申し上げて私にはどう判断していいやらわかりかねています。
今は、コツコツ歯磨きを頑張るしかないな、と思ってます.が、反面、先生に見て頂いて、麻酔のリスク覚悟で治療した方が良いのか、、、?
と、ちょっと不安です。

私の見た限りたばさは手術になったら抜糸になると思います。
他の歯が悪くなる前の予防なら仕方ないですが、もしかしたら骨も削るくらい悪いのではないか?と不安が大きくなってます。

初対面で色んな事を相談してしまい申し訳ないです。


返信する
クルエラさんへ (ももんが)
2008-08-26 04:52:34
コチラこそご無沙汰してしまいすみません。
フラニーちゃんの歯は大丈夫ですか?
我が家ではむぎは母の所で育って一度も歯磨きなぞ、した事もなく今、7歳になりましたが、歯石もなく丈夫な歯です。
わんこも個体差があるんですよね。きっと。
昔のわんこは歯磨きなぞしなかったものね。
私はたばさは発作があるから麻酔だけは急を要する場合以外はしたくない、と思っていたにも関わらず、歯磨きをさぼってこんな結果を招いちゃいました。
ったく駄目な飼い主です。

出来れば、麻酔は避けたいので、今は出来る事だけはやろうと思います。それでも、駄目ならまた必死で考えます。

たばさに最善の方法が見つかりますように。
返信する
Unknown (nina)
2008-08-26 11:21:18
お返事ありがとうございます(゜∀゜)
ワンコの場合、飼い主さんの知識が最も大切だ、ということはmisakoさんに教えられました。あの人にはほんとに頭が下がります。
ももんがさんもこれを機会にぜひ歯周病の専門知識をつけられてください。それがたばさちゃんを守るもっとも強力な方法だと信じます。

あたしが知っている範囲でお応えしますね。
まず、歯周病の論文の多くは動物実験、主にビーグルやラットを使った動物実験によるものです。(あたしは動物実験反対派ですが)
歯周組織に大きな違いはないので、人道上できないことを動物を使ってやります。ですので、あたしが知っている人間用の知識はわんちゃんにも応用できると思います。


次に基礎知識編です。

歯石を取りすぎることは良くないことです。
何度も何度も通院のたびに歯石を取ると、その都度歯に傷がついてしまいます。

最も良いのは、まず「なぜ歯石がついたのか(答えはプラークコントロールの不足で、磨き残しのプラークが石灰化したから)」これを理解して、その上でプラークコントロールを上達させ、プラークが溜まらないようになってから歯石を取るのです。

そうすれば、どうしても歯にダメージを与えてしまう歯石除去という処置は1回で済みます。


炎症はプラークコントロールで落ち着きます。
表面の炎症はわりかし早く落ち着きますが、深部の炎症は長期間かかるでしょう。それでも基本は、ばい菌のコントロールです。
歯石除去も真の意味はプラークコントロールのほんの一部という位置づけなのです。

もし炎症があるうちに歯石を取るとどうなるか。
出血が多く、正確な処置はできないでしょう。
歯肉退縮(歯ぐきが下がること)が激しく起こり、治りが悪いでしょう。
炎症がある歯の歯石除去は必ず歯ぐきに傷をつけます。炎症がある=プラークコントロールができていないということなので、術後の傷から細菌感染が起こる可能性があり、やはり治りが悪いでしょう。

うちではプラークコントロールができるようにならないと、歯石は取りません。
炎症がある、再付着の可能性があるのに、歯石を取ってしまうのはまったく意味が無いどころか、先にも述べたように害があるからです。


というわけで、もし歯石を取るならば、たばさちゃんもまだ安定してプラークコントロールができてない、もしくは歯肉に炎症がある状態でムリヤリ歯石を取るのはやめたほうがいいです。


質問コーナーです。

>歯磨きをしていたら、たばさの歯石が何だか浮いて来て取れそうな感じになって来てるのと、歯石までは行かないけれど黄色く変色している部分が薄くなってきました。
このまま歯磨きしていていいのでしょうか?

いいですよ(゜∀゜)
歯磨きをしちゃダメなのは、手術後だけです。
歯石はがんばって歯磨きし続けていると、ぽろぽろ取れることがあります。
それはもっともダメージの少ない歯石除去です!

>歯石までは行かないけれど黄色く変色している部分

これは固くなったプラークでしょうか。
爪でこすってみて取れるようでしたら間違いありません。
じゃ、プラークなので、もちろん取ってOKです。

歯ブラシだけが清掃用具じゃないですよ!?(´∀`)
荒いガーゼなんかも、固くなったプラークを落とすには歯ブラシより適しています。
ガーゼを指に巻き付けてこするだけですから、歯ブラシのような固くて違和感のあるものを突っ込まれるより、わんちゃんにとってもガーゼのほうがストレスが無くていいかもしれません。

>実は、犬歯の上の方にガッツリと歯石があったのですが以前カリカリとしてとった事もあります。昨日の先生は素人が無理に歯石を取る事は良くないとちょっと叱られました。

条件によると思います。

歯ぐきより上についた歯石除去は、素人でも誰でもできます。
問題なのは、保定ではないでしょうか。
誰か(できればトリマーさんとか、保定ができる人)に協力してもらい、動けない状態ならば、大丈夫ですよ。
確かに刃物を使うので、動くと危険ですからね。

ちなみにあたしは一人でこりこりやります。
うちのくらたんも歯石がつきやすいので、磨いててもついちゃう所があるんです(最も奥の歯)
保定は上手くできませんが(汗)、歯石除去のほうは一応プロですので…
返信する
Unknown (nina)
2008-08-26 12:24:18
>あなたの愛犬,歯は大丈夫?」と言う記事のなかの藤田先生がそうなのですが、、、。

拝見いたしました。

専門医の立場から、ご意見したいと思います。

>歯周病菌やその毒素は炎症をおこした歯肉や歯周ポケットから血管に入って心臓や腎臓、はては肝臓や肺にまでたどり着き、内臓をむしばむこともあります。

人間で言うと、まだこれは未確認の情報です。
可能性は否定できないが、確定ではない、という状況です(2008年現在)
権威ある(って言ったらへんな言い回しですがw)反対意見もある、という状況なのです。

糖尿病・喫煙が歯周病を悪化させる、歯周病が早期低体重児出産関連がある、ということは確定情報です。
しかしそのどちらもたばさちゃんに関係があるか…?
もしどなたかがたばこを吸われていて、副流煙が部屋に…ということがあれば、それは歯周病の進行を早める確実なリスクにはなります。


歯周病だと全身に悪いことが起きるかもよ~と、そうやって患者さんを脅すのは、あたしは好きじゃありません。
もし確定情報になったら、もちろんお伝えしますが…。


>抗生物質やクスリを使った治療もあるにはありますがあまり効果はなく、

OKです。

>やはり外科的な治療に頼ることが多いとか。

疑問です。
その前にやらなきゃいけないことがあると思います。
プラークコントロールですが。

>スケーリングをやると歯のセメント質がガチャガチャになりますから、ルートプレーニングという手法でそれを滑らかにしてあげなくてはいけません。

これが先ほどお話しした、「何度も何度も通院のたびに歯石を取ると、その都度歯に傷がついてしまいます。」という状態です。
好ましくありません。
ルートプレーニングは昔の技術です。
ルートプレーニングが必要になるようなスケーリングをやるからダメなんですが…。
上手にスケーリング、つまり歯石除去すれば、ルートプレーニングは必要ありません。セメント質まで取っちゃうから…ぶつぶつ。セメント質は取っちゃダメなんです。
とにかく、歯に傷をつけないように歯石だけをはじくように取るのが、正しいスケーリング手技です。

>炎症を抑える抗生物質の軟膏を入れていきます。

スケーリング後に抗生剤などは入れません。
抗生剤を歯周ポケットに挿入するのは、急性炎症が起きているときだけです。(歯ぐきがボンボンに腫れて、痛みがあり、腫れたり膿が出ているとき)
それ以外の時に入れても意味がない、と製薬会社も言っているはずです。もちろん文献もあります。
それに、急性炎症のあるときは、歯ぐきの中の歯石除去は禁忌です。


>ということは表面の歯垢歯石だけを取っても駄目

ダメじゃないです。
ダメは間違い。

>表面だけをきれいにして「これで大丈夫」と帰す獣医さんがいますが、それではすぐに元に戻ってしまうんですね。

獣医さんに行ったときだけキレイになってるんだったら、1年のうち、きれいな日は何日あるでしょう?
歯周病は毎日進みます。
獣医さんが「いつもキレイにしてないと再発しますよ」と言わないから、飼い主がいつもキレイにしてあげないから、です…。

>抜歯をすれば歯周病は完全に治ります。

そりゃそうです。OK。

>歯が治っても歯を支えている歯槽骨が炎症を起こしちゃってるケース。

??
ちょっと理解できない文章です。

>そうした深部も一緒に削り落としてあげないといけない。

えーーー?
え、え、え?

>歯を抜いても、その穴が細菌の巣だったりすると、いつまでたっても治りません。そこで器具を使ってチャカチャカ掻爬します。

それは、骨を触っているのではなくて、炎症のある歯肉を除去しているのですが…

>また炎症を起こしていそうなところは、骨まで取っちゃいます。

取っちゃいません。

骨に炎症がある、というのは歯周病ではありえません。

難しい話になるかもしれないですが…。
歯周病で骨が解けるのは、骨に炎症があるからでは断じてありません。
軟組織(歯ぐきや歯根膜)の炎症を避けるため、骨が自衛行動を起こして、溶けて逃げているのです。
本当にこれは体の自衛の仕組みです。
骨に炎症が起こったら、相当大変です。
軟組織と歯なら、まだそんなに大変じゃない。軟組織は治りも早いし。
だから、骨に炎症が移らないように、細菌から体を守るために、被害を最小限にとどめるために、歯を犠牲にしてでも骨は溶けてくれているのです。

顕微鏡で病理像(病気のある所を取ってきて見る)を確認するとよく分かるのですが、歯周病の場合、軟組織に炎症の細胞がありますが、骨とその周囲1層の軟組織は炎症細胞がありません。つまり、健康なのです。
あるのは、骨を溶かす「破骨細胞」です。
炎症によって発生した伝達物質が破骨細胞を誘導し、活性化させているのです。
炎症が治まれば破骨細胞は消滅します。

ですので、歯周病で骨に炎症がある、というのはありえません。

もしありえるとしたら、逆行性歯髄炎です。
歯周病菌が根尖から歯髄に感染し、虫歯じゃないのに歯髄炎になっちゃうケースです。まれにあります。

歯髄炎は骨に炎症を引き起こします。
最悪、骨髄炎から顎骨炎、顎骨壊死になり、敗血症でまれに死に至ることもあります。まれにです。


歯周病のオペで骨を削ることはあります。
それは、骨が鋭利に尖っているときに整形する、もしくは術後の歯ぐきの形を変えたいときだけです。

>それから徹底的に洗浄して人工骨を埋めて縫う。これが一番治癒率がいい

人工骨の生着率は高くありません。
相当技術も必要ですし、術後の安定も必要です。
元気なわんちゃんにそれができるのか…とビックリしました。

歯周病専門医で人工骨を使う先生は、あまりお会いしたことがありません。
いるにはいますが、好んで使うのは違う畑の先生方です。


とにかく、人間も動物も、細菌のコントロールです。
それ以外に方法はありません…( ̄- ̄)
返信する
ninaさんへ (ももんが)
2008-08-26 13:26:13
先生、(すみません、先生って呼ばせて下さい!)
ありがとうございます。

私は医学などには素人ですが、院長先生の記事を読んで、う~ん、そうなのか。と不安になっていて、たばさは院長先生の診察を受けていないからどうなのかもわからず、もしかしたらたばさはすごく悪くてこのままにしておいたら、他の病気を併発しちゃったりしたらどうしよう、、、と思ったり。
診察を受けて、手術しましょう、やはり骨を削りましょう、人工骨を、、、なんてことになったら(希望しません)どうしたらいいのか、、なんて悩んでました。

ninaさんの親切でわかりやすい説明に、うん、うんと納得して勇気をもらえました。

我が子の安全を守るのは飼い主ですよね。
そして、素人でも知識が必要です。
勉強はしなくちゃ駄目ですね。
misakoさんは愛息の為に本当に頑張ってます。
尊敬してます。

今もたばさの歯磨きしていた所です。
私は、自分もそうなのですが、力を入れすぎちゃうので、なるべくソフトに自分の歯医者さんで指導いただいた30gの力でブラッシングするように気をつけてます。

メディアで『権威』と紹介されたり回りの評判などに振り回されてました。
人間の弱い所です。
何でも、知識がないとふ~んそうなのか、と納得させられてしまうのも怖い所ですね。

ninaさんが、近くだったら、たばさをお預けしたい所です。って、ninaさんはわんこの歯医者さんではなかったですね.(笑)

本当に、1つ1つに親切に回答いただき、感謝です。
とてもよくわかりました。

>歯肉退縮(歯ぐきが下がること)が激しく起こり、治りが悪いでしょう。

まさにたばさの下の前歯がこれです。下の犬歯と前4本が早田と思います。

>というわけで、もし歯石を取るならば、たばさちゃんもまだ安定してプラークコントロールができてない、もしくは歯肉に炎症がある状態でムリヤリ歯石を取るのはやめたほうがいいです。

はい。よくわかりました。
このまま、出来るだけ歯磨きをしてプラークコントロールして行きたいと思います。

1つ、ちょっと良い方に向かってるかな、って思う事は、初め歯ブラシをあてたら血がにじんで来たのですが、この所出血しなくなりました。
たばさも歯磨きに慣れて来たのか、大人しくやらせてくれます。
まだ歯の裏側は嫌みたいですが、あんなにいやがっていた前歯も観念して我慢してくれてます。
おかげで歯磨きが楽になりました。

人間(私)も一緒に歯の細菌コントロール、頑張ってみます。

本当に、親切に教えて頂き、感謝します。
また、何かわからない事がありましたらご相談させて頂けますか。
あつかましくてすみません。

>misakoさ~~ん。
見てる?
素敵な先生にSOSを送って下さってありがとう。
私の気持ちがとっても落ち着きました。これからとる方向も見えてきました。
感謝です。
返信する
Unknown (nina)
2008-08-26 16:14:11
先生だなんて…(;゜;∀;゜;)
いや、たしかに歯科医師ではありますが、そんな先生なんて、ぜんぜん、えと、ninaさんで大丈夫です!(;゜∀゜)=3

どこの先生も悪くしてやろうとか、やっつけてやろうと思って治療することはありません。
ただ間違った知識を信じているか、知識の更新がされていないか、知っていても今までの固定観念を覆して改革するという勇気がないか、そのいずれかです。

まぁ、金儲けしてやろうと思って治療する先生はたくさんだと思いますが…_| ̄|○il||li


>ninaさんが、近くだったら、たばさをお預けしたい所です。って、ninaさんはわんこの歯医者さんではなかったですね.(笑)

たばさちゃん、会いたいです~(*´д`*)
あ、そういうのでもなくて(笑)


>1つ、ちょっと良い方に向かってるかな、って思う事は、初め歯ブラシをあてたら血がにじんで来たのですが、この所出血しなくなりました。

素晴らしい!!
出血が無くなったというのは、炎症が落ち着いてきている何よりの結果です。
これから歯ぐきの色や柔らかさにも注意してあげてください。
硬く、赤黒い色が薄くなってきたら、さらに改善した証拠です!(メラニン色素は落ちないと思いますが、熟した感じがなくなると思います)

>たばさも歯磨きに慣れて来たのか、大人しくやらせてくれます。

きっと気持ちが伝わったんじゃないかな?(・∀・)
良かったですね!


>本当に、親切に教えて頂き、感謝します。
また、何かわからない事がありましたらご相談させて頂けますか。

いえいえいえ、とんでもない!!

なんでも、分かることならお答えしたいです!
mixiででもメッセください(´▽`*)


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