子供達の舞台、『First Step Vol.2』無事に終了しました。
今回で2回め。大地震の後で開催を悩みましたが、予定通り決行。
イントラとスタジオBee'スタッフは朝10時楽屋入り。
午後からのステージリハに備えて設営と雑用。
で、もちろんお弁当。
腹が減っては戦はできないっつう事で。
昨年より始めたこの舞台はキッズとジュニアのおさらい会。
1年の成果をお披露目する場。
子供の成長はわんこの成長のようだ。
1年の成長は驚くほどだ。
大きな舞台もイベントも経験している子が多いからか、リハーサルもランスルーも滞りなく順調に進んだ。
今回初の試みとして、ヒップホップもジャズのクラスも最年長さん達で3チームを作って、自分たちで音選び、振付け、衣装、全てをやらせてみた。
3チームとも、色々と大変だったと思うけれどそれぞれの持ち味を生かして、素敵な作品を作ってくれた。
作品を作る難しさと同時に楽しさも経験してくれたようだ。
自分の作品が舞台に乗り、お客様に披露出来るという何とも言えない満足感も味わったと思う。
小学生で作品を作って、、、なんて自分の事に置き換えたら、考えられない事だ。
みんな、よく頑張りました。
この舞台を迎える、5日前に、私のクラスの3年生の生徒が急性で盲腸の手術をする事になった。
その子は一昨日、退院したばかり。
本人は、退院して出演する気満々。担当医にも相談した所、大丈夫と言う事だった。
本人も踊る気満々。
前日、他の生徒とイントラと保護者とスタッフとその子の出演に関して話し合った。
もしも、自分だったら?
生徒達はみな『絶対踊る!』という答え。
自分だったら?
私だったら、やはり同じ答えだ。抜糸がまだであろうが、何であろうが、踊る!
大人だったら自己責任に任せられるけれど、まだまだ小学3年生。
彼女だったらきっと踊るだろう。でも、でも、やはり何かあったら心配だ。
たかが盲腸の手術と言っても、お腹を切っていてまだ抜糸も済んでない。
きっとお医者さんは、子供のダンスだから、お遊戯程度と思っているのかもしれない。
なので、大丈夫と言ったのだと思う。
これからも舞台のチャンスはあるのだから、今回が全てではないのだから、という事で、昨日ママに連絡を入れた。
身体の事を考えて、もしもの事を考えて、今回は出演をやめましょう、、、って。
今日、リハーサルの前に彼女はママと一緒に私の所に来て、泣きながら、1曲だけでも踊りたい!と。
昨日、スタッフと保護者で相談した結果は、踊らせないという結論だった。そしてその事を伝えてはいたのだけれど、、、。
4曲出演している中で、他3曲は激しくてとても無理と自分も判断したと思う。でも、1曲だけはどうしても踊りたいのだと。
悩んで悩んで、ママと私で『無理はしない事』と言う約束で許可をした。
リハの場当たりのあと、お腹が痛かったのだろう。
ゲネもフィナーレも休んで、そして本番に彼女はとてもいい顔で踊った。
出演を許可した判断は正しかったのか?
とってもお腹が痛かったと思う。
でも、ダンスが好きで、踊りたいという気持ちをどうしても無視は出来なかった。
小学生だけれど、彼女は、もうダンサーなんだよね。
踊れなかった他の3曲はまたのチャンスにリベンジしようね、と約束してお疲れさまをした。
何度か一緒に舞台やイベントを経験して来て、ママも生徒も、舞台に穴をあけるという事は自分だけの問題ではないと学んで来てくれた。一緒に踊るメンバーにも迷惑をかけたくないと思ったんだろうな。
ママは、きっとまだお腹が痛いという娘を踊らせたくなかったと思う。
娘は、自分が踊りたい一心だったと思う。
ママも娘の気持ちに負けて、無理しない事、という条件でOKを出してくれた。
私は、ママの気持ちもわかるし、踊り手の気持ちもわかる。振付家としての気持ちにも、主催者の立場の気持ちもいっぱい交錯して判断に迷ったけれど、本人の気持ちに負けた。
本番は、本来の実力は出せなかったと思うけれど、舞台で踊れた事の笑顔だったと思いたい。
震災あとの舞台だったけれど、停電も回避され、沢山のお客様にも来て頂き、無事に舞台を終了出来た事がなにより。
さあ、次は夏の舞台がある。
心機一転でまた新しく頑張らなくては!