ある40代女性の生活

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島田紳助さん『ぼくの生き方』

2008年09月03日 07時12分50秒 | 本、雑誌
島田紳助『ぼくの生き方』(中央出版、2001年)を読みました。

紳助さんが44歳のときに書かれた本です。

学ぶところの多い本でした。

1.「父親の存在」

紳助さんのお父さんは、公務員で「勉強ができる」けれども、面接で落ちる人だったそうです。

それを見て、違う、と思います。

世の中はおっとうの考えとは逆や。勉強せんでも、酒を飲んでいるだけで、助役になれる人もおるんやないか。

要するに人間関係やないか!

酒の飲まず、タバコも吸わない父親は、そういうものすべてに憤りを感じていました。

紳助さんは、そういうふうにはならないでおこうと思います。
人間関係を大事にやっていったら、ええ。それで世の中、うまいこと生きていったほうがトクやと。

2.「自律神経失調症」

40歳の頃、自律神経失調症を経験されます。2年ほどかかったそうです。

レギュラーを11本かかえていたけれども、自分の中には2人の自分がいます。

車の運転が、むずむずして怖くなり、できない症状から始まりました。
軽い精神安定剤がかばんに入っていることで、落ち着いていられます。

自律神経失調症は、禁煙や熱が出ているときに似ていて、好きなことをしている間は、気にならないので、田舎に住むことを始めました。

自分が夢中になれる楽しいことをすることが、最高の薬とあります。

3.「離婚話」

紳助さんは23歳頃に結婚されています。

嫁さんなしに、今の島田紳助はない。

トラブルを起こしたときも、「自分で積み上げたものを自分でつぶして、誰に文句言われることもないやんか。お父さんの会社継いでつぶしたんやったら怒られるけど」と言われます。

奥さんは、紳助さんが本当は親に言われたかったことを、代わりに言ってくれ、理想の「親」を演じてくれていると書かれています。

もともとそういう女性ではないけれども、紳助さんが求めているものに誰よりも気がつくから、演じてくれる。
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お父さんの話で、努力と人間関係の話が印象深かったです。

努力するといいという話はよく聞きます。
紳助さんの視点の考え方は、新しいものでした。

ボクシングを志したときは、入る前は3割くらいやっていける確率はあると思っていたが、入った瞬間ゼロになった。強いやつはいっぱいいるし、自分は標準にも達していなかった。

吉本では、漫才で成功する確率が3割あると思って入り、標準には達している、6割くらいの確率でやっていけるのではと思った、とあります。

こんなふうに具体的に何割の確率で成功しそうと予想しながら、物事を進めていらっしゃるのかと、これは他の分野でも使える方法だと参考になりました。


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2 コメント

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よの字さんへ (モカ)
2008-09-03 20:55:23
よの字さん、こんばんは。

この本、本当に説得力がありました。
紳助さんが「羞恥心」をプロデュースした芽も、感じれられる箇所もあり、よかったです。
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なるほど~ (よの字)
2008-09-03 09:39:47
ものの見方がテレビで観る紳助さんのイメージそのままですね。
「器用に生きる」というと聞こえは悪いかも知れませんが、「効率よく生きる」彼の考え方は見習わなければなぁ、と思います。
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