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皇室財産: 新種の動植物23種

2009年11月10日 08時37分46秒 | 新聞
昨日の朝日新聞夕刊に、「皇室財産と共に 1 ベールの奥に豊かな自然」という記事がありました。

天皇ご在位20年にあたり、皇室財産がどうあるべきかを考えるシリーズです。

明治憲法では、広大な土地や建物、林野等が皇室の財産でした。
戦後の日本憲法で、一部の私産を除き、国有(皇室用財産)になりました。

御用邸(皇室の静養の場)は、明治以来、関東を中心に10カ所以上ありました。
その大半が廃止され、公園や市役所になりました。

現在は那須(栃木県)、葉山(神奈川県)、須崎(静岡県)の3カ所になっています。

11月1日、那須御用邸の旧敷地で自然観察会が行われました。

11月10日まで環境省主催で行われ、5154人の応募者から選ばれた419人が参加します。

参加した50代の女性は、「地元にいても御用邸の中は見られないがら」と応募はがきを10枚出して選ばれました。

御用邸の動植物調査が10年にわたって行われ、担当した昆虫学者の樋口弘道さんは、
「生物多様性が保たれていました。人的な影響が少ないからでしょう」

調査の結果、4938種の動植物が確認されました。
学会に発表されていない種が23、日本初の記録種が31ありました。

外来種は38と極めて少ないことも分かりました。

昨年3月、那須御用邸の北半分の560ヘクタールが宮内庁から環境庁に移管されました。

移管された一帯は、2年後に「那須の森」(仮称)としてオープンし、自然観察や温泉を楽しめるようになる予定です。

主な皇室用財産(2009年3月31日)
1.皇室(東京都)  約115万平方メートル
2.赤坂御用地(東京都) 約50万平方メートル
3.那須御用邸(栃木県) 約662万平方メートル
4.葉山御用邸(神奈川県)約38万平方メートル
5.御料牧場(栃木県)  約251万平方メートル
6.埼玉鴨場(埼玉県)  約11万平方メートル
7.新浜鴨場(千葉県)  約19万平方メートル
8.京都御所(京都府)  約20万平方メートル
9.桂離宮(京都府)   約54万平方メートル
10.正倉院(奈良県)  約9万平方メートル
11.陵墓        約651万平方メートル
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記事では、デンマークやスウェーデンが宮殿等を公開している例を出し、御用邸の豊かな自然環境と市民をつなぐ方法は移管しかないのだろうかとしています。

もっと広大な土地を持つ英国はどうなのでしょう。

今回の那須御用邸の移管は、天皇皇后両陛下の考えに基づくものです。

皇室財産であったからこそ、新種の動植物23種という豊かな自然が残ったとも考えられます。



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