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機械受注=「設備投資の先行指標」: 3月も2.9%↑(震災影響なし) 4~6月見通しは、10%↑

2011年05月16日 21時35分41秒 | 新聞
今日の朝日新聞夕刊に、「機械受注2.9%増 3月 4~6月予測も堅調」という記事がありました。

機械受注は、「設備投資の先行指標」ですが、3月は前月比2.9%増で、4月以降も10%が期待できるのだそうです。

内閣府が、5月16日に「3月の機械受注統計」を発表しました。

機械受注(機械メーカーが国内の民間企業から受注した金額(季節調整値))は、7,776億円でした。
(変動が大きい船舶と電力を除く)

これは、前月比2.9%で、3カ月ぶりの増加となりました。

1~3月期も、前年同期比3.5%増でした。
2四半期ぶりのプラスでした。

「機械受注」は、「設備投資の先行指標」とされます。

民間の予測では、東日本大震災の影響で大幅な減少をしたものが多かったのですが、実際には増加しました。

内訳では、製造業が0.4%減でした。
自動車、自動車部品、一般機械、情報通信機械などの業種で減少しました。

非製造業は、7.1%の増加でした。

4~6月の見通しは、前期比10.0%増(変動が大きい船舶、電力を除く)となっています。

これは、1989年10~12月に記録した10.2%(実績)に次ぐ高い伸び ということです。
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震災で何もかもしぼんでしまっただろうと予想していただけに、意外な数字です。

記事には、「機械受注額の推移(船舶、電力を除く民需)」という折れ線グラフが添えられています。

2008年1月に12,000億円あったのが、2008年9月の「リーマン・ショック」を受け、がくっと減っています。

2009年は、6,000億円台で、底を形成しています。

2010年には、7,000億円台を回復し、ジグザクを繰り返しながら、ゆるやかに右肩上がりになっています。

7,776億円の10%増という予測が当たれば、機械受注額(船舶、電力を除く民需)は8,000億円台、9,000億円台になってきそうです。


内閣府の発表を見に行ってみました。

「内閣府のホームページ」のトップ画面に、「新着情報 研究 機械受注統計調査報告(平成23年3月実績および4~6月見通し)」がありました。
(http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/juchu/1103juchu.html参照)

3月に伸びた非製造業は、具体的にどんな分野だろうと見てみました。

  建設業      1.8%↑
  通信業      8.9%↑
  金融・保険業  16.2%↑
  情報サービス業 14.8%↑
  リース業     7.6%↑

金融・保険業が、機械を発注するとは、どういう機械なのでしょうか?


「金融・保険業 機械を発注」で1カ月以内で検索してみると、

「設備投資は先行き減るのか増えるのか、どちらに向かうか? 吉岡家一同」というブログが4番目に出てきました。
(http://pokemon.at.webry.info/201105/article_25.html参照)

その2段落目に、

「金融・保険や通信で、コンピューター関連投資が増えた」とありました。

コンピューターだったのですね。


新聞やテレビのニュースにはならなかったけれど、注文がどっと来て、フル生産をしていた分野や会社が結構あったのだと思いました。