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下水道: 実は発電・バイオガス・冷暖房も 民間参入可能に 東北復興は「循環型」世界モデルで

2011年05月04日 16時58分14秒 | 新聞
今日の朝日新聞に、「3.11 記者有論 下水道インフラ 現場が描く循環型の復興」という記事がありました。

記者の方が、取材で知った話題を紹介するコーナーです。

下水道は、意外と小水力発電やバイオガスが利用でき、安定的なエネルギー源で、東北の復興にはこれを利用した「世界モデル」になる下水道が期待されるのだそうです。

下水は、外部の温度変化の影響を受けにくいため、温度変動が少なく、地域の冷暖房に利用できます。

この国会で法改正され、民間業者も参入できるようになりました。

小水力発電も始まっています。
下水の流れや落差を利用して発電し、すでに国内5カ所の下水道施設で行われています。

バイオガスも利用されています。
汚泥からバイオガスを精製し、神戸市で都市ガスとして提供されています。

日本の上下水道は、改築と修繕を繰り返し、つぎはぎだらけでしたが、東北では「水とエネルギーの循環型システム」を作って、世界のモデルとなれるのではということです。
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なるほど、と思いました。

安定的に供給されるエネルギーで、しかもどこからか原料を持ってこなくてもできるという点が魅力的です。

下水道の材料は、日本全国にあります。

実際に稼働している施設は、どんな様子なのでしょうか。

「下水道 小水力発電」で見てみました。

「甲府市上下水道局  小水力発電が稼働」という日本水道新聞(こういう新聞があるんですね)の記事がありました。
(http://www.suido-gesuido.co.jp/blog/suido/2009/04/post_2975.html参照)

2009年4月27日の記事です。

甲府市上下水道局が、東京発電と共同で整備した「山宮発電所」が完成し、4月1日から運転を開始したのだそうです。

これは上水道を利用した小水力発電で、高低差約57mを活用し、年間約90万㌔㍗時の電力をつくり出します。
使用した水車は、「横軸円筒型フランシス水車」    


「導入事例 - 小水力発電ニュース」というサイトもありました。
(http://j-water.jp/hmc/05%20Reference.html参照)

「全国小水力利用推進協議会」のホームページの一部です。

下水道で使用しているのは、

東京都葛西水再生センター
 2003年7月運転開始 
 落差: 5.05m 
 出力: 37kW 
 横軸プロペラ水車(セミカプラン水車)

東京都下水道局森ケ崎再生センター
 2007年2月運転開始
 落差: 4.218m (1号機)、4.099m (2号機)
 出力: 93kW(1号機)、84kW (2号機)
 横軸プロペラ水車

意外と、落差4~5メートルと小規模でも発電はできるのですね。


神戸市のバイオガスのほうは、どうでしょう。

「大阪ガス」(神戸は大阪ガスの管内のようです)にサイトがありました。
(http://www.osakagas.co.jp/company/press/pr_2010/1191341_2408.html参照)

2010年10月12日に、神戸市東灘処理場内で製造した「こうべバイオガス」を、都市ガス導管への注入を開始しました。

都市ガス仕様に精製した下水汚泥由来のバイオガスを、直接都市ガス導管に供給する試みは日本初ということです。


復興を機に、世界のモデルとなるようなシステムを導入するのも、ひとつの方法かと思いました。


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