ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

「俺の人生」

2021-08-23 23:22:51 | 思うこと
昨日、ケン太が私に「これも読んでみて」と送ってきた文章があります。

これも・・・ということは、その前にもあったのですが、それはここでは割愛します。
両方とも自分の人生を振り返り、綴ったものなのですが、

今回は「俺の人生」とタイトルがついたもの。

当時(2016年)28歳の男性が、自殺する前に自分が生きていたという証を残したくて、
幼少期から自殺に至るまでを振り返り、その時々に起きたこと、感じたことを綴っているものです。



4人兄弟で、一番上が女の子。その下に男の子が3人。
彼は末っ子です。

彼の言葉のままに書いていきますが、
まともに育ったのは、長女のみ。
長男は中学校で不登校になり、その後ニートになり自殺。
二男も高校には行かず、ニートひきこもりを経験するものちに自立。
三男の彼は、高校を半年で中退。その後、ニートひきこもり。そして自殺を計画。

2部屋のみの平屋住宅で貧困生活。
そこに住んでいることを知られたくなくて、友達をつくろうとはしなかった。
友達になると「遊びに行っていい?」となるので。
そもそも皆がゲームで遊んでいる時にゲームがない。
服もお下がりの変な服だから外に出たくない。

すぐ上の兄が中学生になると、家の中の雰囲気が悪くなり、家で笑えない。
感情を殺しての生活。
狭い家で逃げ場がなく、精神的におかしくなっていった。

だから、コミュ障になった。

自分は環境や才能に恵まれなかった。
大抵の日本国民は俺よりも恵まれている。

不細工で貧困で馬鹿という3重苦。
それは親のせい。

母親は母親としての責任を全うしていない。
4人のうち3人は中卒で二人自殺したわけだし。
要するに母親として無能。
俺が引きこもりになって自殺したのは母親の教育が失敗したから。

保護者の責任は子どもを自立させること。

結局、今、自立している人間って、親に恵まれているだけ。
俺は恵まれなかったんだよ。

自分にも悪いところはあると認めているけど、
何故か世間は自分だけを責める。
20歳過ぎたら親や環境のせいにしてはいけないみたいな?

でも、20歳になったら自動的に社会常識が身に付くわけではない。
親が20歳までに自立に必要な社会常識を子どもに教えなければいけない。
なのに、何で親から何も教わってない俺が、責められなきゃいけないのか。
だから俺を自立させることが出来なかった母親を責めてくださいよ。

そうなれば、自分の悪い部分を素直に認めることが出来るようになりますから。

親だって悪いのに、俺ばかり責められるから、
卑屈にならざる負えなくなるんです。

だから「俺が全部、悪いんだよ。だから死ぬよ・・・」ってなるだよ。
わかってくれましたか?


・・・このようなことが書かれていました。

そして、最後に母親へのひと言が。

お前の人生意味なかったな。



これは、以前、2ちゃんでレスバトルした際、
相手に「お前死ねよ。死ぬなら、母親にそう伝えてくれ」と言われ、
その約束を果たしたということです。



どんな母親だったんだろうと思われたと思いますが、私からみたら、ごく普通の母親です。
文面が全てではないかもしれませんが、子どもに恨まれるような母とは思えないのです。
だから、ショックを受けました。

24時まで働いていたので、子どもに目が届かなかった部分はあったのかもしれません。
でも、母なりに一生懸命、フォローしようとする姿もみられました。
コンビニで万引きをして捕まった時、お小遣いを渡していないのがいけなかったと、
毎日、500円をお小遣いとして渡すことにしたり、
自転車が欲しいと言われた時、夫婦で話し合い、買ってあげていました。
決して贅沢品ではなく、友達は持っているものですから、
生活が苦しい中でも、なんとか工面してあげられないかという親心を感じました。

高校生の時は、朝おきて、お弁当も持たせていたし、
子どもが不登校になった時も、ご夫婦でなんとかしようとしていました。

放置したり虐待したり・・・などということとは無縁だったと思います。
それなのに何故?


学校や社会から取り残されているという焦りが、やがて神経的な言動やパニックといった症状で現れる。
不安定になればなるほど、身近な存在である家族に、とくに、立場の弱い母親に「こうなったのは親のせいだ」と責任転嫁しようとするそうです。

彼もそうだったのでしょうか。

確かに環境面で恵まれなかったのはかわいそうだったかもしれません。
でも、恵まれているから幸せ・・・とは限らないのに。

でも、きっとそれは彼には通じないのかもしれません。


彼はこのホームページを作り、自殺を実行したそうです。

それもライブ配信で。

母が彼の亡骸を発見して、狼狽し、その後、警察が来て・・・
その一部始終が映像として残されていたそうです。

彼はひとりで死にたくなかったのだと思います。

ホームページを残そうと思ったのも、それを見た人の脳に俺の人生が記憶される。
その記憶こそが、俺がこの世界に存在していた証拠になると思ったから。

・・・と書かれていました。



長男だけでなく、三男までも自ら命を断ってしまった。。。

長男の葬儀の時に号泣していた母親が、三男も・・・と知った時にどんなにかショックだったろうと、
それを思うと、居たたまれないです。

そして、後で、自分に向けられた、あの言葉を読んだ時、どんなお気持ちだったのかと思うと。

同じ母として、辛いですね。


そして、ケン太は何故、私に「これを読んで」と言ったのか。
読み進めれば進むほど、悶々としてしまいました。

とにかく、長い長い文章なのです。
読むだけで1時間以上かかってしまいました
(早い方は30分で読めると思います)

ケン太は、何度も、何処まで読んだか確認にきて、
「どう?面白いでしょ?」と聞くのです。

私としては、内容が内容なだけに、読むのが苦痛になってきて、
どこが面白いの?と思うのです。


「何が面白いの?面白いことなんてなかった。
貧困の家に生まれたのは不運だったかもしれないけど、皆が不幸ではない。
人のせいにしてばかりしていても、幸せになれないよね」と言うと、

「何がいいとか悪いとか、そういうことじゃないの!」
「・・・?」
「いろんなものを与えられる機会が少ないとこうなるんだなと思って。
いろんな人生があるんだなと思って。面白いよね。」
「・・・??」

やっぱり、面白いとは思えないし、違和感も感じますが
何か私に訴えたいとか?そういうことではなかったということはわかりました


こちらを貼っておきます。
もし、ご興味があれば・・・

「俺の人生」


内容が内容なだけに、あまり気分のよいものではないかもしれません。

そんな時は・・・

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