こんなこともあるんだなあ、思うことがありました。
夕方、玄関のインターホーンがピンポーンと鳴りました。
妻が出て、来訪の人としばらく話しているようでした。
「益子さんが、花持ってきてくれたの。庭先に咲いていたんだって」
妻は、チューリップと何種かの花が束ねてある花を抱えて戻って
きました。
「どこに、置こう」妻は、聞くともなく、つぶやきました。
居間には、使わないで蓋をしている火鉢があります。
壁側のテレビの横にあって、その上は何も置かれていないので、広報誌
とかパンフレットやお菓子などが、その時の都合でポイと置いて、
便利使いしていました。
何日か前から、身の回りの整理をはじめていました。
何をどこに置くか、はっきりしないものも、結構あって、それが
見たいとか、使いたいときには、どこにあるかと探し回ることが
多いです。
要らないものは、処分し、それぞれのおき場所を決めてみました。
そういう目で、火鉢の上を見てみると、そこは便利使するより、
何か、花とかが飾られといるのが、相応しいんじゃないか、
と思いついていました。
そんな時、益子さんから花束が届きました。
益子さんは「少しでも、新鮮な空気吸えたらいいのかなと思って」とも
言葉を添えてくれたと聞きました。
花に託して、気持ちを届けてくれたんだ、温かい気持ちになりました。
妻はさっそく、そのところに花瓶に入れた花を飾ってくれました。
こんな思っていたら叶えられる、ささいなことみたいだけど、
こんなこと、あるんだなあと思いました。
ああ、見てくれているんだなあ。あらためて感じました。
益子さん、ありがとね。